午前中に前述の図書館に、午後にこの展覧会に行ってきました。招待券があったので連休にでも行こうと思っていましたが、明日から緊急事態宣言で美術館も休業することなので、二重マスクして山手線に乗り東京駅へ。
何と中に入ると結構な人数の観覧者がいて驚きました。図書館と同じく”駆け込みお出かけ”の方が私と同様いるのです。
福富太郎氏といえば昔テレビによく出ていらっしゃいました。1964年東京オリンピック景気を背景に裸一貫からキャバレーを何店も出した実業家で話題の人だったのです。そして美術品のコレクターになりました。
鏑木清方を初めに、池田蕉園・北野常富、伊藤小破、伊東深水等の美人画を蒐集しています。上村松園のような京都画壇より、東京の方の画家の絵が多いです。竹久夢二「かごめかごめ」↑ は大正時代の子供の様子が描かれていて、はかなげな美女ばかり描いていた作品とはちょっと違います。
特別出品として岡田三郎助「あやめの衣」も見られ良かったです。
伊藤小披「つづきもの」↑、この絵には思い出があります。東日本大震災の日、主人と横浜のそごう美術館で見た絵なのです。朝、新聞の小説を顔を洗う前 楽しみに読んでいる女性の絵です。この絵を見て主人が「まるでお前のようだね」と。私も朝、新聞を取ってすぐ主人より前に新聞を読んでいたのでそう言われたのです。またこの絵に再会出来て嬉しかったです。
主人のブログArt&Bellの2011・3・11の記事を読み返してみたところ下記のように描かれていました。
実は、家内にこの作品を見せるためにこの展覧会に出かけてきたのである。この絵では、朝食の準備をしながら新聞の連載小説を読んでいる女性が描かれており、そばには歯ブラシなどが置かれている。家内も早起きして朝食の準備をしながら、私より先に朝刊を読むのを日課としており、新聞休刊日には早起きする元気が出ないようである。