谷川岳お花見ハイキング - その① からの続きです。
いきなり雪が現れたが、終わるのもいきなりだった。結局雪の斜面を歩いたのは、50m足らずだったように思う。
アイゼンを外すと、すぐ目の前が肩の小屋だった。
小屋には立ち寄らず、山頂(トマの耳、標高1963m)へ向かった。小屋からトマの耳までは8分で着いた。相変わらずガスがかかっていて、周囲の山はまったく見えなかった。
すぐに、もう一つの山頂(オキの耳、標高1977m)へ向かった。ここからが谷川岳の高山植物の宝庫である。
先ず、出会ったのがヒメイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)だ。イワカガミと隣り合って咲いていた。
シラネアオイ(キンポウゲ科シラネアオイ属)も咲いていた。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)が現れた。しかもたくさん咲いている。
ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)も咲いていた。
ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)も、群生していた。ハクサンのオンパレードは、まるで白山のようだ。
そして蛇紋岩の山でしか咲かない、ホソバヒナウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)も観られた。
この植物は、ここと至仏山でしか観られない。
オキの耳の山頂は人が多く、どちらから撮っても人が入る。私は少し下ったところでザックを下ろして昼食とした。
帰路は同じ道を戻ったが、樹木の花に注目すると、こんな花も咲いていた。
先ずは岩陰に咲いていたツガザクラ(ツツジ科ツガザクラ属)だ。まだつぼみだが、ここで観られたのは嬉しかった。イワカガミと比べると花の大きさが分かると思う。
この植物は1年に2mmしか成長しない。この小さな株も100年以上経っているかもしれない。
次はコミネカエデ(カエデ科カエデ属)だと思う。
こちらはアズマシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)だが、見頃を過ぎていた。
一瞬青空が顔を出して、稜線からトマの耳が望めた。
この山の天気は変わりやすい。午後には雷の予報が出ていたので、長居は無用だ。
下山時、肩の小屋の前でザックを下ろして、ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)を撮った。この辺りは夏の間いろいろな花が咲いている。
雪のあるところでは、下山時もアイゼンを着用した。ガスがずいぶん晴れてきた。
天狗の溜り場に人がいなかったので、岩に上がって休憩した。う~ん、気持ちがいい!
下山時の様子を1分間の動画で撮影(初めての試み)。
今日も楽しく安全に歩いてきた。谷川岳に感謝して一礼した。
おまけの写真は、ロープウエイの車中から観たホウノキの花。
谷川岳お花見ハイキング (完)
いきなり雪が現れたが、終わるのもいきなりだった。結局雪の斜面を歩いたのは、50m足らずだったように思う。
アイゼンを外すと、すぐ目の前が肩の小屋だった。
小屋には立ち寄らず、山頂(トマの耳、標高1963m)へ向かった。小屋からトマの耳までは8分で着いた。相変わらずガスがかかっていて、周囲の山はまったく見えなかった。
すぐに、もう一つの山頂(オキの耳、標高1977m)へ向かった。ここからが谷川岳の高山植物の宝庫である。
先ず、出会ったのがヒメイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)だ。イワカガミと隣り合って咲いていた。
シラネアオイ(キンポウゲ科シラネアオイ属)も咲いていた。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)が現れた。しかもたくさん咲いている。
ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)も咲いていた。
ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)も、群生していた。ハクサンのオンパレードは、まるで白山のようだ。
そして蛇紋岩の山でしか咲かない、ホソバヒナウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)も観られた。
この植物は、ここと至仏山でしか観られない。
オキの耳の山頂は人が多く、どちらから撮っても人が入る。私は少し下ったところでザックを下ろして昼食とした。
帰路は同じ道を戻ったが、樹木の花に注目すると、こんな花も咲いていた。
先ずは岩陰に咲いていたツガザクラ(ツツジ科ツガザクラ属)だ。まだつぼみだが、ここで観られたのは嬉しかった。イワカガミと比べると花の大きさが分かると思う。
この植物は1年に2mmしか成長しない。この小さな株も100年以上経っているかもしれない。
次はコミネカエデ(カエデ科カエデ属)だと思う。
こちらはアズマシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)だが、見頃を過ぎていた。
一瞬青空が顔を出して、稜線からトマの耳が望めた。
この山の天気は変わりやすい。午後には雷の予報が出ていたので、長居は無用だ。
下山時、肩の小屋の前でザックを下ろして、ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)を撮った。この辺りは夏の間いろいろな花が咲いている。
雪のあるところでは、下山時もアイゼンを着用した。ガスがずいぶん晴れてきた。
天狗の溜り場に人がいなかったので、岩に上がって休憩した。う~ん、気持ちがいい!
下山時の様子を1分間の動画で撮影(初めての試み)。
今日も楽しく安全に歩いてきた。谷川岳に感謝して一礼した。
おまけの写真は、ロープウエイの車中から観たホウノキの花。
谷川岳お花見ハイキング (完)
まだアイゼンが必要な山、そして、険しい岩、
そんな山に咲く花々、
ついこの前まで、雪が積もり、雪解けを知って、
短い春を楽しんでいるかのようです。
険しい道なんでしょうけど、登りながら、
カメラを含め色々な機材を背負いながら、
これだけの花を撮るshuさんの体力の強さを感じます(@_@)
谷川岳と至仏山だけのホソバヒナウスユキソウ、
貴重な花を見せていただきありがとうございます^^
虫の声が聞こえる山の下山、一気に季節が進んでいるのを感じさせていただきました(@_@)
ロープウエイの駅がある天神平は、冬の間スキー場になっています。
積雪は5mほどにもなり、例年4月中旬まで営業しています。
一度、4月の初めに谷川岳へ登ったのですが、夏道はまったく出ておらず、天神平から肩の小屋までずっと雪道でした。
今回アイゼンを着用した肩の小屋の手前では、ホワイトアウトに遇い、数メートル先に歩いている人が見えにくいほどでした。
それを思うと、今の時期は安全に歩けます。
今回初めて動画を撮りました。
鳴いているのはエゾハルゼミです。動画を撮り終わった直後に、ホトトギスが鳴き始めました。
最後に振り返って谷川岳の全容をご覧いただこうと試みました。山頂付近はまだガスが出ていましたね。
実は、あの場所でしか谷川岳の全体の姿は見えません。
ホソバヒナウスユキソウは、5年前に至仏山で観ています。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/8b06888fb289f314c50156700ca0e2d4
早池峰山に行くと、ハヤチネウスユキソウが観られます。
もう40年以上前に観ているのですが、写真もなくてよく覚えていません。
いずれ、もう一度観に行こうと思います。
昨日見せていただいた花だけでも十分お花だらけだったのに、ここからが本番ですか@@
まあ、出るわ出るわですね。
もし私がこんなところに行ったら、ウハウハで帰るのを忘れて、悪天候に巻き込まれ、遭難しそうです(^^;;
ハクサンが付く植物が多いですね。
蛇紋岩だそうですが、ハクサンもそうなのでしょうか。
大江山も蛇紋岩だそうですが、緯度も標高も低いので見られなくて残念です。
ハクサンコザクラがとても可愛いですね!
ヒメイワカガミとイワカガミ、違いがよく分かります。
くだりの動画も拝見しました。
登りより下りの方がこわいです。
私の場合は膝が踏ん張れないので、やはり山はためらいますね〜
おはようございます。
谷川岳は蛇紋岩の山だったのですか?
至仏は蛇紋岩だと記憶していましたが。
それでは雨など降ると滑りやすいでしょうね!
関西で蛇紋岩の山に登ったことがあるのですが、登山者が通る所は黒光りしていて、よく滑りました。
たくさんの高山植物を見せてもらいました。
登山できない身にとってありがたかったです。
実際はもっとたくさん咲いていたのですが、同じ種類の花なので撮っていません。
確かにハクサンの名がつく植物が多かったですね。
白山は古くに学術調査が行われたので、ハクサンと名のつく植物が多いようです。
実際に白山は花の山で、7月、8月はどこを歩いてもお花でいっぱいです。
そうそう、白山は古い時代の火山で、蛇紋岩の山ではありません。
積雪が多く、火山とはいえ時代が古いので、風化した表土から染みこんだ水が地下水となって各地で湧水し、水も豊富です。
そのためお花が絶えないのです。
山に登って観ていただくのが一番ですが、今の季節は麓にある白山高山植物園に行くと、季節を前倒しして高山植物が楽しめます。
何度も言って恐縮ですが、是非お出かけくださいませ。
https://garden.hakusanmab.org/
今回の谷川岳では、ホソバヒナウスユキソウとツガザクラに会えたのが嬉しかったです。
それと、以前申しましたホウノキの花を真上から観ることもできました。
ロープウエイの窓が開かないのと、ロープウエイが思いの外高いところを通っていたので、写真の質はご勘弁ください。
谷川岳は蛇紋岩の山です。蛇紋岩は滑りやすく、また崩れやすい特性があります。
谷川岳で多くの事故があったのは、その岩の特性も影響しているのではないかと思います。
私の場合、安全な登山道しか歩いていませんが、昨年2度転倒しました。やはり蛇紋岩は怖いです。
高山植物のことですが、なつみかんさんにもお勧めしていますが、白山高山植物園はいいところですよ。
約50種類、10万株の白山の高山植物が育っているようですよ。
https://garden.hakusanmab.org/
標高が低いところ(857m)で高山植物を育てているので、開花が早いです。
関西から近いのもいいと思います。大阪・京都からは日帰り圏内です。
私の地元のハヤチネウスユキソウ、礼文島のレブンウスユキソウ、木曽駒ヶ岳のコマウスユキソウ、など 地域限定で違いがありますが、どれもこれも魅力的です。
山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花 によれば北アルプスや南アルブスに高山性のウスユキソウ属が分布しないのが不思議だ。とあり興味深いです。
ハクサンコザクラは綺麗ですね、まさに今が見頃、この状態は何日も持たないでしょうから、ちょうど良いときに観られて何よりでした。
アカモノに似ているツガザクラの小さな花も綺麗に撮影され、流石だなと思っています。
動画では一定のリズムを刻む軽快な足音、ベテラン山男のハイキングを聴かせていただきました。
本当に沢山のお花が見られましたね。
ハクサンコザクラが綺麗です。
名前にハクサンと付く植物が多いですね。
エーデルワイスかと思ったら、ホソバなんですね。
小さなツガザクラ、100年物!
コミネカエデも綺麗です。
動画では下山と言えども大変なことが分かりました。
次回のクロスワードは山野草だとか、私の知らない分野なので、しっかり拝見しておかなくちゃと思います。
谷川岳登山、お疲れ様でした。
谷川岳お花見ハイキング、お疲れさまでした。
今回一番興味を持って見せていただいたのは、下山時の
動画ですね。思わず2度見してしまいました。
私の感想ではハイキングとは縁遠い急な下り坂です。
途中で、倒れた木?をくぐる場面もあり、スリル満点です。
日常生活の階段の上り下りは、下りの方が大変だと言います。
山登りの場合はどうなのでしょう?
後半は花がいっぱい登場しましたね。
どの花も見たことが無いものばかりですが、全て綺麗です。
特にホソバヒナスキソウのように、希少な植物がshuさんの
ブログで見られるのですから、ありがたいことです。
山登りの醍醐味は山頂から見るパノラマと、高山植物の数々
に出会えることだと、私なりに改めて感じました。
2回に渡り、谷川岳お花見ハイキングを堪能できました。
ありがとうございます。
今回の目当ての花、ホソバヒナウスユキソウを観られてよかったです。
確かにミヤマウスユキソウが東北の日本海側の高山で観られる以外は、ウスユキソウの仲間は分布域が狭いですね。
何か理由があると思いますが、なぜなのでしょうね。
ハクサンコザクラは、雪解け後すぐに開花するので、この場所には直前まで雪があったことが分かります。ハクサンイチゲも同様です。
歩きながらの動画の撮影に初めて挑戦しました。
右手にカメラを持って歩き、この場所でしか谷川岳が見えないというところで振り返りました。
思っていたより山が大きくて、山頂が画面からはみ出してしまいました。
けっこう難しいものですね。