1人の患者さんには、いろんなスタッフがかかわりを持たせていただきながらケアをしています。いわゆる、チーム医療です。
チームのスタッフにはいろいろな職種がいます。看護師というひとつの職種をとってみても、複数のスタッフが存在しています。
それぞれのスタッフは、「身体的なつらさの担当」「精神的なつらさの担当」と明確に区別されているわけではなく、それぞれの職種の持ち味を生かして、患者さんのケアにあたっています。
患者さんのケアの方針を立てたり、ケアを実際に行うためには、患者さんとよーく、よく、お話をしなくてはなりません。
治療やこれからの病状のお話、残された仕事をどうするかなどなど、患者さんに残された時間に合わせて、ゆっくりと急いで話を進めていきます。
治療や余命のお話はとても大切な内容です。
が。
いつもいつも、患者さんと医療者は病気の話ばかりしているわけではありません。
コミュニケーションは、「無駄話」にも及びます。患者さんの人となりを知るには、他愛もない話も大切です。
患者さんもスタッフによって、話す内容を使い分けて下さっているようです(勿論、これは無意識のことです)。
ある患者さんは、私をがん看護の専門家としてみてくださる一方、私を「娘」として見てくださっています。
ですから、私も娘役を引き受けています。患者さんはにこにこしながら、「もう、うちの娘は何をしとんのやら!」と声をかけてくれます。ですから、私も「おかんはもっと肩の力を抜かんと!」などと答えます。
いろんなお話を患者さんとできるようになると、1人の患者さんに対して同じ看護師であっても、いろんな役割があるようです。
そうやって、共有してもいいこと、共有すべきことは、スタッフで情報としてシェアしております。
今、かかわっている患者さん、これがほんまに、うちのおかんと性格がそっくりなんだな

患者さんにいい役割を頂いてます。
