朝日新聞の記事に、<「勝ち組」はジコチュー? 米研究者ら実験で確認>という記事が載っていた。
心理学者が様々な実験をしたところ、高学歴や社会的地位が高い人ほど、ルールを守らず、反倫理的振る舞いをする傾向の人が多いということが分ったというのだ。
私は、今まで様々な人に出会い、多くの人の下で働いてきた。
思い起こせば、社長連中は、確かにワンマンタイプが多かった。
東大阪の中小企業の中には、パワハラをした成上がり社長もいた。(営業管理職から昇格)
その男は、社長になってから急に人が変わったようによく怒鳴りだし、「俺についてくるのがいやなら、いつでもやめてくれ」と公言しまわっていた。
アルバイトの従業員は、気に入らないと即首にした。
社内の空気は一変し、皆社長にペコペコし社長のご意見を伺うようになり、自分の意見は積極的に出さなくなっり、次々とイエスマンになっていった。
その社長が営業マン時代は、人当たりのいい男だったと皆言っていて、豹変振りに驚いていた。
嘱託社員の私にも、無理難題を言い始め、結局契約切れのときにやめさせられた。
会社都合であるのに、離職票では自己都合でやめたことになり、失業手当の機関短くなった。
社労士関係の会社に勤めて知ったが、中高年従業員の採用で、会社都合で退職させると補助金を返還しなければならなかったのだ。(次に雇うと再び補助金が出る)
それ以外にも社長連中には、ケッタイな人が多く、ジコチュウも多い。
ただし、業務上で付き合っていると取引先等にはそんなそぶりは見せない。
設計していたころ、中小企業の社長や役員連中とも商談で会うことも多かったが、そのときは皆紳士であった。
しかし、50歳を過ぎて様々な中小企業へ営業にいったり、就職をして、社長や役員連中の横柄さが分った。
確かに、高学歴になるほど打算的な人が多くなるような気がする。
中には情に厚い人もいるが、高学歴になるほどなんとなく、ジコチュウの壁が出来、自分中心に物事を考える為、付き合いも程ほどになり、自分の殻に閉じこもりやすいように見える。
それに医師は金儲けには熱心だけれど、文化芸術や教養には、無関心の人が多いと、複数の医師から聞いているし、趣味で絵を描いていた医師のジコチュウ的行為に腹がたったことを体験したこともある。
空気清浄機等を医院に販売する営業をしたこともあるが、投資話等には熱心な人が多いらしい。(そんな話がよく来ると言っていた。)
多分強いエリート意識そのものが、ジコチューの始まりなのであろう。
私が、アメリカにいた時に知った日本の有名大学の英語留学者達の中には、少なからず異常とも思われる階級意識を口にした人も何人かいた。(一般の人たちと住む世界が違うと、平然と言う。)
一般の場での見せかけの丁寧な態度と、本心が全く違っていて、彼らは強烈なプライドとエリート意識を持っていた。
また、ある会社役員は「牛丼なんて土人の食うもんだよ。」と言って笑っていた。
彼は、広尾やホテルやそれなりのレストランで食べているらしい。
そんな人たちは、若いエリートにもいるし、一見リベラルのような人にもいるのを知っている。
学歴もない私に、何で間違えて話したのだろうと思っているが、私はそんな人たちの仲間にもなれないし、なりたくもない。(私の感覚では、そういう人は、かなりの割合でいる。)
注、(追記)
このブログで取り上げた実例以外にも、いろいろジコチューの実例はあります。
同時に多くの経営者やお金持ちやエリートの方々で、謙虚で、打算的でなく、階級意識を持たず、エリート意識を持たない、尊敬できる人格の人も多くいるのも事実です。
報道されている実験は、その割合が多いということであって、全員がそうであると言うわけではないので、我々も決して始めからステレオタイプに決め付けないほうが良いと思っています。
元々、人間は多面的で、誰でも長所と欠点を持っています。
また見方により、欠点が長所になったり、長所が欠点になったりもします。
人を、単純に一面だけで決め付け、レッテル貼りするのは危険で、良い面、悪い面全てを含め総合的に見るべきで、単純に善人と、善人でない人に、二分すべきではないと思っています。
「勝ち組」はジコチュー? 米研究者ら実験で確認http://www.asahi.com/science/update/0228/TKY201202270655.html
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