https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180915-00548834-shincho-ent安室奈美恵「沖縄ラストライブ」 サプライズゲストは不仲説の「山下智久」
まずはラストライブの説明を行おう。安室奈美恵(40)が引退するのは9月16日の日曜。この日、沖縄県の宜野湾市ではライブ映像の上演会と花火大会が開催される。しかし、この2つのイベントに関しては以前から「安室奈美恵本人の出演はございません」と告知されていた。
本人が登場したのは15日の土曜。16日の前夜祭という位置づけで「WE ● NAMIE HANABI SHOW 前夜祭 ~I ● OKINAWA/I ● MUSIC~ supported by セブン-イレブン」(編集部注:●はいずれもハートマーク)が、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開催されたのだ。
これが一般的に“ラストライブ”と呼ばれたものだ。そして何もかもが異例ずくめと注目を浴びてきた。夕刊フジの「9月15日、安室ラストライブにファン悲鳴!? 定員わずか3000人で争奪戦必至」(8月24日付)によれば、
《このラストライブのチケット自体も争奪戦が起きることは必至だ。2~6月に行われ、80万人を動員したラストツアーの応募数は約510万件で6倍を超える人気ぶりだった。チケットの売り上げだけで70億円は稼いだとされる(略)。9月15日の最後のステージを見られるのはわずかに3000人。しかも今回は映像化の予定がないというから、ファンにとっては垂涎のライブになることは間違いない。チケットは税込みで9800円》
会場のコンベンションセンター展示棟は、公式サイトによると最大でも5000人しか収容できない。あえて小さなところを選び、客席数も抑えたことになる。ラストライブの規模を縮小するなど、興行の王道とは真逆だ
さらに安室1人が歌い切るスタイルではなく、事前に共演者が発表された。HMV&BOOKS onlineの記事「安室奈美恵 引退前日にライブ出演! 地元・沖縄 一夜限りのフェス形式で!」(9月11日)は以下のように報じた。
《音楽ライブには、安室奈美恵のほか、沖縄を代表するアーティストである BEGIN、MONGOL800、そして安室奈美恵とはシングル曲「グロテスク」でコラボレーションを果たした平井堅が出演。さらに台湾の歌姫、 ジョリン・ツァイ(蔡依林)も決定。ジョリン・ツァイは、14年にリリースした「I’m Not Yours」で、安室奈美恵とコラボした経験を持ち、翌年5月の台北アリーナコンサートでは、安室奈美恵がスペシャルゲストとしてジョリン・ツァイのステージに登場するなど、交流があった》
山下智久だけでなくDOUBLEも“サプライズ出演”
そして本番のライブでは、“隠し玉”として山下智久(33)が登場し、観衆の度肝を抜いたわけだ。その盛りあがりは、想像に難くない。
安室と山下の関係は、安室が11年4月に“ベストコラボレーションアルバム”として「Checkmate!」を発表したことに遡る。コラボレーションは昔風に言えばデュエット。03年から11年まで安室がゲスト参加した楽曲を集めてベスト盤を作ったのだが、その際に、AI(36)、土屋アンナ(34)、川畑要(39)、韓国の女性歌手グループ、AFTERSCHOOLらと共演した新作が追加された。
その新作に山下との作品「UNUSUAL」が含まれていたわけだ。話題にはなったが、東日本大震災後の4月に発売されたという不運もあった。この作品を今まで知らなかったという人がいても不思議はない。
しかも、この「UNUSUAL」は、悪い意味で注目を浴びたことがある。安室と山下の不仲説が報じられたのだ。「『オレ、安室さんに合わせますよ』と言い放った山Pに安室奈美恵ブチ切れ」(cyzo woman:11年6月15日)には以下のような記述がある。
《「安室のダンスのテンポに山下が付いていけず、NGを連発してしまった。最初は安室も苦笑するにとどまっていたが、何度やっても合わず。そのうち、山下は何を勘違いしたのか、『じゃあ、オレ、安室さんに合わせますよ』と半笑いで言い放った。安室はついに堪忍袋の緒が切れたのか、それ以降、一切言葉を発さず、淡々とダンスをこなし、まったく会話のない現場には不穏な空気が漂っていた」(同関係者)
当初、アルバムは3月23日発売の予定だった。しかし、震災の影響で軒並みCDの発売が延期されたのを受け、4月27日に発売となってしまったが、PV撮影時の件が尾を引き、今後二度と安室と山下が共演することはなさそうだという。
「アルバムのPRを兼ねて、何本か歌番組への出演が決まっていたが、表向きは震災を理由にしてすべてキャンセルした。しかし、真相はPV撮影時の件で、安室が周囲に『ああいうタイプは苦手』と話し山下を毛嫌いしている」(芸能プロ関係者)》
この報道の後、関係を修復したのか。現在、安室は山下を「毛嫌い」しているわけではないだろう。とにもかくにも、芸能マスコミにとっては二重にも三重にも驚くべき“サプライズ出演”だったことは間違いない。現地に駆け付けたマスコミ関係者が言う。
「沖縄では『関係者席が相当に用意されている』との噂も飛び交っており、『ラストライブを鑑賞できたファンは2000人程度ではないか』との声も出ていました。プラチナチケットを入手できた人々に対する、一種の怨嗟だったのかもしれません。コンベンションセンター周辺は、夕方にもなると数千人単位のファンが『少しでも音が漏れないか』と大挙して集結。日本人だけでなく、わざわざ駆けつけた台湾の人も目立っていましたね。彼女がどれだけアジア圏で人気なのか、改めて思い知らされました」
この関係者はライブが終わり、会場を後にしたファンから話を訊くことができたという。
「安室さんのライブはMC、つまりトークが極めて少ないことは有名ですが、このラストライブでも約2時間半、『本当に歌いっぱなしだった』とライブを見たファンは感心して、私に話してくれました。最後の曲は、小室哲哉さん(59)と16年ぶりの新曲として話題になった『How Do You Feel Now?』で、歌い終えると共演者と観客に『今日はありがとうございました』と礼を言い、退出したとのことでした。ずっと笑顔で、全く涙は流さず、引退にあたって特別なメッセージを伝えることもなかった。マイクを置くといった特別なパフォーマンスもなかった。非常に潔いラストライブだったことになります」(同・マスコミ関係者)
取材に協力してくれたファンの記憶によると、山下智久が登場したのは、この「How Do You Feel Now?」の1曲か2曲前で、やはり満を持しての登場だったようだ。
「『会場の盛りあがりは凄かった』とファンは口を揃えていましたね。あともう1人、サプライズゲストとして、DOUBLE(43)も登場したそうです。08年に安室とコラボした『BLACK DIAMOND』を歌って拍手喝采を浴びたと言っていました。会場は女性が8割、男性が2割。取材をした私にとっては、会場を出た観客が非常に落ち着いているのが印象に残りました。泣いているわけでもなく、極度の興奮が持続しているわけでもない。しみじみと余韻に浸っているという感じでした」(同・マスコミ関係者)
もう既にTwitterでも話題になっている。「特に山P登場はヤバかった」、「安室ちゃん、山P出してくれて本当にありがとうございました」、「沖縄ライブ最後の最後に最強コラボ!!」、「安室ちゃんが最後の紹介の時、ヤマピ~! って言ってたのが印象的だった」……という具合だ。これからも増え続けるだろう。
略
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180915-00000610-sanspo-ent安室奈美恵が歌手人生最後のステージ 終演後も“奈美恵コール”止まず…
16日に引退する歌手、安室奈美恵(40)が15日、故郷である沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われた音楽イベントでラストライブを行った。
26年間の歌手人生を締めくくるステージ。約3500人の“奈美恵コール”が響き渡る。「騒げ、沖縄!」。午後7時50分、歌姫が歌手人生最後のステージに降臨すると、会場は興奮のるつぼと化した。
「I ●(=ハートマーク) music!」と書かれた黒い公演Tシャツにチェーンアクセサリーを付けた黒いパンツ、赤いロングブーツ姿。右手を突き上げて笑顔を見せると、悲鳴に近い歓声が場内に轟いた。
新曲を中心とした構成でエネルギッシュに歌い踊り、共演者とのコラボを含め8曲を披露。歌い終える度にガッツポーズし、その一挙手一投足を見逃すまいとファンは目をこらした。
イベントは、きょう16日に同所で行われる花火大会とライブ映像を上映するファンイベント「WE ●(=ハートマーク) NAMIE HANABI SHOW」の前夜祭。2014年にコラボ曲を発表した平井堅(46)がオープニングを飾り、同じ沖縄県出身の男性3人組バンド、BEGINやMONGOL800らが登場。
巨大スクリーンには「今までもこれからも世界一好き」「寂しいけれど、本当にありがとう」とファンのメッセージが映し出されるなど“奈美恵愛”があふれた。
会場にはプラチナチケットを手に入れた約3500人のほか、場外にも約1万人のファンが駆けつけ、漏れてくる安室の歌声に聴き入った。
最後は大きく手を振りながら「今日来てくださった素晴らしいアーティストの皆さんに大きな拍手をお願いします。今日この会場に来てくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました!」と絶叫し、笑顔でステージを後に。ファンは終演アナウンスがなっても号泣しながら“奈美恵コール”を叫び続けた。