至仏山(標高2228m、日本百名山)の残雪期登山が4月21日に解禁されたので、大型連休直前の4月28日に、鳩待峠から時計回りで歩いてきました。
タイトルにも書きましたが、残雪期に至仏山を歩くのは5年ぶりでした。5年前と同じコースを歩いたものの、5年前にはなかった筋肉の痛みや疲労を感じ、筋力低下を自覚する結果となりました。
尾瀬戸倉から鳩待峠まで始発のバスに乗り、6時18分に鳩待峠から登山を開始しました。
歩き始めから雪があります。傾斜が緩やかなのでアイゼンを付けずに行きました。初めはダケカンバなどの広葉樹林帯を歩きます。この時期は初めから目指す山が木々の隙間に見えているのは嬉しいことです。
歩き始めて20分ほどで暑くなってきたのでフリースを脱ぎ、この後傾斜が急になるのでアイゼンを着用しました。
歩き始めて50分、右足の小指の付け根が痛み出したので、テーピングを施しました。右手に燧ヶ岳が見えてきていました。
広葉樹林帯から針葉樹林帯に変わっていき、小至仏山と至仏山とを繋ぐ稜線が樹木の間から見えてきました。
コースはほぼ夏道と同じです。但し夏道と違い整地されていません。このコースはずっと左が山足、右が谷足で、右足に負担がかかります。もともと内反小趾で、小指の付け根が痛いのをテーピングで抑えているものの、痛みが取れずペースが落ちていきました。
右手に燧ヶ岳が見え、尾瀬ヶ原も見えてきました。今年の尾瀬ヶ原の雪解けはずいぶん早いです。
トラバース道が続き、オヤマ沢田代に出てやっと一息付けました。目の前に小至仏山が見えます。
小至仏山をロックオンです! しかし冬道は山頂を巻いて東側をトラバースします。
燧ヶ岳と尾瀬ヶ原がずいぶんはっきりと見えてきました。燧ヶ岳の左は会津駒ヶ岳です。トラバース道が続きます。
振り返って歩いてきた道を見ます。上州武尊が近くに見えます。中央に見える大きな山塊は赤城山です。一番左に皇海山が見えます。
目の前に至仏山の手前のこぶが見えます。そのこぶを越えると山頂です。何度か歩いた山なので覚えていました。
至仏山の山頂の手前で夏道(稜線)に出ました。稜線に出ると西側に広がる山々が見渡せます。
写真の左端が巻機山です。中央の尖った山が八海山(入道岳)です。その右の双耳峰のように見える2つのピークは、左が中ノ岳、右が越後駒ヶ岳です。そして右端は平ヶ岳の一部です。
稜線上の夏道は雪が付いていない所があり、岩の上をアイゼンで歩くのは歩きづらかったです。しかし山頂はすぐそこ。ロックオンです!
実は、稜線に出ないで東側を歩くと、ずっと雪の上を歩けました。バックカントリーのスキーヤーやボーダーもかなりいました。
8時59分、至仏山の山頂に到着しました。計画より31分早いですが、出発が22分早かったので、歩いた時間はほぼ計画通りです。
あらためて、山頂から観た越後三山(駒ヶ岳、中ノ岳、八海山)と平ヶ岳です。平ヶ岳の右奥には飯豊連峰が見えていました。
越後三山から燧ヶ岳までのパノラマ写真です。
山頂で写真を撮った後、再び足のケアをしました。右の小指の付け根は当然ですが、外反母趾の親指にもテーピングをしました。そして、左足にも同様にテーピングをしました。
その後軽食を摂って、山頂を後にしたのは9時39分でした。
この後は燧ヶ岳を正面に見て、尾瀬ヶ原に向かって下山します。
途中、雪が無くアイゼンを外しました。
木道の途中でベンチがあり、そこで再び足のケアをしました。今度は左足で、足の裏の筋肉が軽い肉離れを起こしていました。マッサージをしても快復せず、ロキソニンテープを貼ったら痛みが取れました。
結局、山ノ鼻に着いたのは11時17分で計画より13分前倒しでした。
最後にご覧いただくのは、山ノ鼻の研究見本園から観た燧ヶ岳と至仏山です。
山ノ鼻にある至仏山荘の食堂でソフトクリームを食べ、鳩待峠までゆっくり歩き、何とか13時発のバスに乗れました。13時のバスに乗るのは計画通りでしたので、先ずは順調な山歩きでしたが、それにしても筋力の衰えを自覚する山歩きでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。痛めた足は既に快復し、今日は雨が上がればテニスに出かけようと思っています。
まさに残雪期登山なのを感じさせていただきました。
人も少なく、景色を独り占めしているようです
前も書いた気もしますが、スキーに行ってた頃、
頂上で山脈の景色を見ると、別の世界に来たような気持ちになったのを思い出しました。
こんなに真っ白でも、
今年の尾瀬ヶ原の雪解けはずいぶん早いんですね
今年、麓の春も早かったですもんね
八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳、
越後三山、荘厳なのを感じ、険しい山が、
新潟に、たくさん雪を降らせるのを感じましたよ
また八海山に近い親父の故郷に行きたくなりました。
至仏山荘の食堂でソフトクリーム
疲れた足を休めながらのソフトクリーム、
美味しさも格別でしょうね😉
見ることが出来ない残雪期の尾瀬を楽しませていただきました。
ありがとうございます。そしてお疲れ様でした。
軽い肉離れとのことでしたが、テニスをするところまでの回復の早さにびっくりです。また、たびたび登場するロキソニンテープの効きの速さににも驚いています。ロキソプロフェンナトリウム水和物配合の鎮痛消炎剤のようですね。
我が家には腰を痛めた時病院からいただいた(購入した)ロキソプロフェンナトリュウムテープ100mg「日医工」があります。些細な動作でも腰を痛めることがありますので、その時貼りますが直ぐに効いた試しがありません。多分同じ成分かと思いますが不思議です。
私の山歩きは途中で筋肉痛を起こすほどハードなものではありませんが、最悪の場合一歩も歩くことが出来なくなることも想定されますので、準備運動(ほとんどしません)や痛み止め(持つのは救急絆創膏と虫よけくらい)などの備えも必要かなと思いました。
絶好の山日和のもと、春山登山を楽しんできました。但し、足を痛めたのが残念でした。
人はけっこう多くて、山頂では10人を越える人がいました。
翌日から大型連休なので、それに合わせて長期休暇で来ている人もいたようです。
また、外国からの人も来られていたようです。
今年の尾瀬ヶ原の雪解けは早くて、昨年より2週間ほど早いように思います。
私が見た中ではミズバショウの芽は出ていましたが、花は見られませんでした。
場所によっては咲いているようです。
越後三山はattsu1さんはよくご存じですね。
私は駒ヶ岳と中ノ岳に登りましたが、八海山は行ったことがありません。
今回の山行で足を痛めるようでは、厳しいかもしれません。
しっかりトレーニングして、次の山に備えようと思います。
仰るように、私がロキソニンテープと言っているのは、ロキソプロフェンNaテープです。
サイズがハーフなので、含有量は50mgになります。今使っているもののメーカーは久光です。
28日に山で左足を痛めた際は小指から人指し指のどれを曲げても激痛が走る感じで、まともに歩けませんでしたが、薬を使ってからは痛みが無くなりました。
併せてマッサージもしたので効果があったのかもしれません。
左足を痛めたのは、右足の痛みをかばって歩いていたからだと思います。
いずれにしても、歩き始める前にしっかりとテーピングをしておけば防げたことでした。
なお、痛み止めはテープの他にロキソプロフェンの錠剤(60mg)も持っていますが、今回は使いませんでした。
お疲れ様でした。
晴天に恵まれて、青空と白い雪が輝いています。
珍しく足が痛かったとのこと、斜面を歩くのは大変でしょうね。
ロキソプロフェンは私も時々飲んでいますが、ロキソニンテープは随分効果があるようですね。
燧ヶ岳から越後の雄大な景色が素晴らしいです。
山歩きをされる方だけが味わえる醍醐味ですね。
もう足の痛みも回復されて、テニスに行かれるとはお元気ですね。
美しい山の景色を楽しませて頂きまし。
岩場を歩くより雪の上を歩く方がずっと歩きやすいので、至仏山は残雪期に向いた山かもしれません。
残念なのはお花がまったく咲いていないことで、その分景色を楽しむしかありません。
ロープウエイで登れる山もありますが、尾瀬の山は自分で歩かないと行けません。稜線上から観た景色は最高ですね。
ロキソプロフェンは鎮痛と解熱の効果があるので、医者がよく処方する薬のひとつですね。
山には念のため錠剤も持って行っていますが、まだ使ったことはありません。
一方テープの方はよく使っています。
今日は雨でテニスが中止となり、よい機会なのでゆっくり休みます。
また明日から晴れるので、次の山を計画中です。
こんばんは~
懐かしい風景、雪が深々と降って居たとき
やはり鳩町からあの頃は若かった!
はい、この景色思い出します。
何年前か知りませんが、50歳の頃に尾瀬に行かれたのですね。
至仏山にも登られたのでしょうか?
尾瀬はいつ行ってもいいですが、道路が開通するのは4月21日からです。
至仏山の残雪期登山ができるのは、4月21日から5月6日までです。
今度行くのはいつになるか分かりませんが、今回で最後にはしたくないと思います。
雪山登山でしたか。無事にお帰りになられて、幸いでしたね。
左足の裏にある筋肉が痛くなったときには、相当下山に時間がかかるだろうと思いました。
治ってよかったです。
今も指を大きく曲げると痛みますが、ストレッチで快復できています。
年齢とともにあちこち不自由なところが出てくるのかもしれませんね。