西尾建築散歩 その3~カテキン堂(旧西尾郵便局)
西尾の町の中心にある古い商店街本町通りを通る301号線沿いに旧西尾郵便局の建物が現存しています。
大正8年築の木造2階建て、明治期に建てられた擬洋風建築のような外観で、正面に大きな破風の玄関を設けています。
2005年に訪れた時にはすぐ隣の中善楽器の倉庫になっていましたが、現在はカテキン堂という甘味どころとして再利用されていて、西尾の名産抹茶を使った大判焼きやソフトクリームなどが手軽に味わえます。
倉庫として余生を送っていた大正の建物が、もう一度表舞台で第二の人生を送れるようになり、誠に喜ばしい限りです。
◆カテキン堂(旧西尾郵便局)/愛知県西尾市鶴ヶ崎町4-9
竣工:大正8年(1919)
構造:木造2階建
撮影:2011/09/25
建物正面(道路側)~2階の切妻破風に大きな窓をを設け明り取りにしています
建物西側~当時のままの下見板張りで木製のドアものこっています
建物裏側は一部トタン張りに改装されています
玄関はむくり屋根風で明治期の擬洋風建築を思わせます
玄関の屋根には戦前の郵便局によく見られる〒(逓信)マーク入りの立派な特注鬼瓦が鎮座しています
2階の屋根には一対のシャチ?らしきものが載っています
尾ひれがないのでまるでバナナがそそり立っているように見えますが、見ようによってはかなり危ない
隣に駐車してあった丸ポストを乗せた抹茶色に塗られた年代物のコロナ
店の宣伝カーとして使っているのでしょうか?