神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.410 データ破損・・・ 

2025-02-16 00:53:57 | 閑話
(1)今日は、昨年頻繁に使ってしばらくぶりに開けたSDカードが開けなくなり、対応に苦慮しました。
 このSDカードは2022年の資料収集で使ったもので、即日DVDに複製を造っておきましたから、作業ができなくなって困ったということではありませんが、DVDに比べるとSDカードの方がパソコンの動きがよいものですから、できれば使えるようになってほしい、とあれこれとやって、結局、半日つぶれてしまいました。

(2)ふだんは16GB のSDカードを使用しています。これで資料収集すると、私の撮り方で4回分の容量です。そして、毎回これをDVDに移して複製をつくりますが、4枚になります。
 きょうは、結局、SDカード状態がつかめないので、いじらないことにして、DVD4枚の方からUSBに逆に移し入れて新版を作りました。これでしばらく作業してみて問題なければ、後日、SDカードを初期化して作り直すという計画です。
 
(3)パソコンなどの器械について詳しい人から見たら、さぞかし歯がゆく思われるかもしれませんが、知識に乏しいものとしては、人海戦術が一番の早道です。
 ということで、今日のところはうまく治まりました。多分・・・。しかし、ほかのカードの状態が気にかかり始めました。イヤなもんですね。
 災いは、ある日突然来ます。みなさんもご注意を!

    

【コレクション 168 戦後日本の食料・農業・農村】
 コメの値段が、ちょっと前は2500円くらいでしたが、ここのところ4000~5000円と異常です。
 食生活の多様化で米の消費量が減少してきているとはいえ、やはり米は日本人の食生活に欠かせません。にもかかわらず、全体に日本の農政は外国頼みで、自給率の低さは先進国の中でも異常に低いままです。
 食料〔=胃袋〕を外国に握られるということは、イザという時に対等にものが言えなくなり、事実上の従属国になってしまいます。食料はどの国も可能な限り自給するべきです。気象変動もあり、買いたくても買えない、輸出したくてもできない事態がありうるのです。ちょっと前には野菜、最近は魚介類、今は米などにそれが現われています。
 それから、日本が工業国だから工業製品を輸入すればよいとか、したがって農業経済論はいらないといって経済学部から農業論なくしてしまいましたが、今や農林漁業は環境問題や資源問題として国際問題になっていますから、これをみれば大きな間違いだったことがわかります。
 政治も、従来の自公政権のままでは立ち行かなくなってきているのです。野党でも103万円の壁のことに汲々としているだけのところもあります。与野党ともに早く気が付くべきです。

 今日のパンフはどんな立場でしょうか。
 とりあえず、大きさは、A4判6㌻です。A4判3枚分の横長の用紙を最初に右から3分の1を折り込み、次に左から3分の1を折り込むとできます。
 下には、1・2㌻を載せました。
 1㌻に目次があり、2㌻には刊行案内がありますから説明は略します。 
 3・4㌻は各巻の構成
 5㌻は執筆予定者一覧
 6㌻は刊行にあたって
        1㌻
 

       2㌻:他人事みたいな説明です。
             日本の農政に対する批判が何も感じられません。これでよいのか・・・。


 今日はここで。

     
     多摩川(10日):正面大岳、その左に御前山。
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No.409 「普選」と「婦選」

2025-02-15 00:13:05 | 寄り道
(1)13日(木)、東京都千代田区の地下鉄東西線竹橋駅近くにある国立公文書館ロビーで開催されている『「普選」と「婦選」ー選挙の拡大とその歴史ー』を拝観しました。
 下に載せたものは、会場の入り口で配布されていたパンフレットの表紙(1㌻目)です。
 大きさはA4判4㌻で、A3判の用紙2枚を重ねて二つ折りしたものがホチキス留めされています。このほかに関連するチラシが2枚ありました。それも含めて、ネットで公開されていますから、中身の紹介は略します。



(2)なお、「婦選」についてはこのブログのNo.398の【コレクション】でとりあげました。
 ここには、あらためて1㌻だけを再録しておきますが、『婦選』第1号の久布白落実〔くぶしろおちみ〕さんの記事を読んでないという方はぜひどうぞ。
 なお、国立公文書館の会場に久布白さんとご両親の大久保真次郎・音羽〔おとわ〕さんの3人が正装した写真が展示されていました。
 人権や社会の基本的制度などというものは、まじめで地道な活動の積み重ねによってこそ確実な発展・成果をみせるものです。昨今のフェイクやSNSやメディアを流用してのキテレツな人騒がせ、こういうものに抗していく努力がないと道は開けませんし、敗ければ廃墟というのが戦前の教訓ですね。これが今考えられべきことだということを改めて思いました。

             No.398で掲載の「婦選」1㌻


(3)今年は、コロナも治まってきたので、1月から毎週1回ずつ宮内公文書館に通っています。昨日13日も朝9時半に入館し、目いっぱい閲覧させていただいてのち16時過ぎに北桔橋門〔きたはねばしもん〕を出て、すぐ堀向かいにある国立公文書館に入りました。
 上に載せた「企画展示(「普選」と「婦選」)」は、正面を入って左方向が順路です。ざっと一覧するだけなら10分程度で見終わります。かなりていねいに読んでも30分あればゆっくり回れるでしょう。
 私は、宮内公文書館の閲覧ですっかり体力を使い果たしてしまっていましたが、あとはもう帰宅するだけで、時間は十分ありましたから、後半の基本展示(常設展示)も拝観しました。
 これについてもパンフレットがありましたから、下に載せておきます。これもネット検索で見ることができますから、表紙(1㌻目)だけを載せて説明は略します。
 この大きさはB5判、表紙とも全24㌻で、B4判の用紙6枚を重ねて二つ折りしホチキス留めされています。戦後のおもな動向を公文書を通して知ることができる内容構成です。

 

 今日はここまで。
  
     
     竹橋脇で:自分が取ると自分が主役? キュウ~!


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No.408 火災の記憶 

2025-02-13 22:23:24 | あの日
(1)今日は風が強いです。すでに火災が発生しているとのこと。火の用心!
 私は小さい時に、2度も大火を見ているので、先日のカリフォルニアの大火はもちろんですが、どんな小さな火災でも、火災というとこの時のことを思い出し、他人事とは思えません。
 このことは、一度書いた記憶がありますが、ダブってもよいので書いておきましょう。

(2)最初は、小学校入学前の6歳の頃で、「柏木の大火」といって群馬県の災害史にも出て来る歴史的な火災です。
 この火災は、神流〔かんな〕川を挟んで両岸に広がっていた柏木の集落と吊り橋がマルマル焼けるという大火でした。もう70年も前のことなので、今からみれば消防設備なども無いに等しく、もっぱら人手頼りの消化でしたから、ついには、ブキッチョの父親も自動車の荷台に乗って現場に向かいました。
 父がいつ帰宅したかの記憶はありませんが、家では、電気も止まってしまってろうそくの火を頼りに、母から、入学準備として、大澤の「お」の字を教わり、「上手だ」とおだてられながら練習していたことを思い出しました。

(3)ちなみに、自慢話になりますが、この復旧のために、竹筒の貯金箱に貯めていた700円を寄付しました。父の給料が当時まだ1万円くらいだったでしょうから、それなりの金額だったはずです。父に連れられて中里村神ケ原の西はずれにあった駐在所に届けに行ったこと、しばらくして町長から(型通りでしたが)感謝ハガキが届いたことを覚えています。
 えっ!700円はどうして貯めたかって?
 それはね、私が賢くメンコイ子供だったので、お客さんが来ると5円・10円・50円とお小遣いをくれたんです。でも、わたしは、毎日10円の羊羹を買ってぺろりと食べたあとはお金を使いませんでしたから、自然と貯まってたんですね。

(4)オット、火災でした。
 もう一度は、小学2年頃、母方の実家にいた時に、一軒おいて東隣から出火しました。
 この頃もまだ常備消防はなく、近くの公民館に1台、江戸時代のような古びた人力ポンプが大八車に乗っているだけの防火設備があるだけでしたから、ひとたび出荷すれば、誰かが火の見櫓に登ってカンカンカンと半鐘〔はんしょう〕を鳴らして周囲に知らせて、延焼を防ぐくらいのことしかできませんでした。
 延焼を免れない恐れがある場合は、被害を少しでも少なくするために、家財道具を運び出して避難させるわけです。小学生だった私もバケツやぞうきんを持って、運び出された箪笥などの脇に立って落ちてくる火の粉を監視したものです。
 それから、当時は、農家の大半はまだ藁屋根が部分が残っていましたから、出火すると火が風を呼び、風が燃え上がった藁を巻き上げます。これを消さないと、周辺の家に降り落ちて延焼原因になりますから、この時は、叔父がバケツと雑巾などをもって屋根に上がり、降りかかってきた火の粉を消して回りました。その様子は暗くてよく見えませんでしたが、あの緊張感はイヤものです。

(5)火災は、消化した後も大小のモエクジが出て来て、長く独特な臭いが残り、記憶からも消えませんね。
 もうじき春一番が吹くでしょうから、その時も注意しましょう。

     
     チーチーパッパ チーパッパ

【コレクション 167 近世子どもの絵本 江戸篇・上方篇】
 子どもや高齢者が大事にされない社会とはどういう社会でしょうか。それは、現役層が生きるのに必死な社会、最悪は戦乱の社会です。今どうでしょうか。だんだん、強いものが我を通す時代になっていないでしょうか。

 このパンフは、横長のA4判で4㌻です。言い直すと、横長のA4判2枚分の用紙を二つ折りしたものです。下には、1・2・3㌻を載せました。
 4㌻ 組見本 本書の特色
    刊行案内 A4判 2分冊 平均424㌻ 定価2万9千円

   1㌻


   2㌻:推薦文・収録作品


   3㌻:本文組方見本


 以上です。
 今日は、ここで。

   
     昨夜の月:満月

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No.407 6浪(高校9年)?

2025-02-12 00:50:49 | 閑話
(1)1月20日の『朝日新聞』31面に「受験する君へ」という教育特集が組まれ、アナウンサーの原千晶という人が登場し、付けられた写真は、ガッツポーズをして明るく幸せそうな雰囲気にあふれていました。
 そういうものはだいたい読みませんから、この時も、アナウンサーの成功談だな思いながらめくり始めました。その時、タイトルに「勉強漬けの6浪 やりきった感」、「医学部全敗 でも道を開く力に」とあるのが見えました。
 男で3~4浪というのは聞いたことがあります。確か、岸田前首相は3浪でした。しかし、医学部とはいえ、女で6浪というのを見て、わが目を疑い、読んでみました。

(2)ご両親が内科医と歯科医という家庭環境で、苦労なく受験生活ができたようです。読むと、次のような経過が書かれていました。
  現役の時:記念受験レベル。
  1浪め:予備校で寮生活。携帯電話禁止なので友達と文通してた。
  2浪めから:毎年のように異なる環境に身を置いた。
  4浪め:落ちて初めて泣いた。
  5浪め:一番きつかった。
  6浪め:これ以上は限界と感じて「ラストにしよう」と決意。

(3)そうして、結局、医学部をあきらめて数学科に入りましたが、悶々としていて、家で「あんなに苦労して勉強したのに」とボヤいたところ、お父さんから「それは苦労じゃないよ。浪人したくてもできない人はたくさんいる」と返されたそうです。その通り。この人のような境遇の人の方がむしろマレです。
 ともかく、そういわれてみて初めて「自分の恵まれた環境に気づき、支えられていることの感謝する大切さを受験で学びました」と・・・。
 この後日譚を読んで少し救われた感じがしました。

(4)その後、就職活動はアナウンサー1本だったといいます。
 では、なぜアナウンサーをめざしたかというと、きっかけは、神社の「福娘」や宝くじの「幸福の女神」のアルバイトで声や明るさを褒められたことだと・・・。
 きっかけは何でもよいとして、これにはまたまた違和感がありました。それだけではありません。最後に受験生に次のような言葉を贈っていました。
 「やりきった経験を大切にすれば道はきっと開けます。」

(5)う~ん!「声や明るさ」は大事。しかし、暗いことも多い当世、明るい声や明るい顔で伝えられることばかりでないことをどうするのか、アナウンサーの矜持はどこにあるのか、ちょっと心配になりました。
 考えてみれば、最近はアナウンサーがタレント気取りとか、お笑いタレントばりに人気取りするとか、ファッション感覚の人もときどき見ます。こういう風潮は、いつまで通用するか疑問です。

    
     多摩川や などてカワウの佇める

【コレクション 166 善隣国宝記】
 外交は「国家の契機」について考える時に重要です。なかなか手が回らないのが残念。
 一般に人のやっている研究はおもしろそうに見えるものですが、編者の田中健夫氏は群馬県高崎の人(1923年生)なので、親近感を感じます。
 このパンフは、A4判、4㌻です。A3判の用紙を二つ折りしてできています。
 ページ数が少ないですから、下に1~3㌻を載せました。
 4㌻は刊行案内・装丁見本です。
    刊行は1995年1月 定価1万5千円 体裁:菊判 772㌻ 集英社

       1㌻

    
        2㌻


        3㌻


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みします。

  
    明日は満月
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No.406 庶民はダシかい?

2025-02-11 00:18:36 | 時評
(1)今日、テレビニュースで国民民主党の玉木さんを久しぶりに見ました。
 驚いたのは、例の103万円の178万円への引き上げについて、自公の提案している130万円では予算案に賛成できないといっているように聞こえたことです。
 178万円を「踏絵」にして、これを認めれば「25年度予算」に賛成するというようです。

(2)しかし、考えてみれば、これはとんでもない財政音痴です。そもそも103万円の壁問題は所得のある人の話です。失業者などの所得がない困窮者はカヤの外です。
 こういうやり方、つまり、100兆円を超える財政のごく一部について揉めてみせて、結局は賛成に廻りたいのだとすると、数の力でごり押し政治を続けてきた自公与党を少数与党に追い込んだ国民の願望を裏切るものです。それでは、国民は浮かばれません。

(3)いま、物価がどんどん上昇しているのに、現役層の賃金も実質的にはほとんど横ばい、失業者の困窮は眼を蔽うばかり、学生や年金生活者もどんどん追い詰められています。その結果、たとえばエンゲル係数は70年代水準の28.3%に上昇しています。
 実際、低所得者であればあるほど生活必需品にカネを使わざるを得ません。そして、それにはほとんどすべて消費税がかかりますから、結局、低所得者ほど消費税の負担率は高くなります。
 こういう時に必要なことは、一部の階層の所得だけをとりあげて「人気取り」をすることではなく、ムダな経費を省き、とくに戦争を煽る軍拡をやめ、純利益を伸ばし内部留保を増加させ続けている大手企業に課税し、高額配当利益を得ている層に適正課税をして、得られた財政資金をもとに社会全体とての所得再配分することです。

(4)「飲み会の会費」のような税の徴収の仕方〔形式的平等〕は、税の徴収では不公平の極みです。一律10%の税徴収はかぎりなく不公平です。

   
    梅:街中で 

【コレクション 165 中国映画の全貌】
 これは、本のパンフではなく、片側〔表側〕が映画のポスタ―のようになっていて(これを下に載せました)、反対側〔裏側〕は各映画の短い解説・紹介と上映プログラムになっています。
 大きさは、表裏ともB5判3枚分です。パンフレット上になっていますから、折り込むと6ページとなります
 上映場所は、いちばん下左に「都営地下鉄三田線千石駅前 三百人劇場」とあります。
 上映時期は、いちばん上に「89年中国再審の話題作」、「’90カンヌ映画祭出品予定」とありますから、1989年ないし90年とみられます。
 いまこのポスター見ても劇場の記憶がありませんし、そもそも、当時、これだけのものを鑑賞する余裕があったとは思えませんが、このうちの10作くらいは見たように思います。その中で印象にあるのは、芙蓉鎮、駱駝の祥子です。この2作は本も読みましたから、スジも大体わかっていますが、ほかはもう「だいたいこんなだったかなあ」というほどの記憶しかありません。 
 


 以上です。
 今日はここで。

   10日16時、多摩川右岸からの昭島・立川方面。右が八王子方向。
    月が出ています。脇で小鳥がにぎやかです。
    
 
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