宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

納涼茶会へ

2017-08-20 16:00:29 | 茶道

このところ雨が毎日降っていて天候を気にしながら納涼茶会に社中5人で行ってきました。
幸い湿度は高いものの、一日曇りの日で気温も27℃。夏のお茶会にしては好日和です。

簀戸の寄り付きでは ガラスの縁高に梶の葉が敷かれた上にひんやりとしたお饅頭が、美味しくいただきました。”別天地”と書かれたお軸が床に…まさにここは非日常の別天地。

濃茶席は如庵写しの小間。床は松平不昧公の豆腐の絵と歌が描かれた軸です。
"世の中はまめで四角で柔らかで、豆腐のように飽きられ 
もせず"・・こういう人になりたいものです。
青磁の立派な花入れには、水々しく純白なムクゲが真っ直ぐに入れられていました。

小間では席主との距離が近いのでお話も良く聞こえ、会話も弾み一坐建立感が味わえました。席主がこの庵の庵主さま。茶仙人です。お茶一筋に過ごされた博識でお話が楽しい方です。

立派な時代物の平茶碗で本当に美味しいお濃茶を頂きました。瀬戸唐津で銘は湖汲(しおくみ)。

「お茶会ではお点前を拝見するよりお道具をしっかり拝見して勉強することが楽しいことですよ」と席主様はおっしゃいます。

薄茶席は立礼。御簾の花屏風に花がいろいろ入れられていました。夏は花が少ない時期ですが、各地から集めて入れられたようです。
そしてガラス製のお釜を初めて拝見しました。またお茶碗が皆平茶碗で、素晴らしいものばかりです。
香合に代わり、菓子箪笥というものが飾ってありました。

美味しい点心も頂き、大満足の茶会でした。
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