野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

舞台は、どこにしましょうか。

2016-04-17 14:33:50 | 子育ての事

もう、10年くらい前。

ある朝、子供たちの通っていた保育園に登園すると、

当時の園長先生が、園庭の入り口に柵を作っていた。
小さな無認可保育園で、園長先生の理想の形が少しずつ具現化していくような過程の時だった。

お昼寝の時に、園児と一緒に寝転んで、ガラス戸から園庭の後ろへ続く竹林への風景を眺めて

人工物がひとつもない!!素敵ねぇ。

と、呟くような園長先生だった。


その園長先生が、
柵を作っていた。

わたしは本当にあっけらかんと

おはようございます。
馬でも飼うんですかあ?

と、聞いた。


園長はしばらく黙って。

りこよ。

と、わたしの子供の名前を言った。

わたしはしばらく意味がわからずに、
なにかウィットの含まれたトンチのきいた切り返しかな。
と、思った。


しばらくして
保育園から抜け出してしまう子がいて、その対策の柵だと知った。

あの時、園長先生がしばらく黙って、平坦な声で答えた意味がわかった。


シュタイナーは
シュタイナー教育を、
自由への教育。
と言う。

自由教育ではないのよね。

元園長と話した事がある。
社会という枠の中で、自由にやる為の柵はあれど。

自由はどこにある?

わたしの頭の中に。


今朝は小学五年生になった末っ子の夏の学童の計画をたてるのに参加してきた。
学童さんの柵の範囲は広い。

自由への翼を鍛える舞台に、時に街を使ってもいい。


そんな事を思って、知り合いのところに行ったら、
外国旅行の本。

そうねぇ。
わたしの舞台は地球
ってのもおもしろいかもなぁ。

と、ニヤリ。