宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

チリ打ち

2017-09-17 11:24:03 | 茶道
先日の研究会で業躰先生はいろいろ会場の我々に質問を問いかけられました。
その中で私が《そーなのか》と納得したことがあります。

質問は《なぜ四方捌きの時、清める動作を左側でするのですか?》
確かに清めの動作は左の方でして、たたむ動作は体の正面でします。そのことは当たり前にしていましたがいざ「なぜ?」と聞かれると・・・・

お茶の動作で理にかなってないことはしばしばあり、”昔からそうなっているからそうする””過去の家元がそうなさったからそうする”というものもあります。

今回の質問はそうではなさそうです。

陰と陽の関係?清めるといってもこころ清めるということだから隠れて左で? 左は陽だったかしら?陰だったかしら・・・・など私は頭をめぐらしました。

ちょっと時間をおいて先生は《「円草や茶通箱の時、茶杓・棗を清めますね。その時どうします?チリ打ちをしますね。》とおっしゃいました。
《チリ打ちは左でしますね》《帛紗の清めもチリ打ち、心の塵を払うということ》
《点前は真から行・・そして四ケ伝、小習いという順番で簡略化してきました。その流れから考えると分かるのです。そういう歴史も勉強しなければ・・》とおっしゃいました。

つまり四方捌きの清めの形も、帛紗をポンと音を立てて捌く塵を払う形も共に 左でするということ。
四方捌きとチリ打ち捌きがリンクしているのでした。

心の塵を払うというところまではあっていたんですが、あの茶通箱でのチリ打ちの清め方にまでは頭が回りませんでした。
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