shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

トモエガモを観に北印旛沼へ行ってきました(結果オーライでした)

2022-11-15 05:29:56 | 


11月14日、トモエガモを観たくて北印旛沼へ行ってきました。冒頭の写真は南側のサイクリングロードから観た沼の景色です。対岸に見える山は筑波山です。
Googleの衛星写真をご覧いただきます。沼を時計に見立てると、6時の方向から9時の方向に向かってサイクリングロードが設けられています。


さて、トモエガモです。トモエガモは日本海側で見られることが多い渡り鳥で、個体数が少ないカモです。しかし近年日本での越冬数が増えてきており、千葉県の北印旛沼には多くの数のトモエガモが飛来してきて越冬しています。
性格はとても臆病で、通常大きな群れで行動し、めったに岸に近寄ることはありません。

ということで、下調べはほとんどせず、遠くでも見られれば儲けものという気持ちで出かけました。
出かけた日は北風が強く、トモエガモは北側に寄っていたらしく、まったく姿は見られませんでした。サイクリングロード側から観られたのはマガモとホシハジロの混群で、それも岸から100mほど離れたところでした。


トモエガモが居ないので、早々に引き上げるベテランさんもいらっしゃいましたが、折角来たので散歩を兼ねてサイクリングロードを歩くことにしました。
というわけで北西に向かって歩き出しました。
すると、目の前に猛禽が来たではありませんか。風を受けて悠々と飛んでいました。帰宅後図鑑で調べたら、チュウヒでした。
■チュウヒ
Eastern marsh harrier

タカ目タカ科チュウヒ属
Circus spilonotus
沢鵟/L52CM
チュウヒはアジア大陸の東北部に分布・繁殖しています。 日本では北海道と本州の一部で繁殖しています。 それ以外の本州や、四国、九州、南西諸島などの地方では冬鳥です。 河川、湿原、池沼、水田など水辺に生息し、アシ原や背の高い草地などに、アシや草を積上げて巣をつくります。 食べ物は鳥、小哺乳類、カエル類、ヘビ類など水辺、草原にすむ動物類です。(サントリーの愛鳥活動 「日本の鳥百科」より抜粋しました。)








チュウヒは獲物を捕らずに去って行きましたが、観られてラッキーでした。
気を良くしてサイクリングロードを進みます。
カモの群れが再び現れました。かなり大きな群れです。マガモが多く、ホシハジロも混じっていました。他に名前は分かりませんが、小さめのカモも居ました。








さらに進むと、カンムリカイツブリが居ました。カンムリカイツブリは、少なくとも5~6羽は居ました。
■カンムリカイツブリ
Great Crested Grebe

カイツブリ目カイツブリ科
Podiceps cristatus
冠鳰/L56cm






沼の9時の方角にある松虫川に架かる橋まで行き、引返してきました。
持参した食事を摂って、コーヒーを飲んでいたら、対岸を大きな群れが飛ぶのが見えました。

ここから鳥の大群の画像が2枚続きます。苦手な方はジャンプしてください。





群れはいくつかに分散して着水したように見えました。
近くにいた方が、トモエガモだと仰ったので、再びサイクリングロードを北へ向かいました。
そこで観たカモの群れです。群れの中にトモエガモが居ました。




5分ほど群れを観ていたら、カモが飛び立ちました。








撮った写真を確認したら、飛んでいるカモの大半がトモエガモでした。
■トモエガモ
Baikal teal

カモ目カモ科マガモ属
Anas formosa
巴鴨/L40CM
最後は、上の写真からトリミングしたものです。
左が♂、右が♀で、♀と一緒に居るのはマガモの♀のようです。終わり良ければすべて良しで、結果オーライの探鳥となりました。
 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なつみかんさん こんばんは (shu)
2022-11-15 22:23:02
コメントありがとうございました。
私にとってトモエガモは身近なカモでした。何しろ毎年食べていたくらいでしたので。
それがいつの間にか絶滅危惧種で、なかなかお目にかかれないカモになってしまいました。

なつみかんさんの地元の池にも来たそうですね。
カモは他の種に混じることがよくあるので、多分そうだったのでしょう。
それにしても警戒心が強かったようですね。

餌付けをしている場所では、人の近くまで来ることもあるそうです。
ウチの近所の池にも、もしかして来るかもしれません。期待せずに待っていたいと思います。
明日も近所の池に出かけますが、ブログの投稿は今秋はなさそうです。
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壮観です (なつみかん)
2022-11-15 22:06:42
こんばんは。
朝、電車の中でスマホで見ましたが細かいところが分からず、ようやくPC画面で見せていただいたところです。
始めの方ではトモエガモが出てこず、かわりにチュウヒが。
わたしだったらこれだけでも喜んだと思いますが、なんと最後にトモエガモの群れに遭遇されたんですね!!
これだけの数のカモが飛んでいるのを見るだけでも珍しいのに、それが全部トモエガモなんて、素晴らしいです。

一度だけ私も地元の池でトモエガモが数羽羽を休めているのを見たことがあります。
警戒心が強いのですね、岸から一番遠い端っこに実を寄せ合っていました。
shuさんの故郷も、今お住いの場所も、トモエガモが飛来するなんて、ご縁があるのですね^^
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ran1005さん こんにちは (shu)
2022-11-15 14:01:47
いつもコメントありがとうございます。
普段は穏やかな北印旛沼ですが、この日は北風が強くて波立っていました。
こんな日はカモが岸辺に寄って、風を除けることが多いようです。しかしこの日は遠いところに居ました。

トモエガモのことですが、かつては日本に飛来するトモエガモの半数が石川県加賀市にある片野鴨池に来ていました。
石川県加賀市は私の郷里で、トモエガモは私にとって馴染みのある普通のカモでした。
現在でも片野鴨池はトモエガモの有数の飛来地ですが、千葉県でも多くのトモエガモが見られます。
https://db3.bird-research.jp/news/202111-no1/

日曜日のダーウィンが来たを観ました。
来夏は青森県へ行ってみたくなりました。青森県ではオシドリの繁殖の様子も観られるそうです。
行きたいところがたくさんあって、困っています。
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トモエガモ (ran1005)
2022-11-15 13:01:34
北印旛沼には毎年1000羽ものトモエガモが飛来して越冬するのですか??
トモエガモはまだ一度も見た事がありません。
北印旛沼は北風に煽られていかにも寒そうですネ。
諏訪湖ではこんなに波が立つ日は渡り鳥はどこかになりを潜めていて観察出来ない事が多いです。
水鳥の飛翔は、こちらとは比になりません。
飛び立って居る大半がトモエガモと言うのも凄いですネ!
チュウヒは一見トンビにも似て見えますネ。
日曜日に、『ダーウィンが来た』で冠カイツブリが放映されていましたがご覧になりましたか?
期限付きでしょうがURLをゲットしました。
私のblogの諏訪湖の水鳥に貼り付けてみました。
ご覧になれなかったらゴメンナサイ。
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さざんかさん こんにちは (shu)
2022-11-15 12:16:12
コメントありがとうございます。
印旛沼は、もともと今の面積の倍もある大きな沼でした。
それが干拓によって北印旛沼と西印旛沼に分断され、両者の間は水路でつながっています。
西印旛沼の水は地中に埋設された大きなパイプで、船橋市の柏井浄水場に運ばれ、千葉市、船橋市、市川市、浦安市、習志野市の水道水として利用されています。
ですから、さざんかさんにとっても大いに関係があるところですね。

トモエガモが観られてよかったです。
今度はもっと近くで観たいものですが、どこに行けば観られるのか、よく分かりません。
犬も歩けが棒に当たるで、とにかくあちこち行ってみるしかなさそうです。
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ダリアクミコさん こんにちは (shu)
2022-11-15 11:18:09
コメントありがとうございます。
印西市へお出かけになりますか? 本埜のオオハクチョウをご覧になるのですか?
そこから北印旛沼は近いですよ。是非足を伸ばしてくださいませ。

私が出かけた日にはチュウヒが観られましたが、ハイタカ、ノスリもよく観られるそうです。
トモエガモは大きな群れが越冬中です。でも近くで観られることは稀だそうです。
風が吹くと風除けになるところがありません。
これから寒くなりますので、寒さ対策が必要です。

そうそう、北印旛沼でよく観られるカモですが、マガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ、トモエガモ、オナガガモ、カルガモ、ホシハジロなどだと思います。
ヨシガモはけっこう近くに居ることが多いようですよ。
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トモエガモ (さざんか)
2022-11-15 10:29:01
おはようございます。
北印旛沼、広いんですね。
チュウヒという猛禽は名前さえ知りませんでした。
見られてラッキーでしたね。
さて、お目当てのトモエガモ、名前を聞いただけであの模様のあるオスの顔が目に浮かびました。
勿論見たことはありません。
それが群れを成して飛んでいる(来た?)とは、shuさん、ますますラッキーでしたね。
水に浮かんでいる群れの中央に♂がいますね。
2枚目には♀もいます。
♀は嘴の付け根に白い模様がありますね。
トリミングされた画像でもはっきり見えます。
こんなに沢山のトモエガモが見られて、お出かけされた甲斐がありましたね。
終わり良ければすべて良し、です。
お疲れ様でした。
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トモエガモ (ダリアクミコ)
2022-11-15 09:56:44
shuさん
お早う御座います!

ずいぶん広い池なんですね、カモの種類も
どの位?その中にトモエガモも、羨ましいです、見沼自然公園でも2年前に2羽入った情報有り行ってきましたが
ヒドリガモのパレードにいました。ここは間違ってたまたまらしかったようです。先日行ったときは
居ませんでしたが再度確認したいと思います。
もう一度会いたいカモです。
12月の中頃に印西に行くのですが~
返信する
attsu1さん おはようございます (shu)
2022-11-15 08:39:12
今朝もいちばんのコメント、ありがとうございます。
トモエガモは、今では珍しいカモになってしまいましたが、私が子供のころは毎年食べていました。
石川県加賀市で今でも行われている坂網猟で、主に捕られていたかもがトモエガモでした。
坂網猟については、こちらをご覧ください。
https://www.tabimati.net/sakaami201220/

昨冬、トモエガモを観たくて石川県加賀市へ行ってきました。そこにある片野鴨池には毎年数千羽のトモエガモが飛来して越冬します。
ところが、確かにトモエガモは居たのですが、300m以上離れたところに居て、望遠鏡で観ても特徴がよく分かりません。
その時の様子をブログに書いていますので、ご興味があればご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/57324af2c275246729782a63cfc3a075

あらためてトモエガモですが、警戒心が強くなかなか近くでは観られません。
時々、群れから離れたトモエガモが、別のカモに混じって、餌付けされている街中の公園の池などで見られるそうです。
また、北印旛沼のような池でも、数の強い日に岸辺に寄って風を避けることもあるそうです。
偶然を狙って、時々また北印旛沼にも足を運ぼうと思います。

最後にチュウヒについてです。本文に生態等について加筆しました。
北印旛沼では頻繁に観られるようです。近くに住み着いているのでしょうね。
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-11-15 06:38:21
北印旛沼、
こうして見せていただくと、大きな沼、そして周辺は、田んぼか、畑でしょうか、刈られたあとも、
餌がありそうですね。

チュウヒ、
聞くことも見ることも初めてです(@_@)
色々な猛禽類がいることを知り、勉強になります。

カンムリカイツブリ、
こちらでも見ることありますが、個性的ですよねぇ~

トモエガモは、臆病、もしくは警戒心強い、
だからこそ、出会えたshuさんの嬉しさが伝わってきます。
サイクリングロードを廻った甲斐がありますね^^
鴨たちの飛び立ち、みんななんで一斉に飛ぶんだろうって思ったりもするんですが、
そんな飛び立ちの編隊飛行、
オスメスの判別もできるナイスショット、
泳いでいる姿は、撮れますが、飛んでいる姿、
中々私だと撮れないので、見ごたえあり、
楽しませていただき、ありがとうございます^^
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