数日前から歯茎の表面に軽い痛みを感じた。
歯茎の内部の歯周病の感じではなく、歯茎の表面が細菌か何かによって、軽く腫れた感じだ。
私の場合、年に数回、口内炎や皮膚の細菌感染による腫れ物が出来ることがある。
初期の小さな炎症のときは、市販薬で対応する。
歯周病は歯医者で見てもらうし、経験は無いが、皮膚の腫れがひどくなれば皮膚科に行く。
市販薬を使う時は、薬の使い方や作用について、薬の説明書を見ながら考えながら使っている。
皮膚表面の腫れ物や炎症は、細菌やウイルスといった病原体と体の抗体による戦いであり、抗体を含む血液が戦いが繰り広げられているところに集まり、病原体と戦いを繰り広げるために起きる。
細菌に感染すると、細菌は毒素を出して体の細胞を傷つけ破壊し、その菌を殺すためにマクロファージは活性酸素(過酸化水素等)のを使うので細胞にも影響する。
また、ウイルスに感染するとウイルスが細胞内で増殖して細胞を破壊して大量に飛び出し、再び健康な細胞に侵入し細胞内で増殖するが、抗体はウイルスに感染した細胞を攻撃してウイルスが増殖しないように細胞を破壊する。
腫れは、そうした戦いにより細胞が破壊されたり傷ついたことにより起こる炎症で、戦いと細胞の修復新生のために血液が集まり、膿は破壊された組織や菌の残骸である。
薬や消毒液は、細菌を殺菌したり、不活化したりする作用を持つ。
薬や消毒液が細菌に届かなければ細菌を殺菌したり不活化することは出来ない。
塗り薬やうがい薬やの場合、皮膚や粘膜の表面から浸透させて殺菌や不活化をする。
アルコール等の消毒液は皮膚の表面の菌を殺菌する。
薬を炎症を起こしている患部に薬を塗ったりうがいをして効果があるのは、薬の成分が細菌のいるところに届き作用するためである。
即ち薬が、皮膚や粘膜に浸透しているのだ。
ところで、アルコールは強い殺菌力があるので、消毒用として使用される。
アルコールも、皮膚に対し浸透力がある。
皮膚に塗った薬や消毒液の浸透作用は、例えば土に水がしみこむのを見れば分かるように、かなり時間がかかる。
皮膚表面の消毒液として使用する場合は、皮膚表面の殺菌だけなので、通常は浸透時間を考慮する必要は無い。
例えば、アルコールを脱脂綿にたっぷりつけて皮膚に当てておくと薬が皮膚に浸透する。
もし皮膚の表面近くに菌がいて、アルコールがその場所に達しても、瞬時に殺菌するわけではなく、殺菌するには、アルコールが細菌の内部に入り込んだりして菌の表面で化学反応して殺菌するために、ある程度の時間が必要である。
一般にアルコールに限らず、うがい薬も含む消毒液は、殺菌効果が出るまで、一定の時間がかかる。
このように考えると、例えば軽微な歯肉炎のため、うがい液を使って治療しようと、うがいをしてすぐにうがい薬を吐き出し、その後水で口をすすぐと、薬が口の中の炎症部分に滞留する時間が少なく、殺菌効果が出ないであろうと思っている。
私は、薬剤で口をすすぐときは、滞留時間を長くするため、うがい液は数分間程度口をすすいでから吐き出す様にしている。(私の場合3分から5分程度)
経験的に、初期の口の中の表面に出来た極小さな腫れ物は、長時間市販のうがい薬ですすぐと大体広がらずに収束していく。
ただし、歯周病の場合は、炎症の位置が歯根にできていて、うがい液は全く届かないので歯医者に行って治療を受けている。
更に、根本的に歯周病や歯肉炎の原因を除去するために、他炎症を起こしていない歯の歯垢も除去してもらっている。
以前は何度も歯周病や歯肉炎を繰り返し痛い思いをしたが、最近は毎食後必ず丁寧に歯を磨くようになってから、歯周病はほとんどでなくなった。
その場合、極細の歯ブラシを使い歯科衛生士の指導された方法で小刻みに力を入れず動かし、歯茎のポケットに入った食物カスを極細の毛先で除去する感じで、歯茎やポケットに対し歯ブラシを45度方向から、軽く押し付けて磨いている。
歯に強く歯ブラシを押し付けて、ごしごし磨くのは、歯をすり減らすのでよくないという。
歯ブラシで磨いた後、すぐに口をすすがず、歯間ブラシを使い歯の間に挟まった食べ物カスを丁寧に取り除いてから、水で口をすすぐようにしている。
こうしたことをした結果、ここ一年歯周病の再発はなくなったが、歯周病の原因の歯垢は必ず付くので、一年に一回は、定期的に歯垢除去が必要といわれている。
今回発生した軽微な歯肉炎は、私にとっては珍しかったが、市販のうがい薬で毎食後歯磨き後に、時間をかけてすすいだらすぐに炎症は無くなった。
これと同じ原理で、皮膚の表面の軽微な単独の炎症についても同様だと思っている。
(多発性の炎症やアトピーや大きな炎症は医師の治療が必要。)
例えば、顔とか手の表面に、一つだけ小さな炎症が起きることがある。
そんなときは、すぐに消毒用アルコールを脱脂綿にたっぷりつけ、炎症部分に数分間あてるようにしている。
時にはアルコールがたっぷり浸み込んだ脱脂綿を絆創膏で、小さく腫れているところに貼り付けたりもする。
そのほうがアルコールの皮膚への浸透時間が長くなるので、殺菌効果が大きくなるのではないかと考えている。
経験的に単発の軽微な皮膚表面の腫れものは、ほとんどこの方法で処理してきた。
当然のことながら、膿の出るような皮膚内部の腫れは、医師の治療が必要であることは言うまでもない。
大きな腫れ物や深い腫れ物や、治らない炎症はすぐに皮膚科に行く必要がある。
歯周病にアルコールを使い変化を見る馬鹿な実験を自分の歯でしたが、歯の粘膜をアルコールで傷つけ病状を悪化させただけで、すぐに歯科医に行き治療してもらった苦い経験がある。
参考(口内炎の詳細)
口内炎の原因 (予防) (対策)
口内炎(ウイキぺディア)
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