ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

映画「アマルフィ」

2009年07月29日 | 映画
いまさら、織田裕二で映画が売れるとは思えないけど、見に行ってみました。
色々ダメ出ししたいところが一杯ですね。これから見ようという人は、続きは読まない方が良いでしょう。
見て損はないと思いますが、細々と残念なところがありました。

アマルフィでの撮影にかなり期待していましたが、海岸線の空撮、路地を歩くシーン、広場のシーン、海岸のシーンとあるものの、ほとんどカメラの動きがありません。
町の全景は確かに美しいと思うけど、広場のシーンではカメラは一方に向けてあるだけ、海岸でも町側と海側と、人物のアップ程度とほとんど背景が変わらないつまらない映像だけ。路地なんてどこでとっても対して変わらない。
アクションシーンがあるでもなく、何もない。これじゃただ町を撮ってみたかったというだけで満足しているようにしか見えない。
しかも、ラストシーンがどうしてアマルフィに戻ったのか意味不明。事件はローマで起きてたはずなのに。

いくつかのシーンでピントが合わずに見にくいところがあった。アップにし過ぎて、画面に酔いそうだった。
また、シーンのつなぎをいきなり、画面も音もぶっつり切っているところがあって、故障でもしたのかというような異常さ。しかも、そこでタイトルとか、緊迫させる意味もないつなぎ方は、必要ないと思う。
いくつか必要のないシーンがあったと思うし、ある種、みえみえのシーンはいくつかあった。アマルフィもそうだけど、サラのステージなど、出演者やロケ地に配慮した映像というのは、時間を割きすぎてテンポが悪くなる。

あと、子役が下手過ぎる。誘拐されて母親との再会で、棒読みの「おかあさん」と笑顔はないかと。冒頭の台詞もがっかりだったけど、ほとんど台詞がなかったのは、演技できないからだったと思う。

そんな中で戸田絵里香の演技は良かったと思う。人物像がハッキリしてて判りやすい。彼女が犯人だったらもっと驚いたろうに。

全体的に残念な感じが残ってしまう映画でした。犯人がすぐ分かってしまうし、誘拐事件なのに緊張感があまりなくて、演出不足か、撮影が下手なのか、編集が悪いのか、監督が悪いのか。

嫁の疑問「女神の報酬ってなに?」
まったく判りません。