十六銀行熱田支店のある新尾頭の交差点から伏見通を南へ向かい、西高蔵の交差点を東へ入ると、「夜寒町」というなかなか文学的な地名の町があります。
閑静な夜寒町の住宅街を熱田神宮目指して南へ歩いていると、旗屋小学校の前で偶然戦前物件らしい住宅を発見しました。
木造2階建で基本は和風の住宅ですが、窓の手摺や玄関の軒下、角の柱の装飾などに洋風の意匠が見受けられます。
日本近代建築総覧に掲載物件で、昭和10年竣工と判明しました。
◆夜寒町の洋館/愛知県名古屋市夜寒町4
竣工:昭和10年(1935)
構造:木造2階建
撮影:2012/02/11
建物の角の柱に施された装飾ですが意味不明です
玄関廻りは改築されていますが、保存状態は大変良好
年代物の住宅を大切に住まわれている様子が伝わります
近くの料亭にはかなり古そうな煉瓦の壁が残っていました
しんしんと冷える冬の夜、夜回りの声と遠くでは犬の遠吠えが・・・
思わずそんな情景が浮かぶ夜寒町です