一身田駅前を専修寺のある町の中心へ向かう旧街道が通りますが、駅前の旧街道沿いにひと目で戦前モノと分かる洋風建築が建っています。建物は昭和初期によく見られる装飾がほとんどない直線を基調としたモダンな外観で、資料によると昭和12年(1937)頃の竣工です。
町はずれの一身田駅前は行きかう人もなく、ひっそりとたたずむ昭和の洋風建築は、大正の駅舎とともに今日も静かに時を刻んでいます。
■箱型の端正な外観ながら、外壁は石張り風に目地を切り縦長の窓を並べモダンな雰囲気を演出。
軒下に設けた古典様式建築に見られる水平線の出っ張り(コーニス)が効いています。
■旧街道沿いに日本家屋と並んで建っています。右手奥に見えるのは一身田駅のホーム。
◆(有)落合運送/三重県津市大里窪田町863-3
竣工:昭和12年(1937)頃
撮影:2015/05/03
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