神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.291 番外2

2024-09-19 10:42:07 | 近況
(1)なんだか、自民党、腐り果てますなァ・・・。
 総裁選も、裏金問題を逃げて、統一協会問題も逃げて・・・、かと思っていたら、統一教会問題がまたまた噴き出してきました。
 岸田首相辞任と総裁選騒ぎで「臭いものに蓋」をして一挙に選挙で禊のつもりが、充満したガスのためにフタが吹き飛んで、国民に記憶を取り戻させてしまいました。元の木阿弥です。
 考えてみれば、自民党はこれで政権を維持してきたのですから、これは自民党の政治姿勢そのものです。だれかに何とかしてほしいものですなァ。じつに鬱陶しい・・・。

(2)多くのヒラ議員は、当選するまでは国民のみな様〔有権者〕とか言って頭を下げますけど、さしたる演説ができるわけでもなく、政策が展開できるわけでもない。当選しても派閥の1員〔陣笠議員〕となり、一部の国民〔自分に都合のいい方〕ばかり向いて勝手放題をする領袖のいうがままとなるしかありませんでした。これは、派閥がなくなったといっても、簡単には変われないし、水面下でつながりをつけないことには、右往左往することしかできないのではないでしょうか?
 そういう人を地域の代表として、あるいは利益団体の代表として選出して良かれとしてきた各選挙区や団体ももう考えるべき時期でしょう。

(3)同時に、立憲民主党も今のままでは政権交代できないでしょう。
 あの2015年の戦争法阻止の時のように、広く国民を集結できる度量の広い方針を打ち出せないといけないでしょう。
 当面は、自民の腐敗に怒る人、防衛費の突出に怒る人、武器輸出や軍事に反対の人、憲法を守る人、夫婦別性に反対しない人、原発反対の人・・・などなど、当面の重大問題で一致できる人・政党で多数派を形成するためにワクを設けずに話し合いに乗る、ということが大事でしょう。

(4)おっと・・・治療中の身、もっと控えなければ・・・。

(5)16日夜の「十四夜の月」。
    

(6)病室から外を撮ったところ。
    

(7)病院の東の空に「宇宙船」が飛んでました。
    

(8)17日夜の「満月」。雲が掛かってます。
    

(9)18日朝のご来光。
    

 では、ここで。
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番外 お見舞いありがとう

2024-09-15 08:29:18 | 多謝
 つぎのみなさんがお見舞いにきてくれました。
 ここに記して謝意を表します。

(1)きのうの月
    

(2)トラノオ
    

(3)ヤママユ
    

(4)ヒメアカタテハ
    

(5)ナミアゲハ
    

 以下、芳名だけで失礼します。
(6)シジミチョウ
(7)ぴょんぴょんショウリョウバッタ
(8)ちょろちょろトカゲ
(9)ころころダンゴムシ

 〽わたしは~げんき~
 なお、お見舞いの品等は固くお断りいたします。
 
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No.291 日本生活図引

2024-09-12 23:52:52 | 多謝
(1)目の治療のため、きょうで「しばらく」お休みします。ご覧いただきありがとうございました。とはいえ、ここは開いていますから、いつでもご覧ください。
 目の治療はかれこれ1ヶ月の予定です。その間に、書き残したこと、書いておくべきこと、どう書くかを見直してみようかと考えています。

(2)聞くところによれば、目は「脳の一部が飛び出したもの」だそうです。そうすると、目が悪いということは、「一部」とはいえ、「脳=頭が悪い」ということになります。しかし、頭の悪さ、とくに「使いどころの悪さ」、「要領の悪さ」は極まりなく、そのために人生で損をしてきたことがはっきりしていますから、この際、目の治療がうまくいけば、さぞかし頭がよくなり、要領もよくなるものと期待しております。

(3)このブログは、『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)刊行を関係者・関係機関にお知らせするために始めたものです。学術物は一般に発行部数が多くはありませんから、気が付いて注文した時にはもう在庫がなかったということが起こり得ます。必要とする人や処へうまく渡ることを希望しています。

(4)先日、知り合いから連絡がありました。そして、「読まないことには始まらないから、ともかく通読した」と。
 これを聞いて私は「それはすごい」と答えましたが、全体の配置をともかく知って(そのために冒頭の「本書をお読みくださるみなさまへ」を書いたのですが、この人はそれを自分の目でやったことになります)、それから拾い読みをするのが一つの方法です。
 しかし、この知人が取った方法は、これを山登りでいえば、樹林帯を黙々と歩くのに匹敵しますから、景色が見えず楽しくなかったかもしれません。でも、これは、通過してしまえば視界が開けて爽快ですし、後で生きてきます。

(5)もう一つは、「私が取った方法」です。これは「とらざるを得なかった方法」という方が正しいかもしれませんが、それは、前から一つ一つ調べながら読む方法です。その際、末尾の人名を必ず確認します。地名・山名・駅名は地図で位置確認し地図に印をつける。通過ルートを追う。要するに、どの事項も必ず確認し、わからないことは必ず調べるという読み方です。
 もちろん、これは手間がかかりますが、めげずにコツコツと続けていると、次第に行間が読めてきて、人や乗り物などが有機的につながってきて、目の前で動いて見えるようになります。

(6)考えてみれば、私のこの方法は学生の頃に宇佐美誠次郎先生のゼミで『資本論』を読んだときのやり方です。わからないことはわからないとし、勝手な解釈をせず、とりあえず先に進み、後から振り返って考えるということを繰り返して、順々と全体を理解していくという方法です。
 私は本書を利用される皆さんに、そうしてもらえることを期待して、注など参考になることを煩瑣になることをいとわずに付けました。
 踏査や測量については『帝室林野局五十年史』でも、全体1000㌻のうちの30㌻くらいしかありませんから、ほとんど具体的なことはわかりません。もちろん、『神足勝記日記』でも十全とはいきませんが、それでも、これを利用すれば、今後の課題もみえてきます。そういうことを知りたいという人には、ぜひ労苦をいとわないでほしいと思います。
 1日に1㌻として、せいぜい2年もかければ終わることです。

    
      弟はこんなに大きくなりました
    〽・・・夏ノ暑サニモ負ケヌ丈夫ナカラダヲモチ
     ・・・ソウイウモノニワタシハナリタイ・・・

【コレクション 85】
 きょうは『写真で見る日本生活図引 [第Ⅱ期]』です。
 パンフの上の方に「高度経済成長期を境に失われたのどかな日常生活の記憶を鮮やかに呼び起こす。」と書かれています。このころに小中高と成長してきたものとして、懐かしい風景です。下に写真があります。記憶にあるお店の雰囲気もほぼこのとおりです。子どもたちは、店先や縁台でよく遊んでいました。男の子は坊主頭、女の子はおかっぱ、青っ洟が往復電車の子が時々いました。悪ガキもいましたけど、面倒見もよかった・・・。


 大きさはA4判、6㌻で、Å4判の用紙3枚分の横長の用紙を、最初に左の3分の1を折り込み、次に右の3分の1を折り込むとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2㌻ 下に載せました。お読みください。
 「刊行にあたって」の末尾に「日本と日本人のよさを発見してもらい、・・・日々の生活に生かしていただけたらと思う。」とあります。
 それから、下の写真。明るくて余裕を感じさせるよい写真ですが、私の頃にはもう町部ではこういうスタイルの人はみなかったように思います。終戦直後から50年代前半かなという印象です。しかし、道路わきに座って物乞いをする傷痍軍人がいた記憶はあります・・・。

 3㌻は4㌻の写真の事項説明
 4㌻ 下に載せました。
 「5畳半の住まい」とありますが、間借りやアパートは世帯の構成人数にもよりますが、多かれ少なかれこういう状態でした。しかしまあ、実によく整頓されています。
 〽ひぐ~れて~ たどるは~ 我が家の~ ほ~そ道~ 
  狭いながらも 楽しい我が家~ 愛の光の射すところ~


 5㌻ 内容抜粋
 6㌻ 装丁見本 
    刊行案内 B5判 各巻約180㌻ 定価各巻4330円 弘文堂 1993年
 以上です。

 上に傷痍軍人についての記憶を書きましたが、2010年5月に友人と韓国に行ったとき、大田か慶州のいずれかで、ローラーのついた板に腹ばいになって移動して物乞いをする傷痍軍人姿の人を見ました。じつに異様でしたが、これは、日本で最近お坊さん姿で寄付を募るというのもあるようですから、同類だったのかも知れません。
 
 昔がよかったと単純には言えませんが、懐かしいところがあるのは確かです。
 きょうはここで。

    
      きょうの月
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No.290 国民生活時間調査

2024-09-11 23:34:38 | あの日
(1)きょう、庭で水遣りをしていると、「あんちゃん」たちはもう無事育ったとみえ、もうあたりから見えなくなっていましたが、横から小さい蛾が挨拶に来ました。
 「もう一期一会を決めたから、五月蠅いのはやだよ」というと、
 「いえ、もう九月ですから・・・」と軽口を言います。生意気なヤツと思って見ると、少し羽根を痛めたヤママユのようでした。
    

(2)ヤママユには、むかし父が世話になったことがあります。
 それは、右の肩甲骨の辺りに天保銭くらいの大きさの腫物ができたときのことです。何が原因かはわからなかったようですが、熱をもって赤く腫れあがりました。そこでこれを冷やすと、今度はウミをもって痛み出しました。もちろん、医者に治療してもらいましたが、なかなか治りません。
 困っていると、ある人が、お蚕くらいの大きさでうすい黄色をしたヤママユを持ってきて、「これをほぐして綿みたいにして傷に貼るとウミが取れるから、試しにやってみて。この辺じゃあ、みんなそうやってるから・・・。」と、言いました。
 父も母も「医者で治らないものを」と疑い半分でしたが、ともかく試しに貼って、それから2~3日してその人がまた来て剥がしたところ、ヤママユがウミがみな吸い取っていて、あとには真っ赤な傷口が見えました。すると、「あとは、肉が上がるのを待てば大丈夫だ・・・」と言って帰って行きました。

(3)これは、父が群馬県多野郡中里村神ケ原で教員をしていた1956年ころのことです。
 ちなみに、神足勝記がここを巡回したのは明治17(1884)年ですから、この70年も前のことになります。   
 それから、この時のことが頭にありますから、山でヤママユを見つけたときに拾ってきました。手元のものはきれいな黄緑です。山でもなかなかみつからないものです。

    
      きょうの月

【コレクション 84】
 きょうは「国民生活時間調査」です。
 「昭和16〔1941〕年調査」で「〇に秘〔マル秘〕」とあります。興味深い調査ですね。
 私個人としては、右下の「生活の夜型化はいつから始まったのか」に目が行きました。
 

 大きさは、B5判6ページの冊子です。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2㌻ 下に載せました。鈴木泰「刊行にあたって」はぜひ読んでみてください。せっかくの調査も、平和でないと、時の国策との関係で「秘」されてしまっい生かされません。

 
 3㌻ 本調査の特長
 4~9㌻ 推薦文
     石川弘義 成城大学教授 これは驚くべき調査だ
     一番ケ瀬康子 日本女子大学教授 多面的な活用を
     大江志乃夫 茨城大学教授 「滅私奉公」時代の「私」の時間を調査
     加藤秀俊 放送教育開発センター長 よみがえる半世紀前の生活 
     佐々木亨 名古屋大学教授 よみがえる国民生活の実像
     土屋精作 NHK放送文化調査研究所長 日本人の生活実態を比較する
     中嶌邦 日本女子大教授 戦時生活を問い直す
     中西尚道 文教大学教授 戦前の生活実態を知る貴重な資料
     原朗 東京大学教授 生活の中身を考え直す
     原芳男 東京工業大学教授 新しい知見の得られる貴重なデータ
     松島千代野 日本女子大社会教育会家庭科学研究所長 家政学・家庭科教育の分野にも貢献
     松田義幸 筑波大学助教授 ライフスタイルの昨日・今日・明日を比較する
     室俊司 立教大学教授 社会をつくる人間行動の基底を探る
     山中恒 作家 『国民生活時間調査」の復刻刊行を喜ぶ 
 10㌻ 組見本
 11㌻ 巻別構成
 12㌻ 原版編纂発行 日本放送協会
     刊行案内 A4判 揃定価90000円 大空社  刊行年不記載
 以上です。
 最近、日本共産党議長の志位和夫さんがしきりと「自由な時間」のことをいっています。
 たしかに、これはマルクスも言っていることで、我々の自由は社会経済的に制約された自由なんですね。一見何も問題なく自由に行動しているように見えますけど、これは一定の収入が確保できたうえでの自由です。ですから、もし職がなければ、死ぬ自由くらいしかありません。
 ほかにも、たとえば、職はあるけど低賃金のためにピアノを買えないから練習できない、ピアノは買えるけど置く場所がない、置く場所はあるけどまわりに音が響くのでムリ・・・。こういう例はいくらもあります。むずかしいですね。

 きょうはここで。
 きのうも書きましたが、目の治療のため、あすのNo.291〔実質290回〕をもってしばらく中断します。開始は目の調子次第です。

    
       きょうの夕焼け
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No.289 国家総動員法

2024-09-11 00:18:35 | 文書・文献
(1)日陰はだいぶ涼しくなってきましたが、日向は相変わらずですね。
 イモムシの「あんちゃん」は、今日も上の方で元気でしたが、葉がなくなった芯を日除けに使ってしがみついていました。もうちょっとで蛹になるのかもしれません。
 それから、すぐ左に丸まった葉っぱ見えます。ここに別のインベーダー〔居候〕がいます。これでは自前のキンカンの収穫は無理ですね。
 いま、キンカンはワンパックいくらでしたか・・・。ウ~ム!
    

(2)あと1ヶ月もすればすーっと秋風が冷たくなってきます。過ごしやすくなってくるとはいえ、夏が好きな私としては、「夏の名残をいかにとやせん」といった寂しい季節になります。
 ところで、それまでの間ですむと思いますが、来週の16日(月)から1ヶ月ほど、目の治療をお願いすることになりました。
 静かに治療すればじきに済むことで、とくに心配なことはありませんが、このブログをNo.291で中断することとしました。ご覧になってくださっている皆さんには申し訳ありませんが、ご承知おきくださいますようにお願いいたします。
    
     にらの花が咲きました

【コレクション 83】
 きょうは「国家総動員法」です。


 パンフの大きさは、B5判、8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を、左右から4分の1を折り込み、さらにそれを二つ折りするとできます。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 広げると 左が7㌻、右が2㌻で、4氏の推薦文があります。
 ここは読むに堪えますから、下に載せて説明を略します。ゆっくりお読みください。
       2㌻


       3㌻()


 3㌻ 組見本
 4~6㌻ 国家総動員法及関係法規類集目次
 8㌻ 刊行案内 A5判 3066㌻ 定価5万4千円 日本図書センター 1989年 
    国家総動員法史と時期区分の主要史実
 以上です。

 日中戦争が始まって、戦況がだんだん行き詰ってくると、国内のありとあらゆるものをつぎつぎに駆り立てないと間に合わなくなりました。ですから、国家総動員法は「国家死に物狂い法」とでもいうべきです。
 いまのロシアももうそうだろうと思いますけど、先の見通せない消耗戦とか、負け戦になってくると、国家〔とその指導者}は延命のために見境なく国民を駆り立て、国民から取り立てるようになります。悲惨です。
「欲しがりません、勝つまでは」なんていうスローガンがありましたが、あれはいかにも国民が自発的に唱えたように見えますが、じつはやらせ。さもしいかぎりです。 
 そうならないためには、軍事をやらないと宣言し、国連憲章に則って言葉の力で解決すると呼びかけること、これです。
 きょうはここで。

          
    甲斐駒ヶ岳(山梨大学キャンパスより)
     いい山でした。いずれ。
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