紅葉した樹木の写真を撮るために、赤城山の荒山を歩いてきた。
赤城山はツツジが有名だが、カエデの種類も多い(注1)。この時期は紅葉を求めて、大沼や小沼の周辺にハイカーが集う。混雑は嫌いなので、比較的空いている荒山に行き先を決めた。
注1)群馬県による学術調査によると、荒山付近で観られるムクロジ科の樹木には、オオモミジ、ホソエカエデ、カジカエデ、ウラゲエンコウカエデ、エンコウカエデ、イトマキイタヤ、ウリハダカエデ、オオイタヤメイゲツ、ミネカエデ、アサノハカエデ、コミネカエデの11種がある。(10/22 アサノハカエデ、コミネカエデを追加)
出かけたのは10月20日で、道路が混む前にと思い、7時に前橋市内を出発した。
県道4号(通称赤城道路)の標高1000m地点にある姫百合駐車場に車を駐めて、7時40分ハイキングスタート。気温は9℃で、前日とは一転してずいぶん秋らしくなった。
前夜に前線が通過し強い風が吹いたため、たくさんの木の葉や小枝が落ちていた。色付いた葉のうち形が良いものを選んで写真を撮っていく。
↑①カジカエデ(別名オニモミジ、梶楓、Acer diabolicum、ムクロジ科カエデ属の落葉高木)のようだ。
↑②、③風で運ばれて落ちていた葉は、残念ながらほとんど名前が分からない。
↑④、⑤この辺りはスギの植林なので、どこか別の場所から運ばれてきたのだろう。
↑スギ林のあとにカラマツ林が続く。晴れているが日陰なので薄暗く寒い。手袋を着用した。
↑⑥特徴のある葉だが名前は不詳。風で運ばれたものだと思う。
↑⑦ヤマブドウかもしれないが自信がない。風で運ばれたものだと思う。
いつからこんな名が付いたのだろう。ふれあいの十字路を通過。ここからは広葉樹の森に入っていく。
↑⑧この大きな葉はホオノキ(朴の木、朴木、朴、 Magnolia obovata、モクレン科モクレン属の落葉高木)のように思う。
↑大きなドングリがたくさん落ちていた。ミズナラのドングリのように思う。
↑⑩前夜の風で落ちた小枝だ。鋸歯が粗く葉柄が短いのでミズナラ(水楢、Quercus crispula、ブナ科コナラ属の落葉高木)のようだ。
↑⑪近くに落ちていた大きな葉。名前不詳。
↑⑫こちらも名前不詳。
↑⑬最初の方に観た②、④に似ている。
↑⑭、⑮ミズナラのようだ。
↑⑯名前不詳。
↑前夜の風のせいもあるが、たくさんの葉が登山道に落ちていた。
↑登山道の一面にはドングリが散らばっていた。ミズナラのドングリのように思えた。
↑⑰オオイタヤメイゲツ(大板屋名月、 Acer shirasawanum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。
↑⑱オオモミジ(別名ヒロハカエデ、大紅葉、Acer amoenum var. amoenum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。
↑⑲、⑳ミズナラの落ち葉と葉が付いた小枝。
↑広葉樹の森の中を歩いて行く。ミズナラが多いがブナも混じっていた。サワシバの果穂らしきものも落ちていた。
↑ミズナラの幹。
↑樹木名不詳(サワシバまたはクマシデかもしれない)。
↑㉑オオイタヤメイゲツのようだ。
↑カエデの仲間などが混じった樹木の紅葉(樹木名不詳)。
↑ヤマブドウの紅葉。
↑㉒ヤマブドウの葉。
↑㉓ウリハダカエデ(瓜肌楓・瓜膚楓、Acer rufinerve、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木ないし落葉高木)だと思う。
↑8時44分、展望台を通過。止まっている時間が長いので、実にゆっくりしたペースになった。
↑㉔樹木名不詳。
↑㉕オオモミジのように思う。
↑㉖こちらもオオモミジのように思う。
↑荒山の中腹から色付いた鍋割山と前橋市街、遠くに榛名山、妙義山が望めた。この日は鍋割山もハイカーで賑わっていたようだ。
↑㉗オオイタヤメイゲツのように思う。
↑㉘ウリハダカエデのようだ。
↑㉙オオモミジのように思う。
↑紅葉する樹木(その1)。
↑紅葉する樹木(その2)。
↑ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず、Berberis amurensis 、メギ科メギ属の落葉低木)の果実のようだ。
↑紅葉する樹木(その3)。
↑9時26分、荒山山頂(標高1572m)に到着。
↑㉚残念ながら名前が分からない。
↑紅葉する樹木(その4)。
↑荒山の中腹から地蔵岳(別名アンテナ山、標高1674m)、その右奥に黒檜山(同1828m)、さらに右に駒ヶ岳(同1685m)が望めた。
↑㉛ムシカリ(別名オオカメノキ、虫刈、Viburnum furcatum、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木もしくは落葉小高木)のように思う。まだ紅葉しきっていない。
↑ダケカンバの樹木。黒檜山に多いが、荒山では数が少ない。
↑㉜ヤマブドウのように思う。
↑㉝、㉞ミズナラ。
↑㉟何度も観た(④、⑬、⑯)葉だが、ようやく樹木を特定できた。ツタウルシ(蔦漆・野葛、Toxicodendron orientale、ウルシ科ウルシ属の落葉蔓性木本)のようだ。
↑根元を観るとマツの樹に絡みついていた。
↑こちらはドウダンツツジの仲間を逆光で撮ったもの。
↑こちらはまだ完全には紅葉していないツタウルシ。
↑㊱ホオノキ。
↑10時33分に荒山高原に到着した。
↑最後は少し急ぎ足で歩いて、11時ちょうどに下山した。
YAMAPの記録は以下の通り。
タイム:3時間20分(休憩12分)、距離:5.6km、累積標高差:570m。
次の植物クロスワードでは『紅葉する樹木の葉』をテーマにしようと思う。
撮影:2024/10/20
赤城山はツツジが有名だが、カエデの種類も多い(注1)。この時期は紅葉を求めて、大沼や小沼の周辺にハイカーが集う。混雑は嫌いなので、比較的空いている荒山に行き先を決めた。
注1)群馬県による学術調査によると、荒山付近で観られるムクロジ科の樹木には、オオモミジ、ホソエカエデ、カジカエデ、ウラゲエンコウカエデ、エンコウカエデ、イトマキイタヤ、ウリハダカエデ、オオイタヤメイゲツ、ミネカエデ、アサノハカエデ、コミネカエデの11種がある。(10/22 アサノハカエデ、コミネカエデを追加)
出かけたのは10月20日で、道路が混む前にと思い、7時に前橋市内を出発した。
県道4号(通称赤城道路)の標高1000m地点にある姫百合駐車場に車を駐めて、7時40分ハイキングスタート。気温は9℃で、前日とは一転してずいぶん秋らしくなった。
前夜に前線が通過し強い風が吹いたため、たくさんの木の葉や小枝が落ちていた。色付いた葉のうち形が良いものを選んで写真を撮っていく。
↑①カジカエデ(別名オニモミジ、梶楓、Acer diabolicum、ムクロジ科カエデ属の落葉高木)のようだ。
↑②、③風で運ばれて落ちていた葉は、残念ながらほとんど名前が分からない。
↑④、⑤この辺りはスギの植林なので、どこか別の場所から運ばれてきたのだろう。
↑スギ林のあとにカラマツ林が続く。晴れているが日陰なので薄暗く寒い。手袋を着用した。
↑⑥特徴のある葉だが名前は不詳。風で運ばれたものだと思う。
↑⑦ヤマブドウかもしれないが自信がない。風で運ばれたものだと思う。
いつからこんな名が付いたのだろう。ふれあいの十字路を通過。ここからは広葉樹の森に入っていく。
↑⑧この大きな葉はホオノキ(朴の木、朴木、朴、 Magnolia obovata、モクレン科モクレン属の落葉高木)のように思う。
↑大きなドングリがたくさん落ちていた。ミズナラのドングリのように思う。
↑⑩前夜の風で落ちた小枝だ。鋸歯が粗く葉柄が短いのでミズナラ(水楢、Quercus crispula、ブナ科コナラ属の落葉高木)のようだ。
↑⑪近くに落ちていた大きな葉。名前不詳。
↑⑫こちらも名前不詳。
↑⑬最初の方に観た②、④に似ている。
↑⑭、⑮ミズナラのようだ。
↑⑯名前不詳。
↑前夜の風のせいもあるが、たくさんの葉が登山道に落ちていた。
↑登山道の一面にはドングリが散らばっていた。ミズナラのドングリのように思えた。
↑⑰オオイタヤメイゲツ(大板屋名月、 Acer shirasawanum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。
↑⑱オオモミジ(別名ヒロハカエデ、大紅葉、Acer amoenum var. amoenum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。
↑⑲、⑳ミズナラの落ち葉と葉が付いた小枝。
↑広葉樹の森の中を歩いて行く。ミズナラが多いがブナも混じっていた。サワシバの果穂らしきものも落ちていた。
↑ミズナラの幹。
↑樹木名不詳(サワシバまたはクマシデかもしれない)。
↑㉑オオイタヤメイゲツのようだ。
↑カエデの仲間などが混じった樹木の紅葉(樹木名不詳)。
↑ヤマブドウの紅葉。
↑㉒ヤマブドウの葉。
↑㉓ウリハダカエデ(瓜肌楓・瓜膚楓、Acer rufinerve、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木ないし落葉高木)だと思う。
↑8時44分、展望台を通過。止まっている時間が長いので、実にゆっくりしたペースになった。
↑㉔樹木名不詳。
↑㉕オオモミジのように思う。
↑㉖こちらもオオモミジのように思う。
↑荒山の中腹から色付いた鍋割山と前橋市街、遠くに榛名山、妙義山が望めた。この日は鍋割山もハイカーで賑わっていたようだ。
↑㉗オオイタヤメイゲツのように思う。
↑㉘ウリハダカエデのようだ。
↑㉙オオモミジのように思う。
↑紅葉する樹木(その1)。
↑紅葉する樹木(その2)。
↑ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず、Berberis amurensis 、メギ科メギ属の落葉低木)の果実のようだ。
↑紅葉する樹木(その3)。
↑9時26分、荒山山頂(標高1572m)に到着。
↑㉚残念ながら名前が分からない。
↑紅葉する樹木(その4)。
↑荒山の中腹から地蔵岳(別名アンテナ山、標高1674m)、その右奥に黒檜山(同1828m)、さらに右に駒ヶ岳(同1685m)が望めた。
↑㉛ムシカリ(別名オオカメノキ、虫刈、Viburnum furcatum、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木もしくは落葉小高木)のように思う。まだ紅葉しきっていない。
↑ダケカンバの樹木。黒檜山に多いが、荒山では数が少ない。
↑㉜ヤマブドウのように思う。
↑㉝、㉞ミズナラ。
↑㉟何度も観た(④、⑬、⑯)葉だが、ようやく樹木を特定できた。ツタウルシ(蔦漆・野葛、Toxicodendron orientale、ウルシ科ウルシ属の落葉蔓性木本)のようだ。
↑根元を観るとマツの樹に絡みついていた。
↑こちらはドウダンツツジの仲間を逆光で撮ったもの。
↑こちらはまだ完全には紅葉していないツタウルシ。
↑㊱ホオノキ。
↑10時33分に荒山高原に到着した。
↑最後は少し急ぎ足で歩いて、11時ちょうどに下山した。
YAMAPの記録は以下の通り。
タイム:3時間20分(休憩12分)、距離:5.6km、累積標高差:570m。
次の植物クロスワードでは『紅葉する樹木の葉』をテーマにしようと思う。
撮影:2024/10/20
葉っぱもこうして見ると名前が分からなくても楽しいね。
ぶどうに似てる葉っぱの色 こんな色にもなるんだ。
七宝焼きをやっている時を思い出しました。 ピエロ
ソメイヨシノの花が10月に咲く、というのは東京の上野公園でも、そうなっているそうです。
東京新聞の10月20日ではいくつかの原因のうち、夏の猛暑も関係があるかもしれない、と出ていました。
↓
https://www.tokyo-np.co.jp/article/209267
>shuさん こんばんは... への返信
コメントありがとうございます。
名前が分かったらもっと楽しいでしょうけど、落ち葉を観ながら歩くのもいいものでした。
ブドウに似ているのはヤマブドウのようです。最後の方で樹を見ました。
昔、楽焼きを楽しんだ際、葉っぱをくっつけて焼いたことがあります。
すると葉の模様だけでなく、色も面白いものになりました。
七宝焼ではどんな色が出るのでしょうかね。
>紅葉... への返信
こちらにもコメントをいただき、ありがとうございます。
上野公園でもサクラが咲いているのですね。
花見客も出ているのでしょうかね。
今日は冷え込みました。サクラもビックリしていることでしょう。
さすが、shuさん、この種類をしっかり把握されていますね。
そして、赤城山では、秋が進み、
麓にももう少しすると秋が来ますね。
昨日から、一気に秋の朝を感じます。
それでも、まだ少しサルスベリ、ムクゲが咲いていたり、不思議な年ですね
>おはようございます^^... への返信
コメントありがとうございます。
カエデの仲間は種類が多いですね。荒山周辺では9種類が自生しています。
同定する際は、この情報に助けられました。
葉だけを見て同定するのは難しいですね。
ヤマブドウは樹を見つけることができたので、間違いなさそうに思いました。
今年は猛暑が続き、ついこの間まで夏のようでした。
サルスベリやムクゲの花がまだ残っているのは、その所為でしょうかね。
紅葉する葉がこんなに沢山の種類があるとは驚きました。色付きが良いとか悪いとかそのようなことに一喜一憂している私と違い、丹念に撮影して調べる姿勢は素晴らしいと思います。
見習うべきですが、暗くなるのが早い秋の山ですから、歩くのが遅い私がそのようなことをすると、闇歩きになりますので、控えたいと思います。
今度のクロスワードのテーマとなれば、そうも言っていられないのですが、昨日も葉の種類に無頓着な紅葉見物をして来たところです。これからブログを拝見しながら予習します。
>予習... への返信
コメントありがとうございます。
この日は前夜の強風のせいで、たくさんの木の葉が落ちていました。
本来紅葉する樹木でも、紅葉しているものとしていないものがあり、中には枝ごと落ちているものもありました。
不思議なことに、落ちた葉はたいてい裏返しになるようです。
それを拾って表にして、適当な場所に置いて写真を撮るのですが、まだ風が吹いていてすぐに飛んでいってしまいます。
苦労して写真を撮りました。
今回は群馬県が調査した樹木のリストがありました。それでずいぶん助かりました。
それでもカエデ科以外は、ほとんど分かりませんでした。
もう一つ利用したのが「紅葉ハンドブック」でした。すべての種が載っているわけではないですが、かなり参考になりました。
クロスワードでは6種の樹木を載せました。写真は今回のものを多く使いました。
きっと満点を取られると思いますよ。
昨日はかなり涼しかったのに、今日はそこそこ暑い一日でした。
紅葉を見に、山に行かれたのですね。
紅葉黄葉した落葉、これだけではなかなか名前は分からないですね・・・
オオイタヤメイゲツもミズナラもこちらではあまり見ないので、へえ!です。
(ミズナラは以前奥日光に行った時に沢山みたのでイメージはあります)
カエデの仲間は難しいですね。
こちらで見かけるのは、イロハモミジ、ハウチワカエデ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジなどが多いように思います。
こちらの紅葉シーズンはまだまだですし、この気候ですから、赤くなる前に落ちてしまわないか心配です・・・
今回は赤城山方面に紅葉狩りに行かれたのですね。
いいですね。
四国は石鎚や剣山のの標高1500m以上は紅葉しているらしいですが、野暮用もあったり、天気が悪かったりで、まだ行けていません。
ミズナラ、ホオノキ、ツタウルシなどは四国の山でもよく見かけますが、オオモミジはまだ見てないか、気づいてないのだと思います。四国の山ではナンゴクミネカエデとかコハウチワカエデ、エンコウカエデなどをよく見かけます。ウリハダカエデは標高800mぐらいでもよく見かける木で、小豆島の寒霞渓などに多いですよ。
↑紅葉ハンドブック、4年ほど前に上京した時、孫と一緒に自然教育園に行き、買ってきたのがあります。しまいこんだままでしたが、これかさばらないしいいですね。次回の紅葉狩り山行の時はぜひ持参しようと思います。