この記事は、『「一人ぼっち」で過ごす定年退職者の哀愁、午前中の図書館、カフェ、ジム…』(ダイアモンドオンライン)という記事を読んで感じたことを青の党に投稿した記事です。
投稿では自分の事に関する記述は省略。
私も、サラリーマン・自営業・契約社員を経て生活保護同等かそれ以下?の年金暮らしをする独居老人で、この記事を読んで、自分のことが書かれているようで笑いました。
私には、家族もなく家賃抜きで、月8万で生活しているので、ここに書かれた人たちより、かなり厳しい生活ですが、生活内容は記事と同じで、図書館にもよく行きますし、ジムにも定期券を購入して週に3回以上通っています。
ジムは夕方から夜に行き、若者たちと同じ程度のランニング(時速8―9km)やウエイトトレーニング(40―45kg)をしています。
私の場合、自営業時代10年ほどギャラリー経営していた関係から、現代美術関係の作家や画廊とも僅かに交流があり、月に3回以上画廊街を回ったり、案内状をもらった作家の展覧会に行ったりしています。
そういう意味でここに書かれた人たちより、経済的には恵まれませんが、精神的には記事にレポートされている状態よりは、少し充実した生活を行っていると思っています。
日々ブログを書いたりSNSで発信することも、精神的に大きな刺激となり、同時に社会的繋がりを維持できていると感じています。
しかし、私の住む地域は大阪市の下町ですが、社協関連や町内会の活動にもほんお少し参加したことがありますが、そうした体験や近隣の同年配又は80代の高齢者の生活を観察すると、中高年の定年退職者や年金生活者の生活は、記事の実態よりはもっと悲惨ではないかと想像しています。
ここには書かれていないが、高齢者で障害のある人は高齢者福祉のネットワークでサポートされ、軽度の人はデイサービス等に通っています。
ここに書かれている人は、障害のない定年退職者や年金暮らしの人達だと思います。
そうした中でも、図書館やカフェに行く人は、未だ外に出る意欲も有活動的で、それなりに充実していると思っています。
実感からすると、近隣を歩いたり同年配の話しを聞いても、終日何もすることなく家でボーっとTVを見たり、ゆっくりと散歩したりして何することなくぶらぶらしている人を多く見かけます。
銭湯には、4時頃から多くの人が詰めかけ自転車であふれかえっています。
女性は、元主婦仲間通しのおしゃべりが盛んで、路上での老婦人の立ち話をよく見かけます。
又活発な人は、町内会でサークルを作って民謡やカラオケをやっているようです。
区のスポーツセンターで、区内の民謡指導者講習会には大勢の中高年のご婦人が詰めかけています。
夏になると、中高年のご婦人がそろいの浴衣で数人ずつ固まって移動するのを頻繁に見かけます。
しかし、男性は社会的交流もなく、出歩くことも少なく、生きがいを無くしている人が多いのではないかと想像しています。
そういう意味で定年退職者や、年金生活者の生活は男女で大きな差があるように見えます。
この記事に、書かれている問題は、生きがいやりがいの問題だと考えられます。
例えば、趣味に没頭していたり、社会的な仕事の役割や仕事を与えられていれば、その人は孤独ではなく充実した生活を送っていると思います。
しかし、生活するお金には困らなくても、孤独で何もすることなく、何の生きがいも張り合いもなくブラブラ過ごすことは、本人にとっては地獄のようなものではないかと想像します。
こうした問題は、個人的にはどうすることもできないし、又個人的問題なので、政治では解決できないように見えます。
しかし、掘り下げて考えると政治的課題も含んでいるようです。
即ち、住民サービスを豊かにするといった観点からの政治的課題として取り組むことです。
行政なり、ボランティア団体・NPOなり社協や、場合により大学や政党の別組織や宗教団体といった組織が、様々な生きがいを持てる活動の仕組=「事」や仕掛や仕事を作る活動や生きがいづくりを、行政や法律で支援することです。
そういう意味では既に国が主導しているシルバー人材センターもその一つでしょう。
(国の天下り先でもあり、労災問題とか、低賃金とかいろいろ問題はあるが。)
人は全員年を重ね活動が低下し死にます。
人生100歳時代、退職後や年金暮らしの時期が長期間になるにつれ、無為に過ごす老人が生きがいもなく精神的に悲惨な生活を送る人が大量発生している現状は、将来このまま放置すれば若い人も含め多くの人が、こうした状況を体験することを意味します。
これは社会問題が現実に存在していることであり、それに対し政治的または政党レベルでも積極的に取り組むことが必要ではないかと考えています。
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