徳川園から東へ向かい中央線沿いを南下、千種区豊年町の内山小学校のすぐ北側にあるタイガー商会を訪ねました。
タイガー商会は1921(大正10)年創業、昭和30~40年代に一世を風靡したあの「地球ゴマ」を開発製造した会社です。
わたしも小学生の頃に、当時としてはかなり高価な「地球ゴマ」を買ってもらい、指の上でまわしたり綱渡りをさせたりして夢中で遊んだ記憶があります。
当時少年少女だった皆様は、一度は目にしたり遊んだ機会があったのではないでしょうか。
それほど大ヒットした商品だったのですが時の流れには勝てず、職人さんの不足と高齢化から2015年4月、地球ゴマの生産は終了になったようです。
■白く塗られた外壁のモダンな本社と、隣接する木造の建物は今も健在
戦前からの歴史のあるタイガー商会の往時の姿を伝えてくれます
◆タイガー商会/愛知県名古屋市千種区豊年町17−15
竣工:戦前期(大正末~昭和初)?
撮影:2016/05/01
この撮影後すぐに取り壊し情報をいただき、現在は更地になっているそうです。
間一髪なんとか最期の姿をカメラに収めることができたようです。
このところ取り壊し情報を相次いでいただいております。
諸般の事情でしょうがないとは言え、そこにあるのが当たり前の街角の風景が突然消えてしまうのは本当に残念です
残念なことに、解体されて今はもう更地になってしまいましたが。
この写真が最期の風景となってしまいました。
5月1日撮影時は健在でしたので、それからすぐに取り壊されたのですね。
まさしく「いつまでもあると思うな近代建築」です。
最近のエザキに続き、本当にさびしいかぎりです。
今度ここの近くの蕎麦屋に行こうと予定していたところだったのでとても残念です。
私の場合、近代建築散策はいつも飲食店とセットなので。でもshortwoodさんの
きれいな写真が残ったのは不幸中の幸い。
しっかり見ておきたかったなァ…。
最近は、まさかという物件が相次いで取り壊されています。
一つでも多くの建物をこの目に焼き付けたいという思いがさらに強くなりました。
廃業報道に接したとき時間の問題とは思いましたが残念です。
白い四角い建物は印象深いです。数年まえ覚王山に抜ける道が開通してから、前を通る機会がふえたのですが
よく通る道に何気にある古い建物、気になりますよね。
その建物がある日突然更地になっている。
そんな建物に限って写真を撮っていないことが多く、激しく後悔します。