SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ドッグパークの空気

2016-04-08 23:29:32 | 犬のおはなし
今日は久しぶりにフェンスで囲われたドッグパークのある公園に行きました。


「ドッグパークあっちだよね。」「おかーさん中に入るつもりかしら。」

いいや、中には入らないつもり。だいたい君たちも喜ばないし。

何が気に入らないって、第一にここのドッグパークは狭すぎ!

高台から撮ったんだけど、写真だとイマイチわかりにくいですね。

この公園自体はもんのすごーく広くてサッカーやフットボールのコートが2つずつ取れるような芝生の広場が
6つくらいあって、その合間合間にピクニックエリアや山道みたいなトレイルのある犬連れには嬉しい公園なんです。
そんだけ広いのに、犬をオフリードにできるエリアがサッカーコート1つ分くらいしか無いの。

この辺りが、LAの都心部よりも遅れてるよな~って感じです。LA市内のドッグパークは広大ですからね~。

狭いことの弊害はけっこう色々とあるんですよ。
まず、しょぼいドッグパークには近所の人しか来ない。そうすると自然と常連ばかりが多くなる。
狭いスペースに毎日同じ顔ぶれが集まっていると、犬たちはそこが自分の縄張りだと認識し始める。
そんな中に、たまに新しい犬が来ると「縄張りに入るな!」と喧嘩が起こりやすい。

広いパークだと、遠くからわざわざ車に乗ってでもたくさんの人が来るからメンバーも固定化されないし
広さがあると、全域を縄張りだと主張することもできないですもんね。


「ドッグパークからおかーさんが言ってるみたいなケンカの声が聞こえてるよ。」


「きっと、さっき入っていった白い犬とおじさんのせいじゃないかな。」

うちはドッグパークには入らずに、トレイル散歩をするつもりで側を通り過ぎたのですが
ちょうど私たちのちょっと後ろに、犬を怒鳴りつけながら歩いてるおじさんがパークに入ろうとしていたんですよ。

チラッと見たら、白いラブ系雑種という感じの犬が「イヤだ、そこ入りたくない。」という感じで足を踏ん張っていました。
「あ~、ああいう状態の犬を無理して入れると、全体の空気が変わって他の犬にも影響出ちゃうよね~。
ケンカとか起こらないといいけどねえ。」と思っていましたら、案の定。

トレイルの高台でドッグパークが見下ろせる位置あたりに来た時に、大型犬5~6頭が一斉に吠える声がして
そのうちの2~3匹がひときわ激しく威嚇し合っているような声が聞こえました。

「あーあ」と思いつつ下を見たら、思った通り白い犬がボクサー2頭に襲われてました。
幸い飼い主さんたちがすぐに引き離して大事には至らなかったみたいで、ホッと一安心。

多分社会化できてないであろう白い犬と、イライラ怒っている不機嫌な飼い主さんが来るまでは
パークの雰囲気は穏やかで悪くない感じだったんですよ。

「あの人たちが入ったら、ドッグパークの空気が変わるんじゃないかなあ。」と思ったので
パークのフェンスの外からチラチラと観察していたのでした。


「そう思ってたならおかーさんが止めてあげればよかったのにねえ。」
「ニコちゃん、世の中そんなニコちゃんの頭みたいに単純じゃないのよ。」

そうだよニコ~。「あなたも犬もそんな状態でパークに入るのは危険ですよ。」なんてね
シーザーさんでもなきゃーちょっと言えないですよ。


「ふ~ん。なんかややこしいんだねえ。ニコはもうおうちに帰っておやつ食べたいよ。」
「あたしも今日はいっぱい歩いたから疲れたわ。おかーさん早く運転してちょーだい。」

はいはい。承知いたしましたよお嬢様方。

ドッグパークって、連れて行って犬を放しておけば飼い主が楽できる場所じゃないし
本当はリードつけて散歩するよりも、ずっと目も離せないし気も抜けない所。
それを来る飼い主さんがみんな心得てくれていたらいいんだけどねえ......。

ホント、一番危険なのは「トレーニングされてない人間」だよなあと思い出させてくれたドッグパークでした。



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コメント (5)
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