茶碗の裏には作者の印が押してあります。
楽了入の黒楽は高台の中に押されています。大樋や昭楽のお茶碗は高台脇に押されていますし、京焼のお茶碗も高台脇に押されています。
高台脇に押されていることが多いです。
高台脇のどの場所に押されているでしょうか?
お茶を点てて客に出すとき、茶碗正面を相手に向かって出します。その時右手中指に印が触れます。触れた感触で出すとちょうどそこが相手に茶碗の正面がいったことになります。
京焼のお茶碗などでは彫が浅く触れるのが難しいですが、大体模様があるのでそれを目安に置けば良いです。
楽茶碗の場合は模様がないことや、あってもちょっと分かり難いことが多いので、印の手触りは助かります。
正面が分かり難いお茶碗(総模様など)は、裏の印の位置を見れば作者が決めた正面が分かります。
印はお茶碗の正面左に押されています。
黒楽茶碗で客に出す時、印が中指に触れたときちょっと嬉しいです。
楽本家のお茶碗は一生持てないと諦めています。
作陶指導をお願いしている帰山窯の井高通先生は
印(線彫で名を書く)をしておくと、
印が正面の左にくるような景色に焼いて下さいます。
高台中いっぱいに保と彫りましたら文字の向きに正面でした。
東京淡交会青年部の作陶指導もなさっていたのですが、今はどうかなのでしょう?
作陶されたことおありなのですね。高台内に名を彫るときは字の向きで正面が決まる・・・なるほど。教えていただき有難うございました。
作陶印は下座になるように捺してある、と教えられました。
そうした事は、中々教えていただけませんので、勉強になりました。
申し訳ありません。訂正いたします。