3月11日、みかも山公園の野草の園でフクジュソウ、ユキワリソウ、アズマイチゲが見頃となり、見に出かけてきた。
1月中旬、2月上旬に続き、今年3回目の訪問となった。
◇園内で観られた主な野草
■フクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草)
野草の園以外の山域でも観られた。
■アズマイチゲ(東一華、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
野草の園以外の山域でも複数観られた。
■セツブンソウ(節分草、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草)
野草の園ではすでに花が終わっていたが、山域で観られた。2月に観た時から、ずいぶん茎が伸びていた。
■ユキワリソウ(雪割草、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)
ミスミソウまたはオオミスミソウ(三角草または大三角草、キンポウゲ科スハマソウ属)
野草の園でピンク、青、白の品種が咲いていた。定植したものと思われる。名板にはユキワリソウと表示されていた。
白色の花は、明らかに青紫色、淡紅色の花より大きかった。
(コメント欄にある通り、間違いをkeitannさんからご指摘いただき、修正しました。)
■ザゼンソウ(座禅草、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草)
湿性自然植物園の沢に20株程度が群生していた。すぐ近くでドングリが芽吹いていた(一番下の写真)。
■カタクリ(片栗、ユリ科カタクリ属の多年草)
かたくりの園ではまだ全く咲いていなかった。野草の園で3株が咲いていた。
◇園内の様子
・野草の園 手摺り(柵)のある木道から野草を観察できる。野草まで距離があるので、鳥撮り用の望遠レンズを多用した。
・中山山頂 三毳山(みかもやま)の最高峰は青竜ヶ岳で標高229m。中山はそれに次ぐピークで標高210m。
万葉集には「しもつけの みかものやまの こならのす まくはしころは たかけかもたむ」という歌が載っている。
その意味は「こならの木の葉のような、みずみずしく麗しい娘は、誰の妻になるのだろうか」とのこと。
下野(しもつけ)は今の栃木県。三毳山には、コナラ、クヌギなどのドングリが生る樹がたくさんある。
・かたくりの園 この斜面一面にカタクリが咲き乱れる。
◇園内で観られた野鳥
■ミソサザイ
Eurasian Wren
スズメ目ミソサザイ科
Troglodytes troglodytes
鷦鷯/L11cm
■エナガ
Long-tailed tit
スズメ目エナガ科
Aegithalos caudatus
柄長/L14cm
■シジュウカラ
Japanese tit
スズメ目シジュウカラ科
Parus minor
四十雀/L15cm
■シロハラ
Pale Thrush
スズメ目ヒタキ科
Thrdus pallidus
白腹/L25cm
その他、森の中でヒヨドリを、園内の池でカルガモを観た。
2022/03/11
1月中旬、2月上旬に続き、今年3回目の訪問となった。
◇園内で観られた主な野草
■フクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草)
野草の園以外の山域でも観られた。
■アズマイチゲ(東一華、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
野草の園以外の山域でも複数観られた。
■セツブンソウ(節分草、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草)
野草の園ではすでに花が終わっていたが、山域で観られた。2月に観た時から、ずいぶん茎が伸びていた。
■
ミスミソウまたはオオミスミソウ(三角草または大三角草、キンポウゲ科スハマソウ属)
野草の園でピンク、青、白の品種が咲いていた。定植したものと思われる。名板にはユキワリソウと表示されていた。
白色の花は、明らかに青紫色、淡紅色の花より大きかった。
(コメント欄にある通り、間違いをkeitannさんからご指摘いただき、修正しました。)
■ザゼンソウ(座禅草、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草)
湿性自然植物園の沢に20株程度が群生していた。すぐ近くでドングリが芽吹いていた(一番下の写真)。
■カタクリ(片栗、ユリ科カタクリ属の多年草)
かたくりの園ではまだ全く咲いていなかった。野草の園で3株が咲いていた。
◇園内の様子
・野草の園 手摺り(柵)のある木道から野草を観察できる。野草まで距離があるので、鳥撮り用の望遠レンズを多用した。
・中山山頂 三毳山(みかもやま)の最高峰は青竜ヶ岳で標高229m。中山はそれに次ぐピークで標高210m。
万葉集には「しもつけの みかものやまの こならのす まくはしころは たかけかもたむ」という歌が載っている。
その意味は「こならの木の葉のような、みずみずしく麗しい娘は、誰の妻になるのだろうか」とのこと。
下野(しもつけ)は今の栃木県。三毳山には、コナラ、クヌギなどのドングリが生る樹がたくさんある。
・かたくりの園 この斜面一面にカタクリが咲き乱れる。
◇園内で観られた野鳥
■ミソサザイ
Eurasian Wren
スズメ目ミソサザイ科
Troglodytes troglodytes
鷦鷯/L11cm
■エナガ
Long-tailed tit
スズメ目エナガ科
Aegithalos caudatus
柄長/L14cm
■シジュウカラ
Japanese tit
スズメ目シジュウカラ科
Parus minor
四十雀/L15cm
■シロハラ
Pale Thrush
スズメ目ヒタキ科
Thrdus pallidus
白腹/L25cm
その他、森の中でヒヨドリを、園内の池でカルガモを観た。
2022/03/11
お蔭さまでユキワリソウと雪割草について、よく理解できました。ありがとうございました。
徳島でご覧になられたユキワリソウですが、見事な群落ですね。
私も過去の記録を確認したら、至仏山でユキワリソウを観ていました。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/8f334bc6f9e350e82001c0cca4b20840
山渓ハンディ図鑑8では、ユキワリソウの分布は本州(関東地方北部、中部地方、大峰山)と書いてありました。
また、四国(石鎚山、東赤石山など)、九州(宮崎県)で観られるイシヅチコザクラの記述が別にありました。
古い記事に何度もコメントをして申し訳ありません。
公園のラベルを書いた方が間違っているのですね。
学名は普通カタカナ表記で書きますね。
ユキワリソウとカタカナで書いたらサクラソウ科の花のことです。
たぶん、公園の方が植栽の花のことをミスミソウの仲間とかオオミスミソウ、あるいはスハマソウという風に書くべきだったのです。それと、科名を間違えて記載するのは、ちょっと考えものですね。
ラベルにそう書いてあったら、見学に来た方はだれでもそう思いますよね。
でも、植物を詳しく見る人ならミスミソウやオオミスミソウ、スハマソウを見てサクラソウの仲間と思う人はあまりいないと思います。
何度も書きますが、サクラソウの仲間のユキワリソウと区別するために、ミスミソウの仲間の栽培種全般を雪割草と漢字で書いて区別するのです。
公園に植えられていたのがオオミスミソウなのかミスミソウなのかは私が見たとしても、判別はできないです。専門家の人でも自生地やDNA判定で区別するらしいですよ。
ご参考までにユキワリソウを去年、徳島の山で見た時の私の記録です。http://siraneaoi.lekumo.biz/yamasuki_hanasuki/2021/06/post-c24f.html
私も正直不審に思いながら、現地の名板にサクラソウと書いてあったので、そう書きました。
先に書いたコメントでも
「ユキワリソウは、品種改良したものがホームセンターなどで売られています。
本来の色はサクラソウと同じピンク色です。白も自然界にあります。
どう見ても、みかも山公園のユキワリソウは定植したもののようです。」と書きました。
ユキワリソウに2つの全く違う種類があることを知りませんでした。
みかも山公園のユキワリソウは、サクラソウ科のサクラソウを改良したものではなく、キンポウゲ科ミスミソウ属のオオミスミソウ(またはそれを改良した園芸種)なのですね。
以前、新潟県にある角田山に花見に行った来ました。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/0d85ad4b497f2c84b11e7ca9575a44f1
ここで見た花もユキワリソウ(現地ではそう呼ばれていました)と書きましたが、これもオオミスミソウが正しいわけですね。
何度もお手を煩わせて申し訳ありませんが、ご教授いただけたら幸いです。
ただ今旅の途中につき、帰宅後に本文を改めたいと思います。
寒いと言いながらも3月の声を聞くと、あちこちで花だよりが聞かれますね。
当方もここのところは花散策がらみの山歩きが多くなっています。今のところ、順調に花の追っかけもできていますよ。
ところで、セツブンソウの下に紹介されているユキワリソウですが、ちょっと勘違いされているところがあるようなので、お気を悪くされないでくださいね。
紹介されている画像はどうもオオミスミソウのような感じで、これは植栽されているのかもしれませんね。
後ろにユキワリソウの説明でサクラソウ科サクラソウ属とありますが、画像の花はサクラソウの仲間ではなく、キンポウゲ科ミスミソウ属のたぶんオオミスミソウです。私はオオミスミソウの自生は見たことがないのですが、佐渡など日本海側の雪の多いところだと聞いています。
このミスミソウの仲間は美しいのでたくさんの人が栽培されていて、いろいろと交配して素晴らしい栽培種の花がいろいろと出ているようです。
ミスミソウ属の栽培種のものを自生のものと区別するために漢字で雪割草と書いて区別しているようです。ところがややこしいことに、ユキワリソウというれっきとしたサクラソウの仲間の花が山野には自生しているのです。四国にはたまたま私の好きな東赤石山という山にも自生しているし、そのほかの高山にも自生しています。白馬岳方面でも見られますよ。(ご存じかも知れませんが)
ミスミソウの仲間のケスハマソウも我が家から車で15分の里山にもたくさん咲くので、先週も様子見に行ってきたばかりです。
雪割草と漢字で書くとミスミソウの仲間の園芸種のことです。カタカナでユキワリソウと書くと、山野に自生しているサクラソウの仲間なんですね。
さすがshu様は情報通ですネ。
まだ時期尚早だったのでしょうか・・・
我が家の北側の雪が、昨夜の雨でやっと消えたばかりですから・・・
私もザゼンソウにはすごく興味を持って居るのですが・・・
管理地では近付けなくて詳細観察は無理ですが、
竜神池の木道の近くで管理地では無い場所では自由に観察出来て興味深かったです。
解説通り、あまり近付くと悪臭がして居ましたヨ。(笑)
アカゲラ、コゲラが写せた方が収穫が大きかったかも・・・
アップ・楽しみにして居ます。
竜神池の上流側の沢沿いと、下流側の湿地を観てきました。
残念ながら、普通のザゼンソウも見つかりませんでした。
その代わりと言っては何ですが、アカゲラ、コゲラなどの野鳥の写真が撮れました。
名前は分からないのですが、猛禽類が近くの樹に止まったのですが、カメラを構えた瞬間飛び立ち、撮りそこないました。
植物に興味の無い方には判らないと思います。
三井の森の竜神池・別荘近くの沼地です。
管理地では無いのでかなり近寄れます。
緑色の仏炎苞の中の肉穂花序や花粉までしっかり見られますヨ。
はい。今日は諏訪湖へ行ってきましたよ。
たくさん撮りすぎて、どうまとめてよいか悩んでいます。
みかも山公園、柵がある所はスマホで撮るのは難しいです。
中にはアクロバットみたいに、体の半分を柵から出して撮っている人もいましたが、上手く撮れたのかしら?
お花を撮るのは普通はマクロですよね。
今回マクロが役立ったのは、セツブンソウでした。この花は小さくて、望遠ではダメです。
ミソサザイは本当にラッキーでした。
今度いつ会えるか分かりませんが、今回の場所はしっかり覚えています。
コメントが遅くなりました。
朝、この投稿を拝見していたので、諏訪湖!?と驚きました。
こちらは自然の状態で見せていただける公園なんですね。
でも近寄れないので鳥さん用のレンズとは@@
スマホだけの人はストレスたまるかも・・・(笑)
ミソサザイに出会えたのは良かったですね。
去年、京都中北部の山の方に散策にいったとき、綺麗な鳴き声を何度も聞きましたが、結局は一度も会えず・・
小さいし、色が保護色なので多分出会うことなないでしょうね~
shuさんは色々な場所に行かれているので、いろんな鳥さんを見せてくださいね!
行動力というより、単に落ち着きがないだけです。
今日はお陰様で、諏訪湖でたくさんの鳥を観ることができました。
ran1005さんから、事前に詳しい情報をいただき、本当に助かりました。
ありがとうございました。
明日、三井の森へ行く予定です。アオザゼンソウが観られたらうれしいです。
ミソサザイは本当に小さいですね。
ちょうど生まれたてのヒヨコくらいの大きさですね。
小さいぶん、とても可愛く見えました。
「ずく」というのですね。愚図なら知っていましたが、意味は逆ですね。
今度、クロスワードに使わせていただきます(笑)
ユキワリソウは、品種改良したものがホームセンターなどで売られています。
本来の色はサクラソウと同じピンク色です。白も自然界にあります。
どう見ても、みかも山公園のユキワリソウは定植したもののようです。
カタクリとアズマイチゲは、自生です。
フクジュソウはどちらか分かりませんが、たくさん咲いていました。
ザゼンソウはサツマイモ科で、ミズバショウと同じ仲間です。
かなり広い範囲に群生していたので、仮に定植したとしても、よく育っています。
まだ周りに雪がある時期に、この花は咲いています。
初めて観たのは尾瀬の燧ヶ岳の山麓でした。とても感激したのを覚えています。
カタクリは今年は遅そうですね。
カタクリが咲くと、三毳山は人でいっぱいになります。
今年も行くのをためらいます。
三毳山の場所を探していただき、ありがとうございました。
自宅からだと最短ルートで80kmほどです。
毎年カタクリの時期に行っていましたが、一昨年、昨年はコロナ禍で行けませんでした。
今年はセツブンソウの写真を撮るため、2月の初めに出かけました。
ミソサザイは濡れた落葉の色と同じで、本当に見つけにくかったです。
カメラマンの方に教えていただき、分かりました。
写真で見ても分かり難いですね。
春の妖精にお出迎えいただきました。
ザゼンソウとアズマイチゲは、こんなにたくさん咲いているのを観たのは初めてでした。
カタクリはあと2~3週間ほどすると、山の斜面が紫色に染まるほど咲きます。
ミソサザイに会えてよかったです。
めったに会えない鳥だと思います。
凄い行動力ですね!
信州でもザゼンソウの里があります。
蓼科高原・三井の森では青ザゼンソウがも見られます。
私も自力で遠出出来た頃には時間を惜しまず季節の花に出逢いに行きましたが・・・
現在は皆さまのblogを拝見して楽しませて頂いています。
ミソサザイは日本最小の小鳥で、「些細」から命名されているとか・・・
話には良く聞いているのですが・・・是非出会って見たい小鳥です。
ここと思えば、またあちら。
牛若丸のようにあちこちに行かれて、「ずく」がおありですね。
(信州弁で、マメに色々やる気があること)
今回は栃木県ですか。
春の妖精達が咲いていましたね。
白いアズマイチゲ、3色のユキワリソウ、綺麗で初々しいですね。
ザゼンソウは仏炎苞の中でどっかり座禅を組んでいる感じです。
実物を見たことはありません。
ミソサザイ、枯れ葉と保護色で、お写真の中でも見つけ難いくらいですね。
お花も鳥も色々見られて、有意義な一日でしたね。
栃木県のみかも山公園というと、かなり遠いのかなと思ったら、佐野の近くなのですね。
野草の園ではいろいろの野草や野鳥も見られ、一度は行ってみたいところです。
ザゼンソウという名の植物は初めて知りました。
なるほど、名前の由来通り、僧侶が座禅を組む姿に似ています。
調べたら、この花は20℃程度に発熱するそうで、面白いですね。
カタクリの花が咲き始めたようですね。
柏市のカタクリの里の開花状況を調べたら(3月18日現在)、ぽつぽつ咲いている程度です。
彼岸が明ける頃が見頃を迎えるそうです。その頃に出かけようと思います。
佐野インターの近くなんですね。
昔、仕事の関係で、よく東北自動車道も走ったので、
何か懐かしさがあります。
と言いつつ、佐野インターで降りたことはないんですが^^;
すっかり春ですねぇ~
春が来たら見たい花を全て見せていただいた
感じです。
ミソサザイ、
落ち葉d保護色になっていますね。
なるほど、こうして森で、敵からわかりにくくしているのかなぁなんて思いつつ、
朝から楽しませていただきました
ありがとうございます^^
おはようございます。
スプリングエフェメラルと呼ばれる早春の花が、咲きそろっていますね。
カタクリが先hが時目ているのですか?
羨ましいですね。
もう桜の花だよりが聞こえてきてもいい気温ですからね!?
ミソサザイ、小型の可愛い鳥ですね。
最近見かけていません。