史上最強の上司「山口さん」はそもそもどんな縁があって米系投資顧問会社に間違って入ってきたのでしょう。
「採用の見る目のなさ」と、「最強の勘違い」の賜物といえます。そんな山口さんの役職は「執行役員」でした。
なんでも聞くところによれば、単に営業部長でいいものを「外資系執行役員」の肩書にこだわって駄々をこねたというのです。
某証券会社の「支店長」より「外資系投資顧問会社執行役員」の方が故郷佐渡に錦が飾れるような気がしますし、なんとなく嬉しいのでしょうね。
まあ、地方出身者ほど「肩書」に拘る傾向にはあると思うんですよ。
ところでこの「執行役員」をどうも理解していなかった気がするんですよ。
基本として理解しておかなければならないのは、「役員」と「従業員」。「取締役」という肩書のつく人たちは実は従業員ではありません。
かつては従業員だった人も、一度退職して経営を担う役員になるわけでこれが商法の取り決めです。
しかし、同じ役員でも「執行役員」はそうでもないからややこしい。従業員のままでも役員になれるのが「執行役員」なのです。
要は「従業員」なんです。そもそも「取締役」は、会社の重要な事項を決定する役割を担ういますが、「執行役員」はそうした決定の場には参加しません。
決まった事項を実践し、業務を行うことに専念する、つまり、経営を担わない「従業員」のトップと考えると分かりやすいですね。
山口さん、地方出張で昔出入りしていた取引先に「執行役員」の名刺を嬉しそうに渡すと、決まって相手が「いや~そうですかぁ。山口さんも重役になりましたかぁ。凄いですねぇ、いやはや」と何となく、え?大丈夫なのか?
と言う空気が口の端から漏れるんですよ。
で、まぁ当たり前ですが、山口さんそれを額面以上に嬉しいというか真意を汲まないんですよ。
で、面談後の外で「いやいや朴ちゃん参ったぞぉ、重役なんて言われたって日本は小さい会社だしね。グローバルじゃ立派な会社なんだけどね~。重役なんてね~」とたいそう嬉しそうです。
そもそも「重役」って専務取締役か副社長クラスのイメージですよね。執行役員は従業員ですから、「重役」と云うのは明らかに間違いだと思うんですよ。
有頂天になっている山口さんには可哀想ですが、私、「取締役」と「執行役員」の違いを説明して差し上げました。
そうすると「あ、そうなのぉ。取締役会に呼ばれないのは英語が苦手だったからだと思ってたぞ、びっくりしたぞ~」と「びっくりしたぞ~~」がいつもより哀愁に満ちていたのでした。
「採用の見る目のなさ」と、「最強の勘違い」の賜物といえます。そんな山口さんの役職は「執行役員」でした。
なんでも聞くところによれば、単に営業部長でいいものを「外資系執行役員」の肩書にこだわって駄々をこねたというのです。
某証券会社の「支店長」より「外資系投資顧問会社執行役員」の方が故郷佐渡に錦が飾れるような気がしますし、なんとなく嬉しいのでしょうね。
まあ、地方出身者ほど「肩書」に拘る傾向にはあると思うんですよ。
ところでこの「執行役員」をどうも理解していなかった気がするんですよ。
基本として理解しておかなければならないのは、「役員」と「従業員」。「取締役」という肩書のつく人たちは実は従業員ではありません。
かつては従業員だった人も、一度退職して経営を担う役員になるわけでこれが商法の取り決めです。
しかし、同じ役員でも「執行役員」はそうでもないからややこしい。従業員のままでも役員になれるのが「執行役員」なのです。
要は「従業員」なんです。そもそも「取締役」は、会社の重要な事項を決定する役割を担ういますが、「執行役員」はそうした決定の場には参加しません。
決まった事項を実践し、業務を行うことに専念する、つまり、経営を担わない「従業員」のトップと考えると分かりやすいですね。
山口さん、地方出張で昔出入りしていた取引先に「執行役員」の名刺を嬉しそうに渡すと、決まって相手が「いや~そうですかぁ。山口さんも重役になりましたかぁ。凄いですねぇ、いやはや」と何となく、え?大丈夫なのか?
と言う空気が口の端から漏れるんですよ。
で、まぁ当たり前ですが、山口さんそれを額面以上に嬉しいというか真意を汲まないんですよ。
で、面談後の外で「いやいや朴ちゃん参ったぞぉ、重役なんて言われたって日本は小さい会社だしね。グローバルじゃ立派な会社なんだけどね~。重役なんてね~」とたいそう嬉しそうです。
そもそも「重役」って専務取締役か副社長クラスのイメージですよね。執行役員は従業員ですから、「重役」と云うのは明らかに間違いだと思うんですよ。
有頂天になっている山口さんには可哀想ですが、私、「取締役」と「執行役員」の違いを説明して差し上げました。
そうすると「あ、そうなのぉ。取締役会に呼ばれないのは英語が苦手だったからだと思ってたぞ、びっくりしたぞ~」と「びっくりしたぞ~~」がいつもより哀愁に満ちていたのでした。