稲沢市建築散歩~その2
名鉄国府宮駅の西側一帯、特に美濃街道沿いの中本町界隈はかつて中心街としてにぎわった頃の昭和の面影が残っています。そんな古い町屋や商店が点在する街道沿いに、ひときわ目を引くモダンなビルが建っています。
この建物は昭和の初め頃、稲沢電気(株)の本社として建てられたもので、その後東邦電力、中部電力稲沢営業所と変わり、現在は稲沢市の所有になっています。
茶色のスクラッチタイルで覆われた外壁は今も美しく、美濃街道を行きかう人々でにぎわった往時の街角の姿を伝えてくれます。
◆旧中部電力稲沢稲沢営業所(稲沢電気本社)/稲沢市稲葉3-13
竣工:昭和8年頃(1933)
構造:RC造2階、一部3階
撮影:2011/02/20
◆建物南東側より~引きが無い為わたしのカメラのズームレンズの広角ではおさまりません
◆建物南西側~隣の町屋もかなり古いです
◆建物北側~裏側なのでタイルは省略、一部3階になっているのがわかります
◆建物正面2階庇~くし目のあるスクラッチタイルと彫塑的装飾が良くマッチしています
◆正面東側に設けられた玄関
◆丸みを持たせた庇のデザインは当時流行の表現主義風
◆美濃街道を挟んだ向かい側の酒屋さんがすごく良かったのでちょっと紹介
◆これぞ由緒正しき伝統的酒屋看板なのだ!