宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

喜寿茶事を終えて

2021-04-23 08:40:29 | 茶道
3月に思い立って実行した茶事。生徒さんをお客様に、3人づつ4回に分けておもてなしをさせてもらいました。
単に自己満足ではないだろうか?等 いろいろ迷ったあげくの茶事でした。
しかし終えてみてやってよかったと思います。
お客様の人数を3人にしたことが良かったです。亭主としても楽でしたし、お客様にとっても和やかに行えたと思います。

茶事は普段とは違った非日常感を演出。お道具はいつも見慣れたものばかりでしたが、その取り合わせを工夫。茶道は”お道具に語らせる”ということがあり、お道具に私の信条、茶事の目的等、大いに語ってもらいました。

懐石は教則通りでなく、省略したこともあります。一汁三菜というシンプルなものに。水屋係もいませんから前日に下ごしらえの出来る献立に。お料理も間どおにならい様お出しし、しかも汁や煮物、焼き物は温かくお出しするのが結構大変でした。

後座は茶事の神髄です。
コロナ禍ですから各服点。ここでもお客様が3人なのが良く、めいめいにちゃんとお濃茶を練ることが出来ました。

八畳間で、お客様は立ってお茶碗を取りに来られるのですが、薄茶の頃にはおみ足も大分辛くなってこられたようでちょっと気の毒でした。
正客の方々は予めちゃんと予習をしてきてくださったのか、問答や所作がスムースでした。

今回 ひと月の間に四回も茶事が行えたことは自分でも信じられないことです。
各回後に皆様から頂いたお礼状にも励まされ、力を与えてもらえました。何回も読み返して、次の回も頑張ろう!という気持ちにさせていただきました。お手紙は私の宝物になりました。

準備など大変なこともありましたが、好きなことをしていると疲れないようで幸せでした。

四回それぞれが良い一期一会・一座建立で、私や生徒の皆様にとっても素敵な時間だったと思います。

コメント (2)
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