■後藤家木曽川別荘/岐阜県各務原市鵜沼宝積寺町
竣工:大正13年頃(1924)
※取り壊し撤去
後藤家木曽川別荘は、後藤毛織の経営者が当時日本ラインとして知られるようになった木曽川を見下ろす景勝地に建てた和洋折衷様式の近代和風の豪奢な別荘でした。
後藤毛織倒産後は転々と人手を渡り、最近は都築紡績が管理していましたが建物は荒れ放題、この不況の折、再生活用など夢のまた夢、城山荘とともに取り壊されました。
かろうじて建物の一部が近くの川上貞奴木曽川別荘の隣に建てられたブライダル施設に再活用され、当時の大金持ちの建てた夢のかけらを見ることができます。
詳細はわたしのHPの中の「失われた風景」をご覧ください。
■創建当時のままの外観が残る建物(撮影:1998/12)
■和洋中が渾然と同居する不思議なデザインの門と玄関
■2006年7月に訪れると建物は全て解体されかろうじて門柱だけが残っていました
■広大な更地が残る取り壊し跡
手前の樹木に囲まれた敷地が後藤別荘跡、その奥は都築紡績工場跡地
撮影:2010/2
当時16歳だった私はこの建物が気になり中に入ろうとしました。
石垣をよじ登り庭に入ろうとした時です。
ドーベルマンが2、3匹吠えながら駆けつけて来て怖くて逃げ返ったのを覚えてます。
結局、庭の像を一瞬見る事が出来ただけでした。
それと、時々寮母さんが屋敷の玄関を全開に開けていました。(空気の入れ替え?)
もちろん、近付くと怒られました。
あれから20年…
庭のドーベルマンも建物も無くなったけど、こうして又見る事が出来たので感激してます。
ありがとうございました。
本当に感激です。
ありがとうございます。
いつもご覧いただきありがとうございます。
20年ほど前、鵜沼に住んでいた私も、後藤家木曽川別荘とはなじみが深く、城山荘とともに大好きな建物だったので、取り壊された時はがっかりしたものでした。
ヒロさんにとっても思い出の大切な建物だったのですね。
取り壊される前に何とか撮影できて、本当に良かったです。
たとえ建物は失われても、その記憶は、その頃の自分や仲間、家族との大切な思い出につながります。
そんな思いのいっぱい詰まった古い建物を、取り壊される前に一つでも多く紹介していきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。