水分のとりすぎも

「運動する際に水をがぶ飲みしすぎると、運動誘発性の低ナトリウム血症（ＥＡＨ）におそわれる可能性がある。」
米国の専門家が医学誌スポーツメディシン５月号で、適度の水分補給を呼びかけているそうです。

低ナトリウム血症（ＥＡＨ）とは、運動時に水分をとりすぎて血液中の塩分濃度が下がるとみまわれる、けいれんや呼吸困難といった症状のことです。
運動を続ける時間が４時間を超えるようだと注意が必要で、トライアスロンや軍隊の行軍などでも報告例があり、今年のロンドンマラソンでも１人が死亡したそうです。
過去のマラソン大会の調査では、レース中に３リットル以上の水を飲んだ人がＥＡＨになるリスクが高かったという結果が出ています。

運動後に体重が増えれば水分の取りすぎであり、運動前後の自分の体重の変化（おおまかな汗の量）を調べ、その量に見合った分だけ水分を補給するよう心がけるべきだとしています。
2005年にＥＡＨ防止指針をまとめた経験があるバーバリス教授は「水の代わりに、塩分を含むスポーツ飲料を飲めばＥＡＨを予防できるというのは誤解。スポーツ飲料も飲み過ぎると、やはり水分を取りすぎるリスクがある」と指摘しています。

適度な水分補給というのは、適度なアルコール摂取以上に難しい（？）ですね。
目安があるといいのだけれど。