神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.405 変だね?変だよ!

2025-02-10 00:41:30 | 時評
(1)9日の新聞に注目すべき2つのチラシがありました。
 一つは「軍事費〔防衛費〕が増えると共に、介護事業所の倒産が増えて」いると訴えたチラシです。これは「戦争立法を許さない!総がかり昭島市民の会」というところが出したものです。
 私はこの方向がもっと強まると見ています。理由は、27年度以降も防衛関係費は増額させます。一方、人手不足・低賃金のところへ補助金削減をしていますから、継続したくてもできません。そのうえ、日本維新の会は社会保障費4兆円の削減を要求していますから、自公政権は予算を通すためにいくらかはこの要求を呑むでしょう。
 軍事費を削らず、成長や投資のためといって優良企業や高額所得者の優遇の税制を続けているのですから、財源は庶民泣かせしかありません。消費税増税も近いかもしれません。
 要するに、戦争はイヤだ!軍事をやめよ!の声がもっと大きくならないとダメだということですねえ。

(2)もう一つは、「再生の道」という政党のチラシです。下には、B4判の大きさのうちの上半分を載せましたが、東京都議選に向けた議員候補者を募集したチラシです。
 なんと、党の綱領は「「多選の制限」のみ」です。
 政治家として何をやりたいかは「自分で考えてくれ」とでもいうのでしょうか。
 

 
 見ると、立党の目的とみられることが「概要」として書かれていますが、「広く国民の生参加を促す」、「自治体の自主性・自立性を高め、地域の活性化を進める」とあるのみで、今の政治状況に対する評価や、問題をどう打開するのよくわかりません。ヌエです。そして、このために「25年6月の都議選」にむけて「任期2期8年」で候補者を募集するのだそうです。
 ちなみに、下半分には「都議選のポイント」、「特記事項」、「候補者への支援」、「選考プロセス」、「スケジュール」などが箇条書きと図で記され、広告主:地域政党「再生の道」、担当者:西岡直人、電話番号:03-5005-1405、住所:東京都港区高輪4丁目11-23があります。

(3)世の中、異常気象で災害が増えて復興もままならず、AIなどの最先端の科学技術の悪用が心配され、安易に人が殺害され、盗難も増え、サギメール・銀行での詐取・テレビ局の反社会的行為などなどおかしな犯罪が増え、政治家や政党が勝手放題を言い出し、軍事が突出、そこへ道路が陥没・・・。いやですねえ。
 便利になったのか、短絡的になったのか、もう一度考えてみる必要アリです。

   
     今日17時の南西の空

【コレクション 164 韓国の美】
 よいものを見て、先のことを考えましょう。
 私は、何回か韓国へ行ったことと重ねてみて、小学生の時にみた故郷の群馬県藤岡市の街中の雰囲気を、良い意味で「韓国くさかった」と思うことがあります。街中なのに、憚ることなくムシロに漢方薬の原料が干されていたりして、それを友達と踏まないように脇をかけったことがあります。

 今日は白旗史朗さんの写真集です。
 白旗さんは山梨県大月市の出身で、岩殿山の登り口のところに記念館があります。10年ほど前に、孫ども5人を引き連れてカミさんと7人で登りに行ったときに拝観しました。見ごたえあります。
 パンフはA4判6㌻です。横長のA4判の用紙3枚を、最初に右から3分の一を折り込み、ついで左から3分の1を折り込むとできます。
 1㌻と4㌻を下に載せました。
 ページを開くと2・5㌻の大パノラマ写真になっていますが、雄大で、こういうパンフの見所ですが、ここに載せられませんから、実際に本をご覧ください。
 3㌻ 第1・2巻の目次と写真
 5㌻ 白旗さんの紹介と年譜
    刊行案内 A4判(横長) 総144㌻ 定価:2800~3200円
         公文出版 1986年
  1㌻ 

  4㌻


 以上です。
 今日はここで。
   
     今日17時の月
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No.404 スーパーに・・・

2025-02-09 00:44:34 | 時評
(1)2月2日の『朝日新聞』の「歌壇」に次の作品がありました。
 
  スーパーに行かなきゃ生きて行けなくて 
            山から下りるクマの気持ちだ (横浜市 菅谷彩香)

 この後半の「山から下りるクマの気持ちだ」というのは、我々の代には、「〽りんごの気持ちはよくわかる」という『りんごの唄』がヒットしていた時期の余韻が残っていましたから、それから類推すると、作者の気持ちもわからないことはないとはいえ、当世、人の気持ちもわからないことが多いのに、どうしてクマの気持ちがわかるか、仮にわかるとして、「山から下りたクマがみなが同じ気持ちだったとはいえるか」・・・というリクツもいいたくなります。

(2)これに対して、前半の「スーパーに行かなきゃ生きて行けなくて」は、この人個人の習癖を詠んだものかもしれませんが、現代の生活を良くとらえていると思います。
 「お爺さんが山へしば刈りにいく」のと同じに?、いまでは、お母さんだけでなく、お父さんも、さらに、おばあさんと連れ立っておじいさんもスーパーへ買い出しに行きます。
 そして、スーパーに象徴されるこの姿は広く物流として言い換えることができますが、現在の社会そのものです。物流は日々の生命線です。それは、相互に独立しているはずの諸個人が、実は物と物の売り買いの関係で緊密に依存しあっています。これが資本主義経済社会の本質ですが、昨今の雪の降り方を心配するのも核心はそこです。依存関係が分断されてしまうからです。

(3)私が生まれ育った1950年代は、農村では、コメは田んぼで、粉〔小麦〕は裏作として畑で収穫できた。そのほか、野菜は近くの畑で自前で賄えたし、アズキ・大豆・トウモロコシなどもみな畑で撮れました。肉は、カレーなどでも肉のないカレーだったことが多く、あまり食べなかったとはいえ、ニワトリ・ウサギ・ヤギ・牛・豚などの肉を新聞紙に包んで持ってきた〔売るために〕のを見たことがあります。
 もちろん、街中は農村とは違っていましたが、しかしスーパーにマルマル依存する現在のようにはまだなっていませんでした。はて、いつから今のようになったのでしょうか。
 大店法あたりから?

(4)ちょっと話を広げますが、あの埼玉の陥没事故を見ていると、これまでの生活の近代化のあり方、都市建設のあり方、行政や公共事業のあり方を問い直してみる必要はあるのではないかと思います。
 上の詩の作者は「スーパーに行かなきゃ生きて行けなくて」と自分のこととして読んだわけですが、一歩踏み込んで考えると、「われわれすべての生命線が民間のスーパーの営利活動に依存して成り立っている」ということです。そしてそのスーパーの存続が、後継者問題・人件費問題などなどでできなくなって、地域社会が困っている例もありますから、問題は「他人事ではない」ように思います。

    
     多摩川静かなり 時をうつす

【コレクション 163 彰義隊戦史】
 歴史はおもしろい。悲哀が知れ、もし〔if〕が言えるから。これが正道。
 
 このパンフは、B5判8㌻です。B5判4枚分の横長の用紙を一度二つ折りし、できたものを再度二つ折りするとできます。
 下には、1・4・6㌻を載せました。このほかのページだけ説明を書きます。
 2~5(前半)㌻は、森まゆみ氏(作家・地域史研究者)「幕末の華・彰義隊」の解題です。
 5(後半)㌻ 内容紹介
        刊行案内 体裁:A5判 1000㌻ 定価:2万円(予約特価1万5千円)
             発売:平成20〔2008〕年11月 限定300部 マツノ書店
 7㌻ 略目次
 8㌻ 内容見本
 
        1㌻    ()

  
     2㌻:上記の森まゆみ氏の一部

      あらためて身近であったことに気づきました。調べがついたら尋ねたい・・・。

        6㌻:池辺義象の推薦文

        池邉は神足勝記の従姉妹の子です。池邉の「序」から当時の理解を知ることができます。
          「官軍」「賊群」いずれも「忠」だった。「誰か皇室に叛くものあるべき」と。
          「忠」という思想の克服、その課題がいまも残っている・・・。      
 以上です。
 今日はここで。

   
     8日夜半の月

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No.403 まちがってるね!

2025-02-08 00:26:01 | 時評
(1)雪がヒドイですねえ。ニュースを見てたら、80年歳くらいの男性が「こんな降り方は初めて」というとか、昨年夏の洪水被害から復興しないままこの雪で被害に遭っているという人も出てきました。明らかに異常気象です。これも「目覚めよ!」です
 東京は目下のところは寒いというだけですが、冬の後が心配です。春先から真夏日とか、夏は30度・35度は当たり前、40度越もザラ・・・とならないでしょうか。う~んアツイ!

(2)5日の国会の予算委員会で、国民民主党の橋本幹彦議員が、自衛官の答弁を要求しました。これに対して、安住淳予算委員長は「文民統制〔シビリアン・コントロール〕」の観点からこれを認めませんでした。これには、当の国民民主党としても橋本議員に対して譴責したようです。当然です。しかし、ひょっとして自衛隊関係者にはこれをジャブとみている人もいるのではないでしょうか。要警戒です。
 ちなみに、この議員は防衛大学を出て航空自衛隊に入隊した経験を持つ「軍隊」経験者だそうです。戦前のことを考えると、こういう人が議員であることに違和感を覚えます。
 これまで財政法がどんどん無視されて、防衛費を国債発行で賄うことまでやられるようになってきているところへこの発言ですから、非常に注意が必要です。
 
(3)今日、石破首相が訪米しました。果たして、どんな「宿題〔お土産〕」をもらってくるでしょうか。心配です。
 トランプさんは、発言も行動も大統領として品がないどころか、ガザを所有する、グリーンランドが欲しい、パナマ運河をよこせ、などと突拍子ないことを大声で言い、国際法に反することでも平気のようです。アメリカファーストで、都合よく要求してくるに違いないです。
 そもそも、東京でもそうですが、「✕〇ファースト」という言い方に非常に違和感があります。よく見ていると口先だけで、「結局エゴ丸まるだし」なんですね。

(4)それから、あの・・・また立候補・・・いやもうここで止めましょう。

    
    うぐいす:多摩川で
      *ロシア民謡「うぐいす〔サラベイ〕」はオススメです。

【コレクション 162 都道府県別資産家地主総覧】
 江戸期は封建社会ですが、その封建社会の発展自体が武士層を都市のサラリーマン化させ、それが商品経済化を推し進め、近代社会への胎動となりました。そして維新後の松方財政後に資産・土地の集積が進み、戦前の日本が形作られました。私が従事している御料地・御料林などもこの動向が全国的に進む中で見られるものですから、たいへん興味深い文献です。
 
 ここに載せるパンフは、同名の「第1期関東」と「第2期近畿・旧植民地」の2点です。どちらもB4判で、B3判の用紙を二つ折りしてできています。これを私のスキャナーでの取り込むには大きすぎるので、それぞれB5判に分けて取り込み、上下に並べておきました。
 第1期の内容
 1㌻ 下に掲載
 2㌻ 推薦文 麻島昭一 専修大学経営学部教授 居ながらにして知りうる地方ごとの資産家のデータ /作道洋太郎 近畿大学商学部教授 日本資本主義のパラダイムの再発見 /田中学 東京大学農学部教授 地主の経済的・社会的実態解明に大きな貢献 /永原慶二 埼玉大学名誉教授 近代経済史、地方史研究に限りなく貴重な資料
 3㌻ 組見本 推薦者 収録資料一覧
 4㌻ 刊行案内など 表紙にありますから略。  
  
   第1期1㌻  

 

 
 第2期の内容
 1㌻ 下に掲載
 2㌻ 推薦文 浅田喬二 駒沢大学教授 日本植民地・日本帝国主義史研究のための貴重な資料 /祖田修 京都大学教授 地方産業の現実と興亡のドラマを映す /後藤靖 立命館大学教授 日本資本主義の発展過程分析の基本資料 /安岡重明 同志社大学教授 企業家の史的研究にも重要な資料
 3㌻ 組見本 収録資料一覧
 4㌻ 刊行案内など 表紙にありますから略。  
 
   第Ⅱ期1㌻



 以上です。
 今日はここで。

    
     竹橋:2月6日17時前

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No.402 初恋の・・・文書

2025-02-07 00:57:38 | 近況
(1)年明けから、また毎週、宮内公文書館へ閲覧にお邪魔しています。
 コロナ蔓延の前には5年くらい、情報公開法前から数えると優に10年は越えていたかもしれませんが、ほぼ毎週閲覧に通っていろいろなものを読み調べる機会を得ました。 

(2)「閲覧」といっても、情報公開法制定の前は筆写かフィルムの写真撮影が普通でした。
 筆写は、私の研究分野のように、古文書だけでなく各種の数字が多いような分野だと、1日に表を何枚も写せません。そこでカメラでの撮影となりますが、フィルムだと1日に何本も必要になります、撮影しても現像するまではうまく撮れたか結果がわかりません。また、当時は許可証が出る時代でしたから、いちいち許可をいただいて撮影するのでははかどりません。その場合は範囲を指定してプリント作成を申請することになりますが、基本料金のほかにA4判1枚が100円ちょっとかかったと思います。これは1枚でも基本料金+枚数分の料金の一方、ある時などは1000枚㌻くらい申請したところ15万円くらいかかったことがあります。

(3)それでも研究のために必要となればカネには変えられません。そこでまた1000枚くらい申請すると、あまりに高額だったからでしょうか、今度は係の人がそっと教えてくれました。
 「少し遅くなってもよいなら、待っていれば、自分のカメラで撮れるようになります。」
 しかし、これを聴いたとき、予想外のことにすぐには呑み込めないでいると、
 「受け付けたくないということではないです。急ぐならば受け付けますが・・・。」
 といいます。そのうちにようやく気がついて、
 「自分でカメラで勝手に撮れるんですか。」
 「ええ。」
 
(4)その後は、デジカメの普及もあり、閲覧=デジカメ撮影となりました。このおかげで、『戦前期皇室財政統計』(法政大学日本統計研究所、1995年6月)作成の時は、各種の年鑑や社史から数字を一つ一つ拾って作成するしかなかったものが、今度は内部資料による作成ですから、精緻に仕上げられました。いまこのデータはわが家の棚で眠っています。ほしいという大学や研究機関があればお知らせください。提供します。
 それから、『御料局測量課長 神足勝記日記』(J-FIC)の編纂でもその成果を盛り込むことができました。

(5)考えるに、デジカメの発明と情報公開法がなかったなら、御料地・御料林の研究はこの先もずいぶん難しい研究分野のままだったでしょう。
 というのは、ここのところ閲覧している文書にはたいがい次のようなラベルが貼られていますが、元は(元はというのは、私が研究を始めた1976~7年頃までのことですが)目黒の林野庁の資料館にあったものが多いからです。
    

(6)この資料館は、私が閲覧に伺った頃にはすでに解体作業に入っていて、文書類は林野庁の図書館・国立公文書館つくば分館・宮内公文書館と3分割されて移管作業中でした。
 職員の人は親切にしてくれ、「対応できないけど、自由に見てもいいよ。見たら必ず元に戻して」といってくれましたが、当時の自分には「猫に小判」でした。多すぎて、専門的すぎて、とても手に取ってすぐ意味が分かるものではありませんでした。今ようやく価値がわかるようになったところです。
 どんな文書があって、どれがどこに移管されるかもわからず、移管後は整理が終わるまで公開できない(見られない)・・・。資料があることはわかっていても、所在が分からず、閲覧できないという悔しさはありましたが、あれこれと模索して準備できたわけですから、これまでの歩みは徒労でなかったことになります。
 およそ半世紀を経て、このごろ「初恋の文書」のもとへ通っているわけです。コロナ蔓延のせいでだいぶ遅れました。でも、もうそう長くなくて済むように思います。
 思えば、遠くへ来たものです。それも、あと20年あれば終わらせられます。  
    
      北桔橋門の夕陽:今日16:40頃

【コレクション 161 日本化石集】
 去年、多摩川で人の頭くらいある大きさの木の化石2個とその破片を、投棄物と気付かずにかれこれ10箱も、大発見だと思って収集したことをこのブログでも書きました。「中生代のものだろう」とはある人の鑑定ですが、今でも我が家の机の近くに陣取っていて、私の居場所と肩身を狭くしています。いくつかの博物館・研究所に問い合わせましたが、「化石は地層がわからないと評価が難しい・・・」ということです。おまけに、「勝手に拾って来て値段を付けると法に触れる」とかいろいろ言われて、もうさんざん。
 でも、化石はロマンですね。

 パンフの大きさは、A4判6㌻、A4判3枚分の横長の用紙を、右から3分の1、次に左から3分の1を折り込むとできます。
 下には、1㌻と5㌻を載せました。
 2~4㌻ 内容紹介 A4判変形 各集6シート24㌻ 価格各2000円 
      装丁見本 特色
 6㌻ 第4期の刊行内容
       1㌻

         
         5㌻:放散虫化石

 以上です。
 今日も良い日でした。
 帰ると、尊敬する人からのお手紙が机の上に置かれてました。
 私のことを心配してくれている人がまだ居るとは。多謝!

    
     今日の帰宅時の月

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No.401 はやく目覚めよ!

2025-02-05 23:45:17 | 雑評
(1)昨日、経費膨張のことを書きましたが、あれは単にインフレで物価上昇した結果として財政規模が大きくなるということではありません。資本主義経済の発展そのものが様々な問題を引き起こし、国家(政府)に財政を通じて問題解決させる、国家はそれに取り組まざるを得なくなるということです。

(2)もっとも、必要なら国家は必ずやるかというとそういうことはありません。むしろ逆なことが結構あります。たとえば、自動車や機械などの輸出をします。そうすると貿易バランスをとることを迫られます。その結果、農産物の輸入を迫られ、減反したり、食料自給率の低下を「放置」同然にしたりしてきました。それがいまのコメ不足の背景ですが、この間に減反・転作すると支援金を出したりと、まったく勤労国民の利益に反することに財政資金を使うということまでやったことはご存じでしょう。
 「国家は意思を持つ」と言われます。どういう意思かというと、政府を支配するのは議員数の多い有力政党ですから、結局、その政党がよしとする考え方、それを支持して政治資金を援助する(パーティー券を買ってくれる)人や企業の考え方、それが政策として結実していきます。そこに意思が現われます。経費が膨張するのもそこを通じてです。

(3)ところで、今日のNHK「クローズアップ現代」でウクライナ戦争のロシア経済に与えている影響について取り上げていました。それによると、ロシアの軍事費は国家財政の3割になっているそうです。そして、すでに戦死者は9万に達し、兵士不足を補うために、周辺の生活水準の低い地域の兵士などから募集するために、通常の年間所得の数倍にも及ぶ報酬や年金を用意していると報じていました。
 また、国民の不満が出ないような国内対策をやっていて、そのため表向きは今は比較的経済状態はよく見えるようです。しかし、こういうことがいつまで続けられるわけではありません。財政には限りがあります。財政を支える国民や国内経済は無限ではありません。国家は国民あって国家、国民が枯れれば国家も滅びます。万能ではないのです。

(4)日本もかつてはひどい誤りを犯しました。近所の神社やお寺の一角に大きな「忠魂碑」や「忠霊塔」と呼ばれるものがあるのをご存じでしょう。今あれを参拝する人がどれほどいるでしょうか。もはや何であるかも気付かれない建造物になっているのではないでしょうか。
 『進退録』という公文書が宮内公文書館にあることを何回か書きました。そこには、先日書いた「野田羊」さんのように、せっかく農林学校を卒業して帝室林野局に入局できたと思ったら、1年足らずで召集され、2年も3年も引き回され、挙句の果てに戦死広報に載って周知されるという人が次々に出てきます。

(5)今、日本はそのことをあざ笑うかのように軍事強化を続け、もはや国債発行をして軍拡をやり始めています。103万円の壁の解決も大事ですが、もっと大事なことをいう人や政党が少なすぎます。本当に心配です。
 戦争がイヤだ!
 日本の母よ、ロシアの母よ、早く目覚めよ!

    

【コレクション 160 インディアス群書】
 もうこの本が出てから40年近くたつんですね。いくらか読んだだけで全部は読んでいませんが、驚きました。似た本もずいぶん出てますね。
 パンフレットの大きさは、B5判6㌻です。B5判の横長の用紙3枚分を、最初に左から3分の1を折り込み、次に右から3分の1を落ち込むとできます。
 1・2・6㌻を下に載せましたから、この説明は略します。また、6㌻に刊行案内などすべて出ていますから、その他の説明も略し、残りについてだけ書いておきます。
 全体は、
 3・4㌻は2㌻の下半分と同様の内容解説です。
 5㌻上段 推薦文 鶴見俊輔 映画評論家 日本の未来を照らす光
   下段 関連書籍紹介      
        1㌻


       2㌻


         6㌻

 以上です。
 だんだんと短く書く練習をしようと思いますが、今日は失敗しました。
 それから、これからは疲れたときは勝手に休みます。

   
    今日の月
 
 
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