12月4日の朝(日本時間では12月5日付です。)メールアプリを開くと
「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」から「ご署名いただいた方々及び賛同団体の皆様へ」というタイトルのメールが届いていました。
このネットワークは、その名の通り1つの団体ではなく、複数の保護団体が名を連ね共同で運動をしています。
現在76の動物保護団体やレスキューグループと570名余の個人が賛同をしているとのこと。
2017年3月にネットワークの中心となる複数の団体がピースワンコ の母体であるピースウィンズジャパンに宛てて
保護犬の避妊去勢処置をしないことなどについて回答を求める公開質問状を送付しています。
この公開質問状の件が、私がこのネットワークを知ったきっかけでした。
ネットワークの活動自体は5年前からで、広島県やピースワンコ に対して質問状や要望書の提出が行われています。
残念ながらピースワンコ 側が、対応を変えることはなく現在に至ります。
そして今回、上記のメールを受け取ったわけですが
メールの内容は「同ネットワークとしてピースウィンズジャパンを動物愛護法違反で告発しました。」というものです。
「弁護士を交えて検討を重ねた結果、11月26日付けで動物愛護法違反として広島県警福山北警察署に告発するに至りましたことをご報告申し上げます。」
という内容が記されていました。
その後、福山北警察署への告発は、12月6日正式に受理されたと報告されています。
さらに、もうすでに多くの方がご存知である週刊新潮と女性セブンへの記事掲載の件も告知されていました。
週刊誌2誌の内容は今年の9月に週刊新潮に掲載された内容とほぼ同じですが
犬たちが置かれている惨状がより具体的に表現されていることと、会計報告の内容についても言及されています。
そして、このことについてピースワンコ が自サイトにて声明を出しています。
声明文の中では
「記事は、私たちの活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものであり、たいへん残念です。」と述べられています。
しかし、疑念を生じさせているのは週刊誌の記事ではなく、寄せられた質問や要望に回答をしないことや
団体が発している矛盾に満ちた言葉であると私は感じます。
同じく声明文の中で「1人で200頭飼育と言われているが、現在はスタッフが100人以上携わっていて
1人当たりの頭数は平均26頭です。」とあります。
本当に毎度のことなのですが、この団体はご自分の言葉の中ですでに「アウト!」を出しています。
1人当たり26頭の犬の世話、常識で考えておかしいですよね?
それをあたかも「行き届いた環境」のように大威張りで発表すること自体が完全にアウトです。
さらに「神石高原町の保護施設と全国7カ所の譲渡センターで1日30〜40人のボランティアがいる」と書かれていますが
保護施設は確か3つあって、他の7カ所のセンターと合わせると10カ所で30〜40人。
1カ所あたり単純に平均すると3〜4人ですよ。
それも交通の便の悪い広島の保護施設と都内のセンターとでは、ボランティアの集まる数も違うでしょう。
大きな問題となっている広島の施設に満足な数のボランティアがいると考えるのは難しいです。
そして週刊誌の記事の中で最もショッキングな「犬同士の殺傷事故」については
ピースワンコ が支援者に宛てて送った手紙の中ではっきりと認めています。
「人に愛情を注がれたことがない環境で育った野犬の保護犬の一部が、人の目の届かない早朝などにケンカをし
死に至るケースもありました。」と書かれています。
野犬は人に愛情を注がれたことがないからケンカをして死に至るのではありません。
生き物としてあってはならない環境に強制的に置かれたことによるストレスから、そのようなことが起こるのです。
以前にも書きましたが、NHKの「クローズアップ現代」でピースワンコ が取材された時の映像だけで
今回の週刊誌で報道されていることの裏付けは十分に取れています。
個別の食器すらなく、大きな洗面器にたくさんのフードを入れて部屋の真ん中におくだけ。
あの光景だけで、弱い犬は食餌にありつけず、ストレスの溜まった犬同士の喧嘩を呼び起こし
逃げ場がないために死に至ることもあるだろうと容易に想像がつきました。
告発の中では「犬がごはんを食べたかどうかすら把握できていなかった」という文言も目にしましたが
NHKで放送された内容だけで「うん、あれでは把握できないよね」とすぐにわかります。
またピースワンコ は11月末時点で今までの犬の総保護数は4805匹と発表しています。
対して譲渡した犬の数は1258匹。単純に計算すると施設に残っている犬は3547匹のはず。
10月末時点での犬の数は2662匹と発表されており、大きな乖離があります。
毎週平均30匹の犬を引き取っているとも発表されているので、11月に120匹増えたとしましょう。
そして毎月50〜60匹が譲渡されているとのことなので、仮に60匹減ったとして、差し引き60匹。
10月末時点の数字にプラスすると2722匹。
前述した施設に残っているはずの3547匹との差は825匹となります。
これは自然死する犬の数では有り得ません。
このことについても、再三質問されていますが、ピースワンコ からの回答は全く有りません。
他にもたくさん言いたいことがありますが、ピースワンコ の1番の問題は
とんでもない数の犬たちが、生き物としてあるまじき環境で心身共に虐待を受けているに等しい状態であること。
その結果、何百という数の犬が残酷な命の落とし方をしていることです。
これこそが、今回「動物愛護法違反として告発」をしたポイントです。
このブログでは以前にも、ピースワンコ のことについて何度か書いています。
私がピースワンコ 問題に黙っていられないわけ
ピースワンコ ジャパン。週刊新潮告発記事の件
PWJ、狂犬病予防法違反疑いで捜査の件
PWJと週刊新潮
ここに来てくださる方にとっては何度も聞いたことのある話題ですし
私などよりもさらに詳しくご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
一方で、ピースワンコ のことをきっかけにして保護犬に関心を持ったという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方々に「ガス室で処分さえされなければ犬を保護したことになる」と思って欲しくないのです。
このブログではできるだけショッキングな言葉や表現を使わずに、今回のことを説明してみました。
他の方にピースワンコ の問題を伝えたいときなど、ご利用いただければ幸いです。
「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」のサイトです。
ご賛同いただける方は上記から署名も可能ですので、よろしくお願い申し上げます。
「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」から「ご署名いただいた方々及び賛同団体の皆様へ」というタイトルのメールが届いていました。
このネットワークは、その名の通り1つの団体ではなく、複数の保護団体が名を連ね共同で運動をしています。
現在76の動物保護団体やレスキューグループと570名余の個人が賛同をしているとのこと。
2017年3月にネットワークの中心となる複数の団体がピースワンコ の母体であるピースウィンズジャパンに宛てて
保護犬の避妊去勢処置をしないことなどについて回答を求める公開質問状を送付しています。
この公開質問状の件が、私がこのネットワークを知ったきっかけでした。
ネットワークの活動自体は5年前からで、広島県やピースワンコ に対して質問状や要望書の提出が行われています。
残念ながらピースワンコ 側が、対応を変えることはなく現在に至ります。
そして今回、上記のメールを受け取ったわけですが
メールの内容は「同ネットワークとしてピースウィンズジャパンを動物愛護法違反で告発しました。」というものです。
「弁護士を交えて検討を重ねた結果、11月26日付けで動物愛護法違反として広島県警福山北警察署に告発するに至りましたことをご報告申し上げます。」
という内容が記されていました。
その後、福山北警察署への告発は、12月6日正式に受理されたと報告されています。
さらに、もうすでに多くの方がご存知である週刊新潮と女性セブンへの記事掲載の件も告知されていました。
週刊誌2誌の内容は今年の9月に週刊新潮に掲載された内容とほぼ同じですが
犬たちが置かれている惨状がより具体的に表現されていることと、会計報告の内容についても言及されています。
そして、このことについてピースワンコ が自サイトにて声明を出しています。
声明文の中では
「記事は、私たちの活動に疑念を生じさせようとする意図に満ちたものであり、たいへん残念です。」と述べられています。
しかし、疑念を生じさせているのは週刊誌の記事ではなく、寄せられた質問や要望に回答をしないことや
団体が発している矛盾に満ちた言葉であると私は感じます。
同じく声明文の中で「1人で200頭飼育と言われているが、現在はスタッフが100人以上携わっていて
1人当たりの頭数は平均26頭です。」とあります。
本当に毎度のことなのですが、この団体はご自分の言葉の中ですでに「アウト!」を出しています。
1人当たり26頭の犬の世話、常識で考えておかしいですよね?
それをあたかも「行き届いた環境」のように大威張りで発表すること自体が完全にアウトです。
さらに「神石高原町の保護施設と全国7カ所の譲渡センターで1日30〜40人のボランティアがいる」と書かれていますが
保護施設は確か3つあって、他の7カ所のセンターと合わせると10カ所で30〜40人。
1カ所あたり単純に平均すると3〜4人ですよ。
それも交通の便の悪い広島の保護施設と都内のセンターとでは、ボランティアの集まる数も違うでしょう。
大きな問題となっている広島の施設に満足な数のボランティアがいると考えるのは難しいです。
そして週刊誌の記事の中で最もショッキングな「犬同士の殺傷事故」については
ピースワンコ が支援者に宛てて送った手紙の中ではっきりと認めています。
「人に愛情を注がれたことがない環境で育った野犬の保護犬の一部が、人の目の届かない早朝などにケンカをし
死に至るケースもありました。」と書かれています。
野犬は人に愛情を注がれたことがないからケンカをして死に至るのではありません。
生き物としてあってはならない環境に強制的に置かれたことによるストレスから、そのようなことが起こるのです。
以前にも書きましたが、NHKの「クローズアップ現代」でピースワンコ が取材された時の映像だけで
今回の週刊誌で報道されていることの裏付けは十分に取れています。
個別の食器すらなく、大きな洗面器にたくさんのフードを入れて部屋の真ん中におくだけ。
あの光景だけで、弱い犬は食餌にありつけず、ストレスの溜まった犬同士の喧嘩を呼び起こし
逃げ場がないために死に至ることもあるだろうと容易に想像がつきました。
告発の中では「犬がごはんを食べたかどうかすら把握できていなかった」という文言も目にしましたが
NHKで放送された内容だけで「うん、あれでは把握できないよね」とすぐにわかります。
またピースワンコ は11月末時点で今までの犬の総保護数は4805匹と発表しています。
対して譲渡した犬の数は1258匹。単純に計算すると施設に残っている犬は3547匹のはず。
10月末時点での犬の数は2662匹と発表されており、大きな乖離があります。
毎週平均30匹の犬を引き取っているとも発表されているので、11月に120匹増えたとしましょう。
そして毎月50〜60匹が譲渡されているとのことなので、仮に60匹減ったとして、差し引き60匹。
10月末時点の数字にプラスすると2722匹。
前述した施設に残っているはずの3547匹との差は825匹となります。
これは自然死する犬の数では有り得ません。
このことについても、再三質問されていますが、ピースワンコ からの回答は全く有りません。
他にもたくさん言いたいことがありますが、ピースワンコ の1番の問題は
とんでもない数の犬たちが、生き物としてあるまじき環境で心身共に虐待を受けているに等しい状態であること。
その結果、何百という数の犬が残酷な命の落とし方をしていることです。
これこそが、今回「動物愛護法違反として告発」をしたポイントです。
このブログでは以前にも、ピースワンコ のことについて何度か書いています。
私がピースワンコ 問題に黙っていられないわけ
ピースワンコ ジャパン。週刊新潮告発記事の件
PWJ、狂犬病予防法違反疑いで捜査の件
PWJと週刊新潮
ここに来てくださる方にとっては何度も聞いたことのある話題ですし
私などよりもさらに詳しくご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
一方で、ピースワンコ のことをきっかけにして保護犬に関心を持ったという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方々に「ガス室で処分さえされなければ犬を保護したことになる」と思って欲しくないのです。
このブログではできるだけショッキングな言葉や表現を使わずに、今回のことを説明してみました。
他の方にピースワンコ の問題を伝えたいときなど、ご利用いただければ幸いです。
「日本の保護犬猫の未来を考えるネットワーク」のサイトです。
ご賛同いただける方は上記から署名も可能ですので、よろしくお願い申し上げます。