SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

炭水化物系デンタルトリーツも悩ましい

2022-06-11 00:09:03 | 食餌・健康
前回ローハイドを使った犬用ガムについて書きましたが、あんまり良いことは言いませんでした😔 

では何かガムの代わりになるようなトリーツはないのか?
代表的なのはグリーニーズですね。緑色で歯磨きの形をしたデンタルトリーツです。
アメリカではデンタルトリーツの中では売上第1位だそうです。

実は私、ニコニヤにグリーニーズを買ったことはなかったんですよ。


「なんで!?なんで買ってくれなかったの?」

それはね、2006年にグリーニーズを消化器官に詰まらせて命を落とした犬が続出して飼い主さんたちによる集団訴訟があったから。

この件は結局メーカーが賠償金を支払って示談が成立しました。
これがその時の新聞記事。
訴訟があった直後にマースInc.がこのメーカーを買収しています。
マースは当時M&M'sやスニッカーズのお菓子メーカーとして有名でしたが
現在はマースペットケアとしてペディグリーやロイカナのメーカーでもあります。
ピュリナと並んでアメリカを代表するペットフードの超大手ですね。

現在のグリーニーズは製法や原料を調整し消化性を高めたことをアピールしています。
グリーニーズはあの緑色を嫌がる人もいるのですが、あの色は天然葉緑素(口臭予防)で悪いものではありません。

ただ訴訟の後に調整したレシピでも小麦と小麦グルテンが主原料なのが私が避けたもうひとつの理由です。
小麦はアレルギーや不耐症が出やすい食材なのと、除草剤が多く使われる穀物です。
小麦を使ったフードを避けるのと同じ理由で、毎日与えるものでは避けたかったんですね。
(個人ブログなので正直に言えばマースの製品は買いたくなかったのもある😝

グリーニーズの他に日本で販売しているデンタルトリーツも小麦原料のものが多いです。

私がニコニヤに与えていたのはGET NAKEDという日本未発売のブランドと
ウィムズィーズのデンタルトリーツでした。

ウィムズィーズのワニさんはニコ専用。ニヤには普通のスティックタイプでした。

 
ウィムズィーズはポテト澱粉が主原料で、使用されているグリセリンも植物性のものなのが気に入っていました。
原産国がペット用食品への安全基準が厳しいEU加盟国のオランダなのも高得点。
ただし乾燥しやすくて、割とすぐに硬くなるのでお得用パックはお勧めしません。
硬くなると歯が欠けるリスクがありますから。

GET NAKEDは玄米粉とチキンだったのですが、今見てみたらポテト澱粉に変わっていました。
ウィムズィーズよりもやや弾力があって柔らかかったのでメインはこちらにしていました。


「おいしいね、おいしいね」

グリーニーズもウィムズィーズもVOHC認定という肩書きを持っています。
VOHCとはVeterinary Oral Health Council 米国獣医口腔衛生協議会のことです。
獣医歯科医師が犬猫用のオーラルケア製品を第三者の立場で審査する機関です。
デンタルトリーツだけでなく歯磨きペーストや、飲料水に混ぜるケア用品なども審査の対象です。

私がニコニヤにメインで与えていたGET NAKEDは認定されていませんでした。
でもウィムズィーズと大差はなかったし、どんなデンタルトリーツでもそれだけで歯を清潔に保つのは無理です。
歯の健康はブラシやワイプで磨かないと得られません。

獣医師会や動物の栄養学の研究機関にはペットフードの大手企業が多額の寄付をしています。
ですから私は獣医師の組織や研究機関が特定のメーカーを推奨することは全く参考にしていません。
VOHCについても同様で、トリーツや飲料水に混ぜる製品のような気休めのようなものを認定している点で参考にならない。

そういうわけでVOHC認定もデンタルトリーツを選ぶ基準にはなりません。
認定マークがついていても、ポリプロピレングリコールやソルビン酸カリウムなどの
避けたい添加物が使用されているものもありますしね。

デンタルトリーツで歯が綺麗にならないなら、与える目的は何でしょうか?
私の場合は「犬が長い時間楽しめるから」というのに尽きました。
犬用クッキーやジャーキーでは一瞬でなくなってしまうけれど、デンタルトリーツは2〜3分は持ちますから。

たった2〜3分?と思われたかもしれないですね。
犬によって個体差はあるでしょうが炭水化物系のデンタルトリーツはすぐに食べ切ります。
また炭水化物メインなのでカロリー高めのものが多いのも悩ましい点です。

長持ちするオヤツでローハイドよりも安心なものではアキレスやブリースティックがあります。
価格やカロリー、犬の好みなども併せて考えると、いろんなタイプをローテーションが良さそうです。

「こういう筒の中にジャーキーのカケラが入ってたこともあったわ」

愛犬のおやつやフードは悩み始めるとキリがないのですが、譲れない点を明確にしておくと選択がちょっと楽になります。


コメント (5)
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