大正時代の当時のまま時間が止まったようなの古い木造駅舎ですが、養老公園に遊びに来る行楽客のための正面玄関にふさわしい風格を感じさせる立派な駅舎です。
鬼瓦の載った入母屋屋根と洋風のドーマー窓が違和感なくマッチし、和洋折衷の独特の雰囲気が観光駅としての華やかさを演出しています。
現在は当時と比べ鉄道を利用する行楽客も減り、訪れた日はゴールデンウィークの連休中にもかかわらず駅前はひっそりとして、ほとんど人影もなく、立派な駅舎がさびしそうに見えました。
◆養老駅~養老鉄道 養老線/岐阜県養老郡養老町鷲巣白石道
竣工:大正2年(1913)
構造:木造平屋
撮影:2008/05/03
■鬼瓦の載る入母屋の車寄とドイツ風のツノ付きのドーマー窓
■待合室と改札口
■駅構内にある昭和にタイムスリップしたようなレトロな売店と喫茶店。
売店には懐かしいセルロイド(死語?)の飾りが下がり、名産のひょうたんが所狭しと並んでいます。
隣の喫茶店で珈琲を飲みたかったのですが、残念ながら閉店していました。
■カフェと呼ぶのがふさわしい木製のドアも当時のままの「千歳」