1) Peg-IFN-λ-1はSARS-CoV-2に対して抗ウイルス効果を持つ
2) 特措法が改正されても、上野の夜は大混雑
3) 日本:ワクチンに関するコールセンター本日開設
4) 日本:妊婦のワクチン接種は「努力義務」の対象外
5) NZのオークランドで3人の感染者確認のため3日間のロックダウン
6) WHO調査団:12月の時点で武漢では13以上の変異株が流行していた
7) NY州が高齢者施設でのコロナ死者数を隠蔽
「震災の後、津波で両親を亡くした子と話をする機会があった。
彼はどうして僕の両親だったのか、とあれからずっと考えていると言っていた。
僕は何か言いたくても何も言えなくて、ただ話を聞くことしかできなかった。
物事に因果関係はなくて、いい人が長生きする訳でも、悪い人が罰を受けるわけでもない。
頑張ったから報われる訳でも、努力していないから勝てない訳でもなくて、ただ人生で起きる出来事に僕らは翻弄される。
こういう感覚や世界観を無常観と言うんだとあるお坊さんに教えてもらった」
(為末大、「走る哲学」)
●Peg-IFN-λ-1はSARS-CoV-2に対して抗ウイルス効果を持つ
→皮下注1回投与のため、簡便に外来で実施可能な治療法です。
重症化が体内抗原に対する過剰免疫応答であることはほぼ確実ですので、早期にウイルス量を低下させる事は重症化阻止につながるかと。
●Peg-IFN-λ-1はSARS-CoV-2に対して抗ウイルス効果を持つ
→皮下注1回投与のため、簡便に外来で実施可能な治療法です。
重症化が体内抗原に対する過剰免疫応答であることはほぼ確実ですので、早期にウイルス量を低下させる事は重症化阻止につながるかと。
コストが問題になると思いますが、高齢者や基礎疾患などによるハイリスクの外来経過観察例では検討可能な治療法かもしれません。
Peginterferon lambda for the treatment of outpatients with COVID-19: a phase 2, placebo-controlled randomised trial
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(20)30566-X/fulltext
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・現時点までで外来のCOVID-19患者への有効性が証明されているのはモノクローナル抗体のみである。
・Interferon lambda-1(IFN-λ-1)は呼吸器病原体に対する自然免疫に関与するIII型IFNである。今回、軽症から中等症の外来COVID-19患者におけるPeg-IFN-λ-1の安全性と有効性を検討した。
・7日目のRNAの陰性化はPeg-IFN-λ群で24人(80%)でプラセボ群で19人(63%)だった(p=0.15)。baselineのウイルス量で調整して解析すると、Peg-IFN-λ群はプラセボ群に比べ、7日目にウイルスが陰性化する割合が高かった(OR 4.12, 1.15-16.73, p=0.029)。
・baselineのウイルス量が1.0E6 copies/mL以上の群に限ると、7日目にPeg-IFN-λ群では19人中15人(79%)が陰性化し、プラセボ群では16人中6人(38%)だった(OR 6.25, 1.49-31.06, p=0.012)。
・Peg-IFN-λの忍容性は高く有害事象は軽度だった。
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・day 7におけるウイルス陰性化に関わる各種因子の解析
baselineのウイルスで調整したAdjustedで見てみると、
→baselineのウイルス量に関わらずPeg-IFN-λ投与は陰性化と有意に関連
→発症からの期間が長いと、特にウイルス量が多い群で有意に陰性化と関連
(特異的免疫発動によるウイルス除去を反映?)
→IFN-αの反応性と関係するIFN-λ-4の遺伝子多型(TT or non-TT)は陰性化に関連なし
・baselineのウイルス量によるday 7の陰性化の確率
ウイルス量が多いほど、Peg-IFN-λ治療による陰性化のORは上昇しています。
・baselineのウイルス量が1.0E6 copies/mL以上の各種症状の有症状率
各種症状および全体でもそれ以下のウイルス量に比べて有症状率が高いです。
ウイルス量が症状と関連している事を示しています。
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 266人の感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210215/k10012868101000.html
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都内で新たに266人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、14日より6人減って97人
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本日の全国の感染数・推移
千葉136人、埼玉94人、神奈川71人、
大阪69人、福岡46人、愛知42人、北海道41人
2月15日 新たに確認された感染者数
https://t.co/90gSdETBQF?amp=1
→特措法が改正されても、上野の夜は大混雑
8時を過ぎても一部店舗が営業を続け、路上は若者だらけと。
しばらく様子見になるのだと思いますが、それにしても・・・です。
上野の夜は改正特措法施行も大混雑 閉店時間厳守の店主も苦笑「これはもはや異常」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6502e05fbda912256c255bef7a89a444ffd3e3c8
→ワクチンに関するコールセンター開設
本日から開設されていたようです。
午前9時から午後9時まで。土日・祝日も対応。
コロナワクチン コールセンターきょう開設 接種相談などに対応
https://t.co/kFiXTQ4yG9?amp=1
→妊婦のワクチン接種は「努力義務」の対象外
異論はあろうかと思いますが、個人的には妥当な判断かと思います。
新型コロナワクチンの接種「努力義務」から妊婦は除外
https://t.co/E0o86MppCC?amp=1
→NZのオークランドで3人の感染者確認のため3日間のロックダウン
3日間で良いのか?、たった3人でロックダウンするのか?
結局は経済面での損失が最少の戦略は何かという事が重要でしょう。
シミュレーションによるそのあたりの知見の蓄積も今後の課題かと。
https://t.co/AzF4eSNSUZ?amp=1
・結局、その3人中2人はイギリスの変異株B.1.17である事が判明しました。
感染力、致死率ともに従来株よりも高い事が分かっています。
ロックダウン期間は3日よりもさらに延長する事になるような気がします。
NZのコロナ新規感染、2人から英国の変異株
https://t.co/Qw4JJA9Ysl?amp=1
→WHO調査団からまた新たな情報が公開されています。
報告書がどのような形でまとまるのか、非常に興味深い展開になりました。
・武漢には12月の時点で1000人以上が感染した可能性がある。
・12月の時点で武漢では13以上の配列の異なる変異株が流行していた
・ウイルスは市場に由来するものもあれば、関連ないものもあった
武漢の新型コロナ感染拡大、より大規模だった可能性 WHO調査団
https://www.cnn.co.jp/world/35166483.html
→NY州が高齢者施設でのコロナ死者数を隠蔽
高齢者施設の入居者でも、病院に搬送されたのちに死亡した場合には、高齢者施設の死亡者数に入れていなかったと。
昨年3-8月の高齢者施設の死亡者数は公式には6400人だが、実際にはこの2倍だった可能性があると。
https://t.co/EzsJUad4l0?amp=1
従来種に感染した人でも南アフリカ変異種に再感染するとWHOが警告
REINFECTION WARNING from the WHO.
“We are now getting reports of people getting reinfected with a new variant—from 🇿🇦 (#B1351)—suggesting people who’ve had prior infection could get infected again.” says Chief Scientist Dr. Soumya Swaminathan. #COVID19
疫病を特集した「日曜美術館」。小池寿子教授によると、ペストが流行した中世には、民衆を扇動する偽預言者、デマゴーグを描いた作品がある。「ユダヤ人が井戸に毒を投げたとか、弱い者いじめの様な方向に全てのエネルギーが向かう様なデマを飛ばす。それはもちろん政治的に利用されます…」と小池教授