今の病院に入職して5ヵ月が経ちました。
今はぼちぼちと業務に慣れてきました。
相変わらず、自分の今後の行く末というのは見えないままなところも多々あるのですが、ちょっとずつ、今の病棟…いえ、病院が見えてくるようになりました。
今までは日勤だけの仕事のパターンでしたが、夜勤をするようになって、業務の合間にスタッフちゃんといろんなお話ができる機会ができました。
夜勤の時って、なんでしょ、お相手のいろんな話を本音でもって聴くことができるとってもいい機会だと思っています。
特に、若い子(あ~~、私はおばちゃーん)と一緒に仕事をするときにはお話をするのが楽しみになっています。
「もっと、私、がんばらないと」と思ってくれているスタッフちゃんが多くいてて、本当に嬉しい限りです。
ただ、今の病棟は残念ながら、その気持ちをしっかりと育める病棟には届いていないような気がしてなりません。
いくら自分が属している病棟とはいえ、とっても病棟に対して失礼な評価かもしれませんが、本気でそう思います。
10人いたら、10人分の知恵しか活かせていないと思っています。
10人いたら、もっともっと、10人よりも多くの何かよいものが生まれるはずと信じているからそう思います。
この前の夜勤の時にも病棟で一番フレッシュなスタッフちゃんと一緒にいろんなお話をしました。
彼女は、「自分はだめだ、緩和ケア病棟でいてていいんだろうか」とずっと悩んでいて、自分のケアが「イケテナイ」と日々落ち込んでいたのでありました。
そんな彼女の話を聴いてみると、実に彼女は自分のことをしっかりと見つめることができていると思いました。
「イケテナイ」理由がちゃんとわかっているから、後は彼女がどうするかだけだなって思いました。
ポンとしましては、今の緩和ケア病棟を辞して、一般病棟で経験を積んでみることもいいのではないかという提案もしました。
彼女の悩みの根幹は、「自分には看護の基礎が足りないのではないか」ということだったからです。
ポンはできるだけ、彼女と夜勤をするときには、基本的な知識や技術、緩和ケアでは普通にやっていることだけど、一般病棟ではこうするかもしれないということなどなどを伝えるようにしました。
ポンが伝えている内容って、なんてことない内容なのですがね。
それでも、彼女は「へーーーー」と言いながら聴いてくれます。
おい、そこんとこを、「へーーーー」と言いながら聴くのか?
おいおい・・・ってこともありますが…。
かわいいですわ…、初々しくて。
そして、今、彼女はもう一度、緩和ケア病棟で基礎からちゃんとお勉強ができるようにがんばってみる、という気持ちになってくれています。
「ポンさんと、もうちょっと一緒に仕事をしてみます」と。
へ~~~。
なんと、うれしいお言葉。
人を支えつつ、実は自分がぼろぼろな状態ではあるのですが…。
でも、働きたいと思える職場を作らないとと、前の職場を辞めるときに心に誓ったことです。
ほんのちょっとからでもいいから自分からできることはやらないとと心がけてきた…つもりです。
だからー。
なんと嬉しいお言葉でしょ。
そんなお言葉を頂いている自分の方こそ、かなり励まされているところがあります。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、歩んでいくことにします。