越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ②(日向山~池の段)からの続きです。
ハァ~フゥ~と深い息を繰り返しながら、激坂をなんとか9合目の池ノ段まで上がって来た。
ここは、これから向かう中ノ岳山頂への道と、明日歩く兎岳、丹後山への道との分岐になっている。
ザックを下ろして道端に座り込んだ。
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周辺にはお花畑が広がっている。特に兎岳、丹後山へ向かう道の周りに花が多い。
反対方向だが、立ち上がって、カメラを持って向かった。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。
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ミヤマセンキュウ イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属)。
モウズイカさんから、イブキゼリモドキではないかと教えていただきました。ありがとうございました。
イブキゼリモドキは、私にとって初見でした。分布は北海道、本州(中部地方以北)で、山地帯~亜高山帯に生えるようです。
葉はふつう2回3出羽状複葉、小葉は長さ2~8cm、質は薄く、先は細長くとがる特徴があります。花期は8月です。
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ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。
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こちらは山の師匠が撮った写真。ガスが出て遠くは見えないが、全体の様子がよく分かる。
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さあ、山頂へ向かおう。
ここから山頂までは、コースタイム25分と僅かだ。
高度を上げたことで気温が下がり、多少ガスも出て来て陽射しが穏やかになり、ずいぶん楽になった。
山頂へ向かう稜線の道には岩場も出てきたが、危険なところはない。
お花の種類も増えてきた。
エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)のように見えるが、自信がない。
昨日観たオニシオガマとは明らかに違う。
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タカネマツムシソウ(スイカズラ科マツムシソウ属)。
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イワショウブ(チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)が群生していた。
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こちらは師匠が撮影したもの。昆虫が花に留まっている。
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師匠は後から離れて歩いてくる。
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こちらは師匠が撮った私。
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東側には眼下に雪渓が見える。
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ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)は、山頂直下にも群生していた。
今日いちばん多く見た花だろう。
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間もなく山頂だ。今日泊る避難小屋が山陰から見えてきた。
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そして、午後3時13分、中ノ岳山頂に到着した。長い登りだった。
8合目を過ぎたころから出ていたガスが、山頂到着に合わせてくれたかのように晴れた。
山頂にはすでに1名の登山者がいた。枝折峠から越後駒ヶ岳を経て登って来たという。やはり避難小屋に泊まるらしい。
師匠のカメラで記念写真を撮ってもらった。
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山頂の風景。
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師匠のザックに留まるチョウ。
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私のシャツにも留まっていた(師匠撮影)。
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こちらはアゲハチョウのように見える。
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20分余り山頂にいたが、再びガスが出てきたので避難小屋に向かった。
避難小屋までは10分ほどだ。
途中、花冠が開いていたオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)に出会った。
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午後3時48分、中ノ岳避難小屋に到着した。
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その後、銀山平から荒沢岳を経て登って来た若者が小屋に到着し、宿泊者は4名になった。
各々が夕食の支度をし、6時過ぎには全員が就寝した。
小屋の外はガスで何も見えなくなっていた。
越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ④(中ノ岳山頂~下山)に続く。
ハァ~フゥ~と深い息を繰り返しながら、激坂をなんとか9合目の池ノ段まで上がって来た。
ここは、これから向かう中ノ岳山頂への道と、明日歩く兎岳、丹後山への道との分岐になっている。
ザックを下ろして道端に座り込んだ。
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周辺にはお花畑が広がっている。特に兎岳、丹後山へ向かう道の周りに花が多い。
反対方向だが、立ち上がって、カメラを持って向かった。
ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。
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モウズイカさんから、イブキゼリモドキではないかと教えていただきました。ありがとうございました。
イブキゼリモドキは、私にとって初見でした。分布は北海道、本州(中部地方以北)で、山地帯~亜高山帯に生えるようです。
葉はふつう2回3出羽状複葉、小葉は長さ2~8cm、質は薄く、先は細長くとがる特徴があります。花期は8月です。
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ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。
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こちらは山の師匠が撮った写真。ガスが出て遠くは見えないが、全体の様子がよく分かる。
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さあ、山頂へ向かおう。
ここから山頂までは、コースタイム25分と僅かだ。
高度を上げたことで気温が下がり、多少ガスも出て来て陽射しが穏やかになり、ずいぶん楽になった。
山頂へ向かう稜線の道には岩場も出てきたが、危険なところはない。
お花の種類も増えてきた。
エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)のように見えるが、自信がない。
昨日観たオニシオガマとは明らかに違う。
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タカネマツムシソウ(スイカズラ科マツムシソウ属)。
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イワショウブ(チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)が群生していた。
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こちらは師匠が撮影したもの。昆虫が花に留まっている。
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師匠は後から離れて歩いてくる。
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こちらは師匠が撮った私。
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東側には眼下に雪渓が見える。
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ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)は、山頂直下にも群生していた。
今日いちばん多く見た花だろう。
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間もなく山頂だ。今日泊る避難小屋が山陰から見えてきた。
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そして、午後3時13分、中ノ岳山頂に到着した。長い登りだった。
8合目を過ぎたころから出ていたガスが、山頂到着に合わせてくれたかのように晴れた。
山頂にはすでに1名の登山者がいた。枝折峠から越後駒ヶ岳を経て登って来たという。やはり避難小屋に泊まるらしい。
師匠のカメラで記念写真を撮ってもらった。
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山頂の風景。
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師匠のザックに留まるチョウ。
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私のシャツにも留まっていた(師匠撮影)。
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こちらはアゲハチョウのように見える。
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20分余り山頂にいたが、再びガスが出てきたので避難小屋に向かった。
避難小屋までは10分ほどだ。
途中、花冠が開いていたオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)に出会った。
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午後3時48分、中ノ岳避難小屋に到着した。
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その後、銀山平から荒沢岳を経て登って来た若者が小屋に到着し、宿泊者は4名になった。
各々が夕食の支度をし、6時過ぎには全員が就寝した。
小屋の外はガスで何も見えなくなっていた。
越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ④(中ノ岳山頂~下山)に続く。
山を歩いていて脱水症状になったことはあります。しかし今回のような疲労が強く出たのは初めてでした。
眠って回復したのですから、恐らく寝不足だったものと思います。
さて、トリカブトの同定は難しいですね。ある程度は山域で分けるしかないと思います。
アザミも難しいです。行きつけの山ならある程度分かるのですが、情報がない山はお手上げです。
コゴメグサにも種類が多いことを、今回知りました。
今や一番の頼りは、山歩きさんのようにその山域や、その植物にお詳しい方に教えていただくことです。
白山では、長年自然観察指導員をされていた方に教わりました。
その方が仰るには、写真は花だけでなく、全体を撮ること、また生育している場所(湿地とか草原とか)が分かるように撮ることです。
しかし、いまだにその教えが守られておりません。
事情を知らずに通りかかった人は、とんでもないものを目撃した、第一発見者は自分だろうか、などと背中に嫌な汗を感じる場面かと思いました。
ふざけてすみません、山頂を極めて小屋まで10時間歩き切りましたね、その脚力、気力、持久力に感服いたしております。
さて、トリカブトについて詳しく紹介されておりました、私の手持ちの図鑑の一つ「岩手の高山植物百科」(岩手日報社)には、オクトリカブトだけが載っており県内の生育場所は、八幡平、岩手山、秋田駒ケ岳など西の山(奥羽山系)で、早池峰のものはヤマトリカブトとありますので、これまで見たものはオクトリカブトと考えています(早池峰では見たことがありません)
また「岩手の山野草百科」(岩手日報社)にはヤマトリカブトが載っており、Shuさんの花と似ているように思います。
一方、全国版の図鑑「カラー 高山植物 白籏史郎 著」(東京新聞出版社)には、イブキ、ジョウシュウ、ダイセツ、ハクサンなどを冠するものは写真とともに詳しく載っていますが、オク、タカネ、ヤマ、エゾを冠するものはやや広範囲に生育するとだけの説明です。
また、トリカブトの仲間の同定分類は、それぞれの形態と花色が酷似しているため非常に困難で、通常は山地で分ける方法が便利である。
とありました。
アザミも変種亜種が多く、それぞれの形態も大同小異であるので、同定がまことに難しいとありましたし、ほかにもこのような厄介な花が有りそうです。
ゴゴメグサは明らかにヒナザクラと違いますね、ヒナザクラと葉が違うし花期も違いますのに前のめりでした、これも同定困難でしたか。
そういう意味で、「花かおる越後三山」のような地域限定のガイドブックは有難いですね。
富士山に登られたのですね。凄いですね!
日本で一番高い山。5合目からスタートしても1500m以上の標高差を登ります。
しかも空気は薄く、息苦しいはずです。日陰もありません。
私はまだ登ったことがありませんが、夜に登る方が楽かもしれないと考えています。
但し歩いたことがない道を夜歩くのはとても心配で、どのように登るか考えたりしています。
どちらにしても、いつかは富士山にも挑戦したいです。
ミヤマは深山です。ついでに言うと、タカネは高嶺です。
あとは、最初に発見された地名が付く植物が多いですね。
ハクサンが多いのは、学術調査が早い時期から始まったからだそうです。
来週には白山に行ってきます。
無事に山頂に着きました。山は登ったら下りなければならないので、これで半分です。
しかも今回は縦走登山で、三角形の1辺を歩いたにしかありません。これから2倍の距離を歩きます。
お花は、たいてい見つけると、その日に初めて見たお花なら撮ります。
2回目は、最初に咲いていたよりもきれいに咲いていたら、また撮ります。
そんなふうに撮っていくので、かなりの数を撮っています。
今回は師匠と一緒でしたが、お互いカメラを持っていたので、それぞれが500枚余りを撮りました。
写真を撮るとペースは遅れますね。
撮っている間は止まっているので、遅れるのが当然ですね。
なつみかんさんのようにじっくり見ると、確かに3倍はかかるかもしれません。
納得です。
たった一度だけ、登った富士山が唯一の高い山です。
2000m級の山をこんな風に1合目から登る
となると、私が知っている山とは違うんだろうなって感じます。
それでもこんな風に、夏の暑さは有るんでしょうけど、
こんなにたくさんの花が咲いているのをみると、
厳しい登山を癒やしてくれていますね^^
今日は、ミヤマと付くと、高原の花なんですね。
なるほどぉでした。
師匠さんとの頂上の写真をみると、
一人旅より、楽しさが有ったのではと感じました^^
無事に山頂到着、お疲れ様でした!
高低差と暑さで、お写真拝見しているだけでも大変そうです。
でも、次々現れる高山植物の素敵なこと!!
これがなかったらもっとしんどいかもしれませんね。
私の知り合いにも山登りをする人が結構いるのですが、特に花に興味がある人はいません。
むしろ、歩くペースが狂うので、花を見つけても立ち止まらないと言います。
そんなもんなんですか?
私が行ったら多分人の3倍くらい、時間がかかると思います(^◇^;)
途中何度も休んで、昼寝までしてゆっくり登ってきました。
到着が3時を過ぎると夕立の可能性が高くなるのが普通ですが、この日は夕立もなくよかったです。
ブログはただ写真を並べるだけですが、植物の名前を調べ切れずにアップして、皆さまに助けていただいています。
時には全く存じ上げない方から、教えていただくこともありました。
この後もたくさんお花を見ました。
どうぞご覧いただきますよう、よろしくお願いいたします。
小屋は2階建てで、定員が40人です。
今回は全員が1階に寝ましたが、2階も同じ広さがあるので8人でも十分広いです。
また、実際には使いませんでしたが、コロナ対策でパーテーションで仕切れるようになっていました。
今回はそれぞれが離れて、1人当たり2畳あまりを占有して寝ることができました。
なお、小屋を出る際は掃除をして、協力金1000円を納めてきました。
海に潜る海女さんは、潜水の前に大きな息を繰り返し身体に酸素を送り込むそうです。
私もそれを真似て、写真を撮る前にハァハァ~フゥフゥ~と息をしています。
どうしても写真を撮る際は息を止めないと、上手く撮れません。
さて、今回泊まった避難小屋の定員は40人です。
しかし、数十人規模の団体が来ると困るので、そのような団体は遠慮して欲しいと思います。
私は以前、小屋にあふれた登山者を自分のテントに泊めてあげたことがあります。
基本、テント泊の方が気分的にも楽です。
山へ出かけた頃の暑さがウソのように涼しくなりました。
今日は仕事がなく、自宅で過ごしています。
それでゆっくり休めました。お気遣いありがとうございます。
さて、蝶の名前を調べてくださり、ありがとうございました。
Wikipediaによると、キベリタテハは中部地方の高山から福島県以北にかけての冷涼な地域に分布するそうです。
また、新成虫は8~9月頃に発生し成虫で越冬するそうですから、生まれたばかりのようですね。
先日、fukurouさんから、汗を吸いに来る蝶はタテハチョウの仲間が多いとお聞きしました。
まさにその通りで、体や衣服、ザックに着いた塩分を舐めに来たようです。
ついに山頂に到着しましたね。
朝6時前に出発して16時前に山小屋に到着。
延べ10時間にわたる山登り、大変お疲れさまでした。
私にはとても真似のできない難行苦行です。
でも、山頂でのお二人の姿、とてもいい表情です。
体力的には疲労困憊でしょうが、気力はとても充実
しえいる様子に見えます。
blogにまとめる作業も大変だったと思います。
今回も私が見たことのない珍しい高山植物の数々、
たっぷり楽しませていただき、ありがとうございました。
こんばんは。
朝早くからの登山、急登で疲れられたでしょうね。
激登、激坂の連続、息が上がりますね。
そんな中、高山植物が癒してくれるのですね。
しんどくても、カメラをp花に向ける時、休憩になりますね。何枚かシャッターを切って、息を整えてまた登ると言う繰り返しです。
避難小屋には泊ったことがないのですが、もし満員になった場合はどうするのですか?
朝6時前から登り始めて、3時半過ぎに到着ですか。
長い道のり、お疲れ様でした。
お花も沢山見られましたね。
見当のつくお花もありますが、ミヤマ、オヤマなどが頭に着くので、正確な名前は分かりません。
モウズイカさんがよくご存じで、良かったですね。
私は綺麗な蝶の名前を調べたら、「キベリタテハ」というらしいです。
どなたかと撮られたshuさんのお写真、カッコイイですね。(^^♪
6時就寝とは早いですね。
翌日に備えてでしょう。
この日は本当にお疲れ様でした。
昨夜は遅くから記事を書かれたようで、それも又お疲れ様でした。
ハクサンボウフウではなく、ガイドブックに載っていた他のセリ科ということで、安易にミヤマセンキュウと書いてしまいました。
仰るとおり、ミヤマセンキュウの葉はシダのようにもっと切れ込んでいますね。
それにしても、この山にはセリ科の植物が多いです。ガイドブックにはないものもあるので、もっと注意するべきでした。
翌日もセリ科の植物が出てきますので、さらに注意していこうと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
今回もまた私などが絶対に登れないハードな山の記録を拝見し、感服致しました。
ところでミヤマセンキュウとされているセリ科植物について一言申し上げます。
葉の形や疎らな花序から見て、これはイブキゼリモドキではないかと思いました。
ミヤマセンキュウの葉はもっと細かく切れ込み、一見してある種の羊歯の葉を連想させます。
それがしが最近、作成したレポートに、両方の種類を一緒に載せております。
ご参考頂けましたらさいわいです。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/d40e87db26d1205c2ac0d19efeddd691