今、貴人点や貴人清次の稽古をしています。
貴人清次の時 貴人様は白竹の茶筅で、お次さんは煤竹の茶筅を使うことが決まっています。差をつけています。
この煤竹の茶筅、最近ではなかなか大変です。
我が家の煤竹茶筅は長く使ってきたので、古くなって穂先がひどい状態なので買いに行きました。
お店の方は「今はもうなかなか入荷しません。何しろ自然のものですから・・・」と。
囲炉裏やお寺のお香等の煙でいぶされた煤竹は 今やなかなか手に入らないそうです。そうでしょうねと納得。
しかしお教えしている以上本物を使わなければと、お店にあった最後の一本を買いました。下世話のことですが5桁。
今やお次さんの方が貴重な茶筅を使うことになっています。
「流派によっては普段からこの煤竹茶筅を使うそうですが、今はそうもいかずお茶会の時だけで、普段の稽古では白竹を使っているそうですよ」とお店の方。
茶筅に限らず、茶道具を作る職人の方も減ってきているとも言われました。
最後に「頑張ってお茶を続けてくださいね」という声を聞きながらお店を出ました。