『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』
奈倉有里
ロシア文学専門の研究者である著者の、
ロシア留学時代エッセイ。
「ロシア」という国と文学に深く潜っていくような
不思議な思索。
著者は私と同年代。
ですが、重なるところはそれだけ。
20歳で単身ロシアに渡り、
語学を学びながら大学受験(一般受験!)して
モスクワの文学大学に入学。
入学の伝手も何もなく、現地で進路を選択し
学びを切り拓いている。
そこで出会った民族的なことや文学的な思想やらを
自分で手繰り寄せ、受け止め、考えている様子が伺えます。
同年代だってことが逆に申し訳ないな!
と思うくらい、自分にはない要素だらけの人生で
とにかくすごいな!と思う。
後半の、恩師との思い出と、最期の振り返り。
むう、人間関係での後悔も人それぞれだよなあ。
(こういうことに関しては、
私は「書かない(誰とも共有しない)」を選ぶタイプの人間だ)
でも著者の真摯に考えたあれこれが文章から滲み出ている。
余談ですが、この文学大学は旧貴族のお屋敷を利用しており、
『巨匠とマルガリータ』に出るグリボエードフの家のモデルでもある。
え?あの内田百閒ばりグルメ列記攻撃かましたレストラン?
いいなあ、行ってみたい。
奈倉有里
ロシア文学専門の研究者である著者の、
ロシア留学時代エッセイ。
「ロシア」という国と文学に深く潜っていくような
不思議な思索。
著者は私と同年代。
ですが、重なるところはそれだけ。
20歳で単身ロシアに渡り、
語学を学びながら大学受験(一般受験!)して
モスクワの文学大学に入学。
入学の伝手も何もなく、現地で進路を選択し
学びを切り拓いている。
そこで出会った民族的なことや文学的な思想やらを
自分で手繰り寄せ、受け止め、考えている様子が伺えます。
同年代だってことが逆に申し訳ないな!
と思うくらい、自分にはない要素だらけの人生で
とにかくすごいな!と思う。
後半の、恩師との思い出と、最期の振り返り。
むう、人間関係での後悔も人それぞれだよなあ。
(こういうことに関しては、
私は「書かない(誰とも共有しない)」を選ぶタイプの人間だ)
でも著者の真摯に考えたあれこれが文章から滲み出ている。
余談ですが、この文学大学は旧貴族のお屋敷を利用しており、
『巨匠とマルガリータ』に出るグリボエードフの家のモデルでもある。
え?あの内田百閒ばりグルメ列記攻撃かましたレストラン?
いいなあ、行ってみたい。