点鼻スプレーが、本日、地上波テレビで紹介されました。登場する米ノースウェスタン大学の研究者は、新型コロナウイルスの感染予防に毎日使っているそうです。予防対策だけでなく症状の軽減にも使用して欲しいと述べていました。
この情報はイベルメクチンの予防使用を勧めるものではないです。カラギーナン点鼻スプレーの組成は参考になると思います。
IVMを舌に滴下するのは、全身というよりも口腔内から唾液腺に局所的に作用させ、ウイルス負荷を下げることを目的にしているようです。つまり感染予防が目的ではないです。
これまでどうしてIVMを溶液にして舌に滴下していたのかよく理解していなかったです。感染してた場合のエアロゾルのウイルス負荷を減らそうとしてやったことが、結果的には、感染自体を防ぐ効果が非常に大きかったのかもしれません。点鼻スプレーの効果は特にそうですよね。
https://cadenanueve.com/wp-content/uploads/2020/08/Protocolo-IVERCAR-Sinopsis-y-Resultados.pdf
🇦🇷のイベルメクチン+イオタカラギーナン試験
その主な組成
- イオタカラギーナン点鼻スプレー(100mL中)
イオタカラギーナン 0.17g
塩化ナトリウム 0.9g
- イベルメクチン溶液(100mL中)
イベルメクチン0.6g
1回 舌に1滴(IVM 0.2mg/滴),(1滴=1/30mL)
1日5回滴下 IVM=1mg/日
島根県の丸山達也知事が25日上京し、「呼んで注意する」とコメントして批判が出た竹下派の竹下亘会長らと面会。その後知事は夕方に記者会見を開きましたが、堂々の90分超。司会者が「時間が…」と打ち切ろうとしても、挙手する記者を指名し続けました。 https://nikkan-gendai.com/articles/view/life/285694 #日刊ゲンダイDIGITAL
簡単に申しますと、イベルメクチンに対する沢山の臨床効果が確認されてるのに、試験管実験(in vitro)で効果なしとの結果が出る場合は、試験管実験の方が確実に間違ってます。臨床試験を上回る試験方法はありません。
広島大学、アモイ大学-中国、タイのマヒドール大学,プラジャディポック記念病院,バンコクチャンタブリ病院の研究者が参加した新たな共同研究では、ビタミンB6が COVID-19の致死性に関連するサイトカインストームを鎮め、血栓を取り除くのに役立つ可能性があることが示された。
https://t.co/tuzvMebdBT?amp=1
科学者たちは、Covidワクチンの錠剤と点鼻スプレーに取り組んでいます。2021/2/26
https://t.co/Em7lxUgE0o?amp=1
"私たちは、第二世代のワクチン製剤について考えています - 現在、ワクチンは筋肉注射で投与されていますが、それは必ずしも呼吸器ウイルス感染に対する保護に最良の方法ではありません。"
実は花粉症もかなり軽減されています
夢のようです
イベルメクチン恐るべし!
Atossa Therapeutics社は、新型コロナ疾患と確定診断された患者のCOVID-19症状を軽減するために開発中の「AT-301」点鼻スプレーの第Ⅰ相臨床試験で肯定的な最終結果を報告しました。(「AT-301」は、鼻粘膜プロアテーゼ阻害剤のようです。)
https://clinicaltrialsarena.com/news/atossa-results-covid-19-nasal-spray-study/
BBBが超音波で開く!?
超音波をあてて血液脳関門(BBB)をしばし開くことでAβ(アミロイドβ)が減ったり記憶が改善することが動物実験で示されています。そこで初期アルツハイマー病患者3人にそれを試したみたところ海馬や嗅内皮質のBBBを目当て通り安全に開くことができました。
https://biotoday.com/view.cfm?n=94758
1) IL-6阻害薬はステロイド併用という条件下で有効性を発揮する?
2) 感染者の半数は発症前の患者からの感染
3) 東京五輪:「開催する事は決まっている」
4) アストラゼネカのEUへの供給は契約の半数以下になる見込み
5) ベルギーやフランスでは全く接種が進んでおらず
6) 米国でコロナの入院が1か月で72%も減少
7) WHO調査団の報告書は中国と共同執筆予定
●IL-6阻害薬はステロイド併用という条件下で有効性を発揮する?
→MEJMに2つの論文が掲載されました。
一つは有効、一つは無効というものです。
結果があまりにも違いすぎており混乱します。
しかし、同号のEditorialが重要な示唆を加えています。
かいつまんで紹介します。
1) IL-6阻害薬は有効(REMAP-CAP試験)
複数の治療薬を評価するplatform試験として行われたものです。
ICU管理例の重症例を対象。
使用されたIL-6阻害薬のほとんどはtocilizumab(アクテムラ)です。
1月にはプレプリントして公開され、これを受けてイギリスは重症例へのIL-6阻害薬を推奨するに至っています。
イギリス主導のRecovery試験でもtocilizumabは生命予後を改善させるという結果でした(2/14紹介済)
ただしこれもplatform試験として実施されています。
つまりこの場合、他の併用薬剤の影響を完全に除外できない可能性があります。
Interleukin-6 Receptor Antagonists in Critically Ill Patients with Covid-19
https://t.co/zJyr5sXjEk?amp=1
・全臓器サポート不要期間の中央値はtocilizumab 10日、sarilumab 11日、コントロール 0日だった。調整累積オッズ比はそれぞれtocilizumab 1.64(1.25- 2.14)、sarilumab 1.76(1.17-2.91)であり、対照群に対するそれぞれの優越性の事後確率は99.9%以上、99.5%だった。
・90日生存期間の解析では、2つのIL-6阻害薬群のプールで生存期間の改善が示され、HRは1.61(1.25-2.08)、優越性の事後確率は99.9%以上だった。
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・生存率のKM曲線
左が各群、右がIL-6阻害薬をプールしたものです。
左でHRはtocilizumab群1.59(1.24-2.05), sarilumab群1.82(1.22-3.38)でいずれも有意差あり。
右でIL-6阻害薬のプールはHR 1.61(1.25-2.08)で有意差ありです。
2) IL-6阻害薬は全くの無効(COVACTA試験)
これは入院例を対象としたIL-6阻害薬の効果を検討する二重盲検プラセボ対照RCT試験です。
死亡率の観点からは全く有用性は認められないという結果です。
Tocilizumab in Hospitalized Patients with Severe Covid-19 Pneumonia
https://t.co/j7dYDK09Wu?amp=1
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・IL-6阻害薬であるTocilizumabは症例報告や観察研究において重症例における良好な成績が報告されている。RCTによる検証が必要である。
→この全く異なる結果を掲載した同号のNEJMのEditolialに非常に興味深い考察がありました。
この差は違う因子で発生したのではないか?と。
具体的にはステロイド併用の有無です。素晴らしい洞察だと思います。
他の治療薬の併用を許容するplatform試験という形態が、IL-6阻害薬の有用性を目に見える形にしたという事でしょうか?
シンプルなRCTが一番素晴らしいのだという常識?を覆すようです。
私の知る限り、IL-6阻害薬についてはこれまでに9つのRCTが行われ、2つが有効、7つは無効です。
有効性が示された2つはいずれもplatform試験の形態をとっており、ほとんどの患者でステロイドが併用されています。
全RCTの見直しが必要ですが、「IL-6阻害薬はステロイド併用した場合に生命予後を改善させる」という結論が正しいのかもしれません。
有効性が示された2つはいずれもplatform試験の形態をとっており、ほとんどの患者でステロイドが併用されています。
全RCTの見直しが必要ですが、「IL-6阻害薬はステロイド併用した場合に生命予後を改善させる」という結論が正しいのかもしれません。
いずれにしても体格や年齢や重症度を一切考慮しない、現行のDEXの一律の使用法は臨床医としては非常に違和感を感じています。
Interleukin-6 Receptor Inhibition in Covid-19 — Cooling the Inflammatory Soup
https://t.co/CvTxKC8gnz?amp=1
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・COVACTA試験ではステロイドを使用されていた患者が少なかった。
Tocilizumab群の19.4%、プラセボ群の28.5%が投与されているだけだった。
一方でREMAP-CAP試験では全患者の93%、Recovery試験では82%がステロイドを投与されていた。
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●感染者の半数は発症前の患者からの感染
→論文ではなく和歌山県がまとめたものです。
これは論文にしてほしい素晴らしい内容です。
接触者追跡調査の結果だと思いますが、症状ベースで検査を行っても感染源の減少にはつながりにくいという事を示唆示しています。
無症状者を含めた積極的検査の有用性を支持する結果でしょう。
反論する専門家も出てくる領域ですが、あらゆる戦略をトライする時期に来ていると思っています。
医療機関等を対象に15分で結果が出る定期的抗原検査から始めてはどうかと。
すでに最初に出た富士レビオの検査とは比較ならないほど、感度および特異度に優れる抗原検査は出てきています。
他者への感染、半数が発症前 新型コロナで和歌山県推定
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d363453a55984e58b1b617848ed7750df013d42
●日本の状況
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 新たに337人感染確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210227/k10012888961000.html
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都内で新たに337人が新型コロナウイルスに感染していることを確認
都の基準で集計した27日時点の重症患者は、26日より2人減って68人
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本日の全国の感染数・推移
神奈川162人、千葉151人、埼玉118人、
大阪69人、愛知53人、北海道43人、群馬32人、福岡31人、茨城30人
2月27日 新たに確認された感染者数
https://t.co/90gSdETBQF?amp=1
東京五輪、無観客は想定せず 橋本氏、中止や再延期否定
https://t.co/2msy2IqcHf?amp=1
→アストラゼネカのEUへの供給は契約の半数以下になる見込み
契約したからと言って、必ずしも遵守される保証はないという現実。
フランスやドイツがアストラゼネカのワクチンを、「高齢者へのエビデンスがない」と散々けなしていたという事実も若干影響しているのか??
ワクチン接種は個人の判断に委ねられるべきですが、ワクチンが手元にない事にはその選択権すらないのだという事です。
アストラゼネカの新型コロナワクチンEUへの供給また大幅減の恐れ
https://t.co/bYzA19bh0L?amp=1
→ベルギーやフランスでは全く接種が進んでおらず
ベルギーの集団予防接種センターはガラガラで、多くのmRNAワクチンが無駄になったのではという報道です。
EUから脱退したイギリスが自由に動きまわって、結果的に欧州で唯一の勝者になりそうな気配。
https://t.co/lBVLgLKsKa?amp=1
→米国でコロナの入院が1か月で72%も減少
全年齢層で減少が見られていることから、ワクチンが大きな要因ではないとしています。
しかし最高齢層で減少が最も顕著という事はワクチンの効果を強く疑います。
米のコロナ入院、1カ月で72%減少-最高齢層で最も顕著
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed34e210ee14204cc8bafff41819348a71bf0148