<読書メモ 2010年8月 ③>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『スカイ・クロラ』森博嗣
ストーリーにはもはや興味無いのかしら。
世界観がつくりたかっただけでは。映画用?
(スカイ・クロラシリーズはこの一作だけで撃沈しました。
6作くらい刊行されているそうです。
森博嗣と言えば高校生の頃に『すべてがFになる』を読んで
理系大学っておもしろそうだなあと思ったのが良い思い出です。
その後、ゴリゴリの理系に進学して楽しく暮らしたもので。
とはいえ、犀川シリーズはなんとか付いていけたけど、
以降の作品はちょっとな…という感じで疎遠になってしまった。
思春期の頃に良い示唆をくれた恩人、みたいな気分はある)
『バスジャック』三崎亜記
短編集。ネタは悪くないけど、人物が平凡だなあ。
というかネタも平凡に見えてくる。
この人、大丈夫?
(9年前の私、酷評ですね…。余計なお世話である。
まあ、『となり町戦争』も、どうかなあと思っていたし、
これ以降、手に取ってないけど)
『写楽殺人事件』高橋 克彦
おもしろかった。秋田蘭画の話しとか。
かなり昔にも読んだけど、今回の方が楽しめた。
昔よりは歴史に興味持つようになったからか。
(歴史がおもしろいと思えるようになって良かったね!
と、他人事のように祝福を送ります。
写楽は活動期間がたった一年未満にも関わらず
140枚以上の作品を残して忽然と消えた人で、
その後はあまり注目されておらず、明治後期になってから
再評価されたという歴史的空白期もあるので
ミステリアスな魅力満載な存在なのだとか。
こういう美術史の研究職って大変そうだし楽しそうだよなあと、
門外漢ながら興味津々である。
ちなみにこの作品にも田沼意次や平賀源内が出てきます。
色んな作家さんによる同時代解釈の違いってのも、
読んでいて楽しいですよね)
『草の陰刻』松本清張
(メモなし。
地方の地検庁舎のボヤから始まる長編ミステリ。
主人公は若手の検事で、地味~に、地道~に、捜査を進めます。
元々は新聞連載だったそうなので、ちょっと細切れになったり
淡い恋やら横道に逸れたりしつつの、700ページ強。
というわけで、時間に余裕があるときに読むのが良いと思います。
清張作品コンプリートという熱い目標が無いなら、
読まなくても良いと思います)
『激しく、速やかな死』佐藤亜紀
(メモなし。
1998年から2009年にかけて書かれた7つの短編集。
どれもフランス革命前後の人物や出来事がモチーフのようです。
サドの独白という体裁の『弁明』から始まり、メッテルニヒ夫人の書簡や
タレイランによる報告書、などなど、表現モチーフは様々。
タレイラン…、世界史で習った気もするけど誰だっけ…という私に
作中での解説は一切無し、安定の読書の知識レベル置き去り感です。
そんな私でも私なりに楽しめる佐藤作品が私は好きです。
勉強しなくちゃ、という反省は常にしています。反省だけ!
ところで『激しく、速やかな死』の単行本表紙画を描いた方は、
『醜聞の作法』と同人物なんですね。
どちらも中世~近代ヨーロッパ絵画っぽい雰囲気があるので
現代作家のオリジナルだと知って密かにビックリしてました)
『夢を与える』綿矢りさ
前2作と比べるとイマイチ。
待望の3作目だからって、そっとしておいてあげればよかったのに。
(3年半ぶりにようやく出た長編ということもあって、
お店や帯の煽りがすごく賑やかだっただった覚えがあります)
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『スカイ・クロラ』森博嗣
ストーリーにはもはや興味無いのかしら。
世界観がつくりたかっただけでは。映画用?
(スカイ・クロラシリーズはこの一作だけで撃沈しました。
6作くらい刊行されているそうです。
森博嗣と言えば高校生の頃に『すべてがFになる』を読んで
理系大学っておもしろそうだなあと思ったのが良い思い出です。
その後、ゴリゴリの理系に進学して楽しく暮らしたもので。
とはいえ、犀川シリーズはなんとか付いていけたけど、
以降の作品はちょっとな…という感じで疎遠になってしまった。
思春期の頃に良い示唆をくれた恩人、みたいな気分はある)
『バスジャック』三崎亜記
短編集。ネタは悪くないけど、人物が平凡だなあ。
というかネタも平凡に見えてくる。
この人、大丈夫?
(9年前の私、酷評ですね…。余計なお世話である。
まあ、『となり町戦争』も、どうかなあと思っていたし、
これ以降、手に取ってないけど)
『写楽殺人事件』高橋 克彦
おもしろかった。秋田蘭画の話しとか。
かなり昔にも読んだけど、今回の方が楽しめた。
昔よりは歴史に興味持つようになったからか。
(歴史がおもしろいと思えるようになって良かったね!
と、他人事のように祝福を送ります。
写楽は活動期間がたった一年未満にも関わらず
140枚以上の作品を残して忽然と消えた人で、
その後はあまり注目されておらず、明治後期になってから
再評価されたという歴史的空白期もあるので
ミステリアスな魅力満載な存在なのだとか。
こういう美術史の研究職って大変そうだし楽しそうだよなあと、
門外漢ながら興味津々である。
ちなみにこの作品にも田沼意次や平賀源内が出てきます。
色んな作家さんによる同時代解釈の違いってのも、
読んでいて楽しいですよね)
『草の陰刻』松本清張
(メモなし。
地方の地検庁舎のボヤから始まる長編ミステリ。
主人公は若手の検事で、地味~に、地道~に、捜査を進めます。
元々は新聞連載だったそうなので、ちょっと細切れになったり
淡い恋やら横道に逸れたりしつつの、700ページ強。
というわけで、時間に余裕があるときに読むのが良いと思います。
清張作品コンプリートという熱い目標が無いなら、
読まなくても良いと思います)
『激しく、速やかな死』佐藤亜紀
(メモなし。
1998年から2009年にかけて書かれた7つの短編集。
どれもフランス革命前後の人物や出来事がモチーフのようです。
サドの独白という体裁の『弁明』から始まり、メッテルニヒ夫人の書簡や
タレイランによる報告書、などなど、表現モチーフは様々。
タレイラン…、世界史で習った気もするけど誰だっけ…という私に
作中での解説は一切無し、安定の読書の知識レベル置き去り感です。
そんな私でも私なりに楽しめる佐藤作品が私は好きです。
勉強しなくちゃ、という反省は常にしています。反省だけ!
ところで『激しく、速やかな死』の単行本表紙画を描いた方は、
『醜聞の作法』と同人物なんですね。
どちらも中世~近代ヨーロッパ絵画っぽい雰囲気があるので
現代作家のオリジナルだと知って密かにビックリしてました)
『夢を与える』綿矢りさ
前2作と比べるとイマイチ。
待望の3作目だからって、そっとしておいてあげればよかったのに。
(3年半ぶりにようやく出た長編ということもあって、
お店や帯の煽りがすごく賑やかだっただった覚えがあります)