この日、以前にも断念した大津にある2kwギャラリーに行くことを考えていた。
朝からJRの割引運賃をいろいろ調査した。
必死に調べても、JRで大津まで行くと約2000円かかり割引運賃がないことが分かった。
京阪電車でも行けるが数百円安い程度なので、行くことをあきらめた。
とにかく大津まで行くには二千円程度の出費が重要なのだ。
40年前当時の私は当時の千円を、今の数百円から5百円程度の感覚で使っていたように思っている。
現在の千円は、私にとって4―50年前の5千円から1万円に相当する感覚だ。
40年前は年収が、600万円弱あったが、現在の年金は年収130万円余りでその中から保険料が引かれ実質、110万円余りしかなく、さらに家賃を引くと月8万円以下での生活になるので、先に述べたお金の感覚(今の千円は、私にとって40年前当時の5千円から1万円ぐらいの感じである。当時は数百万円単位で株もやっていた。)は、よくあっている。
したがって、簡単に本を買ったり有料の催し物や会に参加したりすることはできない。
40年前は交通費なんて気にしたことがなかったが、今は大阪市内から極力出ないようにしている。
4―5年前?に、積極的に活動しようと京都や奈良や神戸に出かけたが、すぐに赤字となり所持金がぐんぐん減り、悪夢である自己破産の危機を強く感じたことがあった。
それ以来、どうしても必要と思う行事や有料の催し物以外は、参加を断念したり、大阪市以外の地域に出かけることはなくなった。
こうした貧困の悲哀は、実際に体験しないとわからない。
だが、私はそれなりに工夫して、貧困の悲哀を感じることなく、それなりに楽しんで生活している。
移動の自由や行動の自由(催し物参加等)や情報入手(ネット環境、本等の購入、会合への参加)といったことには、経済格差と貧困が大きくかかわっていることを痛感している。
私の場合、幸いネット環境が整っているので、様々な情報が入手可能だが、貧困者一般で低学歴の場合情報入手の手段や方法も知らずに生活している人も多いのではないかと思われる。
この日は、仕方なく大津行きをあきらめ、いつもの通り西天満の画廊を回り、天満橋のファストフードで読書して帰宅した。
過去の注目ブログは、自選ブログ集・カテゴリー別(分野別)ホルダーに保存しています。
散歩者gooのトップページへ、 http://blog.goo.ne.jp/sksoo