陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

小中学校の教科書

2014-11-08 18:16:31 | 

今日、紀伊國屋書店に立ち寄った。

和露辞典はどんなのものがあるのか知りたかったのだ。

ロシア語のコーナーはドイツ語と一緒になっていた。圧倒的にドイツ語のほうがたくさん品ぞろえがある。(学習者にとって良書かどうかは別として)

和露辞典は研究社のが8000円だった。高い!
まだしばらく買えない。

思えば、和英辞典も持ってはいたけれど、あまり使わなかった。

そんなことを思いながら、ほかの売り場をぶらぶらと見て歩いていると、小中学校の教科書が売られているのを見つけた。

「今の教科書ってどんなかな~?」
あれこれ手に取ってみると、とってもカラフル。そして、大きい。
中学校の国語の教科書はA4サイズだ。いろいろな資料もカラーで出ている。
『新しく出てきた漢字を覚えよう』なんてページを割いている。
親切なことです^^
私の時代は、本文の下に抜き書きされているのがせいぜいでしたから。 

理科の教科書なんてオールカラーです。すごいなぁ。

英語の教科書は、どこぞの英会話のテキストより安くて内容も充実していますよ。
ファストフード店での会話、飛行機に乗った時の客室乗務員との会話、などなど。
文法よりもコミュニケーション重視の印象を受けました。
1冊400円でおつりが来ます。欲しくなっちゃいました。
 

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紙の本と電子書籍

2014-10-21 01:07:58 | 

ゆくゆくは紙の本はすたれていくのでしょうか。

私は電子書籍よりも紙の本を支持します。なぜなら、すぐ手に取って読めるでしょう^^
電子書籍なら、電源がなければ読めません。光で目が疲れそう。 
価格の面や収納のことを考えると電子書籍のほうが便利ですけどねー。

持ち運びのことを思うと、やっぱり電子書籍がいいですね。
わたしのカバンの中は、紙物が多い。目立つものは、手帳・本・ロシア語の教科書・ノート。けっこうかさばります。 
これがipadなんかに集約出来たら、すごくラクなんでしょうけど。

だけど、なんというか、自分の趣味嗜好を行動に移す時に、何かの媒体を通さなくてはそれが叶わないのはいやだなあと思う。
バッテリーが切れたら使えないのは嫌です。

災害などで、救援物資を送ることがありますが、衣(医)食足りたらその次は、私だったら紙と鉛筆が欲しいと思います。 
 

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大船の大仏

2014-10-07 06:07:13 | 

ここしばらく持ち歩いている文庫本。

「犬が星見た ロシア旅行」 著者は武田百合子さん。

ご主人や親しいお友達とロシア旅行した時のことを日記風に記しています。
ツアーなので、そこで知り合った人たちのこと、現地のガイドさんとの会話など、百合子節がおもしろい。

クラ河畔の寺院を見学したときの会話。
・・・・
 対岸の丘にも、巨大な女の像が、町を見下ろしている。片手に剣、片手にぶどう酒をもって佇っている。町の守り女神様であるらしい。全身、銀色に塗られて、てろてろと光っている。
私(百合子さん)「イヤらしいねえ。このオサムライもイヤだけど、あの女神様はもっとイヤらしいねえ。長崎の平和祈念像や大船や高崎の観音像みたい」
主人「出来たてというのは、こういうもんさ。古くなってくりゃ、あたりに馴染んでくるのさ」
竹内「どういうところがキライなのかね」
私「簡単なところがキライ。しわしわやひだひだがないからね。もっとくわしくまじめに丁寧にやってもらいたい」
竹内「モダーン彫刻がわからないんだな」
私「そうね。モダーンでなくても、埴輪やこけしもわからない。どこがいいのかわからない」
主人「百合子は犬だよ。どこへ行っても、臆面もなく、ワン、なんていってるんだ。何にもわからんくせにな」
・・・・

この会話の中のご主人の一言がタイトルの犬=自分ってことになったのかもしれません。
それにしても、私も今春鎌倉に行って大船の大仏を見ましたので、百合子さんのおっしゃっていることはよくわかります。
宿泊先の部屋の窓からも見えましたのでね。夜中に目が覚めて、怖いもの見たさでカーテンをそっと開けてのぞいてみたり・・(笑)。
闇の中に白い、巨大な大仏様が、やっぱりいました。

大きさ、をウリにした像は圧倒されこそすれ、正直あまり気持ちいいものではないですね。
ドライブしていて、「何?あれ」と言っているうちに、グワンと目の前に現れる像。たまにあります ^^;

 

 

 

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百年文庫 「窓」

2014-08-16 06:55:44 | 

「窓」にちなんだ短編小説を集めた本。

この中に遠藤周作さんの作品「シラノ・ド・ベルジュラック」が収められています。

文学とは何かを考えさせられました。

文学とは、修辞学(レトリック)か、それとも人間の真実を追求することか・・・?

みなさんはどちらだと思いますか?

私は、どちらもありだと思いますが、あえて端的にいうならば、レトリックと申し上げたいです。

人間の真実に基づいたレトリックならばなおよし。

人間の真実を追求することに盲目になり、読み手を辟易とさせてしまうのは愚の骨頂。

やはり、何かの〝しばり”が欲しい。

日本人の感覚「五・七・五」的な拘束がある中で思いをストレートに伝えられたら、「お見事!」ですね。

 

そんなことを考えさせてくれる余白を残しつつ、作品を書き上げた遠藤周作さんは素晴らしい作家ですね。

私が初めて彼の作品を味わったのは『王妃・マリーアントワネット』でした。

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本当の本との出会い

2014-08-10 02:22:26 | 

地下歩行空間を歩いていましたら、「本当の本との出会い」というコーナーがありました。
もう読み終わった本をブックカバーして、本のタイトルや作者がわからないようにして、本の持ち主だった人のメッセージカードをたよりに読みたい本を選ぶ仕組みです。
例えば「誰かに愛されたいと思っている人におすすめしたい本です」とか、「有名な方の本です」とか、「私には読破できませんでした。ぜひあなたに読み終えてほしい」などというメッセージが添えられています。

面白いこころみですよね。
ちょっと違った視点で本を選べます。
なんとなく読書にマンネリを感じたら、仲間同士でこんな風に本を交換し合うのも楽しいですね。 

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田辺元・野上弥生子往復書簡

2014-07-30 06:35:58 | 

手紙はいいですね。もらうとうれしい。

今はe-mailがあるから、手紙はより特別さを増して気軽に送ることもなんとなくはばかられます。
プレゼントに「消え物」がよいかなと思うのと同じように、自分の近況や気持ちを伝えるのに、手紙は残ってしまうので「重たい」かな~
なんて自粛してしまいます。

タイトルにあげた本は、時代背景は戦後です。まだまだ通信手段としては、電話がせいぜいで手紙が普通にやり取りされていたころですね。

手紙冒頭のあいさつ文、時候にあわせて相手を思いやる言葉、頂き物などの心遣いに対するお礼の言葉、などなど文章のあちこちに相手を思いやる気持ちがちりばめられていて、この世に二つとない大切なものに思えてきます。

手紙を書くのが億劫に感じるのは、相手が目上の人だったり、仕事上のお付き合いだったりする場合でしょうか。
そういえば、私が事務職をしていたころは、お礼の代筆も頼まれました^^; 状況がわからないと代筆は難しかったです。
それに、第三者が書くとどうしても社交辞令的な文章になってしまうでしょう。 拙くてもいいから、自分で選んだ言葉で書いたほうがいいのに。
でも、私にとっても勉強になりました。

この本のお二人はお友達同士。心が通じ合う間柄だったので、手紙を書くことは本人にとっての楽しみでもあったようです。
私も「手紙を書きたいほどの」お友達がいますが、今の手紙に対する感覚では書けません。
たま~にメールするくらいですね。返事が来るとすごくうれしいです。

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旅番組×旅の絵葉書本・・・そのこころは

2014-06-20 06:00:54 | 

カテゴリの中に”テレビ”と”本”があって、どちらにしようか迷うなぁ・・・。”雑感”にしてもいいかな。

そんな細かいことはさておき、本題に入りましょう。

昨日、テレビを見ていたら、ひとりの女性がチェコのある村に数日間滞在するという番組が目に留まりました。
鉄道から村を目指す車窓からの風景、村についてから目の前に広がるなだらかな丘、菜の花畑。

この風景、どこかで見たことがあるなぁ。 

そう、車窓からの風景は、千歳空港から札幌駅に向かう風景。そして、村のなだらかな丘は美瑛。
北海道の風景はチェコの風景とよく似ておりました^^
2年前に北アイルランドのベルファストという街を訪れました。橋の上を歩いていると、ふと小樽の風景と重なったのでした。

そんなことを思って一日を過ごし、さて寝る前に今日は何を読もうかなぁ。そうだ!池澤夏樹さんの『きみが住む星』にしよう。
この本はエルンスト・ハースさんの世界各地の風景写真と池澤夏樹さんの旅先からの絵葉書の文章からできています。
いろんな視点から撮られている写真は圧巻です。そして、文章も旅先ならでは心に湧き上がるロマンチックな思いや、帰りを待っていてくれる「きみ」に対する優しい思いが素敵です。 

どんなに素敵な風景が出迎えてくれたとしても、旅人に帰る場所がなかったら、心細く感じることでしょうね。
そして、自分が住んでいる大地は思い出を伴うかけがえのない場所なのだ、と気が付くのでした。
かけがえのない、とは、比較の対象にならない唯一無二の存在。かな?

旅番組×旅の絵葉書本。そのこころは『青い鳥』でした。

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論理トレーニング

2014-06-15 05:39:38 | 

昨日、学習センターで1冊の本を借りました。

「新版 論理トレーニング」 野矢茂樹 著
哲学教科書シリーズの中の1冊です。

”外国語に向かうようにして日本語の論理を見直してみること。それによって、日本語が本来もっている論理的パワーが解放されてくる。”
なんだか面白そう。それに、今の私に必要なことだと思いました。論理的な考え方を身につけることで自分の考えをよく人にわかるように説明できるようになるでしょう。また、自分自身でも考えを整理するのに役に立つでしょう。何より、物事を冷静にとらえ、論理的に考えることができれば、無用な悩みにとらわれずにすむはずです。

この本は大学の教養課程でテキストとしてもつかわれているそうですが、独習用にも使えるように工夫されています。
論理とはなにか、演繹とは・・解説があり、途中で簡単な例題をはさみながらどのように考えていくか説明が続きます。とても親切な本だと思います。

 

そうそう、パトリック・ジュースキントの「香水」は読み終わりました。 後半は一気に読めました。
でも、後味の悪い小説でした^^;
あってはならないことが描かれていて。真の香水を嗅いだとき、人はそんなにも魅了されてしまうのでしょうか。
本物の香りを採取するのはものすごく時間と手間のかかることです。たとえば、大量のバラから数mlの精油しか採取できません。原液はとても濃厚でそのまま使うと気分や体調が悪くなるでしょう。だから、アルコールなどで薄めて使うわけです。
適量の香りは気分を落ち着かせたり、明るくしてくれたりするのです。
小説のラストでは、そんな作用のある本物の香りが、人々を豹変させてしまうわけです。最近は人工的で安価なよい香りが多いので、幸いにも(?)人は何の支障もなく日常生活を送れているのでしょうかね。怖いラストシーンは、所詮、小説の中の出来事でありえない!と思う一方で、本物の香りだったら・・と恐怖を感じずにはいられないのです。
人は香りから逃れることはできません。呼吸とセットですからね。 

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ともあれ と とまれ

2014-06-10 02:22:15 | 

同じ本の中に「ともあれ」と「とまれ」が出てきました。

「ともあれ」はとにかくとかそうこうしているうちに、という意味でとっていますが、「とまれ」は「ともあれ」の口語的な表現、というか、私的には幼稚な表現では・・と思っていました。
でも、本の中でそういう表現が出てくるということはアリなのかな~?と不思議に思い、国語辞典を引いてみました。

すると、アリだったんですね。「とまれ」は「ともあれ」の詰まった言い方、とありました。 

なるほどね。

でも、やっぱりいきなり「とまれ」は違和感があるけどな~

件のこの本は、パトリック・ジュースキント作『香水』です。先日『コントラバス』についてちょこっと書きましたが、同じ作家です。
その後、『ゾマーさんのこと』を読んですっかり彼のファンになりました。
『香水』は、体臭をもたない男が香水に魅せられ、殺人に及ぶのか・・・というお話。 まだ読んでいる途中です。
私、以前アロマセラピーアドバイザーの資格を とったのですが、そのとき勉強した知識をフル稼働させてくれる本なんです。
精油を作る時の蒸留法、圧縮法などや、歴史的背景が小説を通して読むと情景が浮かんできて よく理解できます。
また、ジュースキント氏はこの小説を書くにあたって、綿密な下調べをしたことと思いますが、それを登場人物にどう結び付けていくのかが、とてもスリリングです。

体臭をもたないと、人から無意識レベルで侮辱されるものなのでしょうか?匂いがあるから「仲間」として受け容れらるのでしょうか。
人間も動物ですからね。
面白い本です。 

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コントラバス

2014-05-31 07:35:05 | 

『コントラバス』 パトリック・ズュースキント 池田信雄・山本直幸 訳

コントラバス奏者の自虐的な一人語りで進んでいきます。

コントラバスという楽器について、オーケストラについて、音楽について、恋について・・・。

モーツァルトやワーグナーについての語りもあり、音楽好きにはとても興味をひかれるエピソードも取り入れられています。

3日ほどであっという間に読めました。日本語訳も自然で読みやすかったせいもあるでしょう。

コントラバスってそんなに厄介でたいへんな楽器なのか~。

今日は札響の定期演奏会。コントラバスの音色を探しながら聴いてみることにします。

 

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マーク・トゥエイン

2014-05-29 06:35:51 | 

「人間とは何か」を読み、今は「不思議な少年」を読んでいます。
読書の時間をテキストを読む時間にあてれば、提出課題も少しは進むのでしょうけど、どうもぼんやりしてしまうのです。

そう、「人間とは~」にあるように、心はあるがままに動き回ってしまうものなのです。

主の私がテキストを読まなければ・・・と焦って読み始めても、理解が伴わなければすぐに心がほかのことを思い始めて字面を追っているだけになるのです。

受験生したころはよくそんなきままな「心」をいなしてやっていたものだと思います。

今はできるだけ、そんな「心」のおもむくままにいきたいなと思うのです。

「不思議な少年」は物語仕立てですが、どんな示唆を含んでいるのか考えさせられます。心も夢中になる作品です。 

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Never let me go

2014-05-07 06:05:19 | 

「私を離さないで」 カズオ・イシグロ

映画にもなりました。違う映画の予告で面白そうと思いつつ、行かずじまいでした。
本で読むと、とてもナイーブな感情が繊細に表現されています。
登場人物たちがどういう状況に置かれているのか説明はなく、ちょっとした出来事に関する思いや言葉がその説明になっているのか、といった感じです。

読み手(私)はこういうことかな?と思いながら読み進んでいきます。だんだんと読み手の予想が確信に変わって、最後で確信を上回る事実が突きつけられる、といったところです。

ネタばらしになるので、要するにこういう人たちのお話です。とは書きません。そういうのが独り歩きするのは作者の望むところではないと思うからです。
こんなひっそりとしたブログで、そんなに構えるのもどうなの?(笑)という感覚もありますが、カズオ・イシグロという作家に対する尊敬とこの作品への感謝の気持ちがある以上、控えることにしました。

映画はどんなだろう。DVDで見てみようと思います。

もし、興味を持たれた方はぜひどちらか、作品にふれていただきたいと思います。

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辞書あそび

2014-05-02 06:09:33 | 

昔の小説を読んでいると、翻訳も文語的な表現が多いです。
前後の文脈からなんとなくわかりますが、たまには辞書をひきながら読んでみようかと酔狂な私。

バルザック短編集 「ことづけ」「恐怖時代の一挿話」より

かてて加えて・・さらに。その上に。おまけに。(ちなみに「かてて」の漢字は偏が米で作りが柔です。)

擾乱・・入り乱れること。乱れ騒ぐこと。

ちなみに、「恐怖時代の・・・」は、フランス革命直後のお話のようで、ルイ十六世のために極秘でミサをするお話です。時代背景を知っていたほうがより楽しめると思います。
(といいつつ、訳注にはバルザック自身がこの短編を書くにあたって、時代錯誤をしているとの指摘がありますので、少々ややこしいです(苦笑))。

それから、これも訳注からですが、熱月と書き、テルミドールとルビがふってあります。
これは、1793年に採用されることになった共和暦の月の名のひとつだそうです。
日本の睦月、如月・・のようで興味深いです。これも調べてみると面白そうです。

 

 

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盲点

2014-04-10 06:18:02 | 

最近、家ではチェーホフ、川端康成の短編を読んでいます。
眠たくなって、もうこれ以上進んでも頭に入らない!とか、読み終わった感覚を反芻しながら眠りにおちたいという感覚になったら、読むのをやめるのです。

昨夜はちょっと気分を変えて、江戸川乱歩の短編を読むことにしました。

江戸川乱歩全集第1巻 屋根裏の散歩者 より 『恐ろしき錯誤』

この短編のキーワードは「脳髄の盲点」でしょう。
どんなに注意深く準備をして、虎視眈々と「その」機会を狙って挑んでも、準備の段階で盲点があった。
復讐された(これも誰も証明できないのだけど)相手に復讐した!その達成感と喜びで有頂天になっている主人公、北川。しかし、とんでもなく単純なミスをしたのではないかと心臓がのど元まで上がってくるような違和感を覚える。その違和感が確信に変わり、顔面蒼白になったところへ、女中が一通の手紙を彼に届けに来た。
その手紙は、復讐した相手の野本からのものだった。読まずとも内容は十分に予想がついた。開封したくなかった。
でも、読まないからといって盲点がなかったことになるわけではない。
手紙を読み終えた北川。狂ったように笑い出し、発狂してしまった。

何が盲点だったのでしょう。北川の単純なミスでしょうか?それとも、その復讐を思いつかせたきっかけとなった友人の言葉。友人が見かけた人物が野本でなかったとしたら。

そして、素直に読んだとして、野本が北川の単純ミスに本当に救われたのでしょうか。

江戸川乱歩の作品はいろんな風に解釈できそうでぞわぞわしてしまいます。

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かわいい女

2014-04-06 17:28:43 | 

『かわいい女』 チェーホフ

主人公オーレンカは好きになる男性の考え方に見事に染まってしまう女性です。

若いほどそういう傾向は女性なら誰しもあるかもしれませんね。まだ自分自身をよく知らないから。

オーレンカは年をとっても、そのたびに好きになる男性の影響を受けて、自分が定まらない。ちょっと憐れな女性だと思ってしまいました。

チェーホフはかわいいという言葉をいくつかの意味をこめてオーレンカという女性に投影したのかもしれません。

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