https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180910-10000001-mbsnews-l27略
Q.高さどれぐらいまで浸水した?
「外に置いてあるエアコンの室外機が半分以上埋まるくらいまで。高潮に対する危機感が僕らも低かったんですけれども、気づいた時には足元まで浸かっていたので、もう逃げられない死ぬかもしれないなと」
Q.車はどこに運ぶ?
「ディーラーに運んで。おそらく廃車だろうと」
Q.車を傾けたら水が垂れているんですが、エアコンの水ではないですよね?
「冠水したときに車の中にたまっていた水が出てきたものです」(JAF隊員)
今回の台風では、高潮により多くの車が水没しました。西宮市甲子園浜では、中古車のオークション会場にとめられていた車約100台が燃えました。海水に浸かった影響で発火したとみられています。なぜ海水に浸かると火災が発生するのでしょうか?
「普段は(バッテリーの)プラスとマイナスは絶対ひっつかないようにしているんですけど、そこに海水が入ると導通してしまいますので」(JAF兵庫支部 魚崎敦史さん)
Q.そうなると、どうなるんですか?
「煙が出たりとか、危険は危険です」
しかしJAFによりますと、海水だけでなく雨などの真水でも電気系統がショートする危険性があるとのこと。では、車のどこまで水が来たら致命傷となるのか?
「バッテリー、発電機ですね」(JAF兵庫支部 魚崎敦史さん)
Q.海水に浸かったらダメ?
「ショートすると思います。シートの下に電装品がありますから、床まで浸かるくらいになるとそういうところが浸水していますから。ダメージをすでに受けている可能性も高い」
さらに、ハイブリッド車はバッテリーが高圧のため、車にむやみに触ると感電する危険性もあるといいます。
そして、海水による被害は浸水だけではありません。猛烈な風が海水を広範囲に飛散させている可能性があるのです。
「風速20メートル以上の風が吹いたときに塩害が発生することが多かったんですけれども、今回は神戸とか大阪周辺で、台風が再上陸したときに風速20メートル以上、瞬間的には40メートルくらいの記録的な暴風雨を観測した。なので広範囲で塩害が発生していると考えられます」(広瀬駿気象予報士)
風のピークは、台風が神戸に再上陸した4日午後2時頃。神戸空港では最大瞬間風速45.3メートルを記録しました。西宮市内のマンションの窓には白い点状の塩が付きました。海から約2.5キロ離れた場所にも海水が飛んでいるのです。2004年の台風では風に乗って運ばれた海水により、六甲山の植物が枯れる被害が出ました。今回の台風でも広い範囲に塩害が出るとみられます。
西宮市のガソリンスタンドには、愛車についた塩を流そうと洗車しに来る人が相次いでいました。
「ここらへん海側じゃないですか。ブレーキのディスク自体が鉄でできているから真っ茶になるんですよ。(水と塩水は)全然違います。鉄の部分なんかは1日でさびます」(洗車に来た客)
このガソリンスタンドでは、台風が直撃した日の翌日(5日)には215台が洗車をし年末年始並みの数でした。
「200台というのは普段はないですね。土日で100台くらいなんですけど。行列ができて、結構お客さんも待っている状態が続きました」(ガソリンスタンドの店員)
塩を落とすためにオプションで下回りの洗浄をする人の数も通常の3倍だったといいます。沿岸部を広範囲に襲った高潮。車に迫る危険にどのように対処すればいいのでしょうか?
「高潮の危険性がある場合は車を高い位置に移動するとか。もし車が水に浸かったとわかれば、エンジンをかけるとさらに悪くなる可能性もあるので自動車販売店に相談してレッカー移動するのが賢明」(JAF兵庫支部 魚崎敦史さん