宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

茶碗の印の手触り

2021-02-09 09:54:00 | 茶道

茶碗の裏には作者の印が押してあります。
楽了入の黒楽は高台の中に押されています。大樋や昭楽のお茶碗は高台脇に押されていますし、京焼のお茶碗も高台脇に押されています。
高台脇に押されていることが多いです。
高台脇のどの場所に押されているでしょうか?
お茶を点てて客に出すとき、茶碗正面を相手に向かって出します。その時右手中指に印が触れます。触れた感触で出すとちょうどそこが相手に茶碗の正面がいったことになります。
京焼のお茶碗などでは彫が浅く触れるのが難しいですが、大体模様があるのでそれを目安に置けば良いです。
楽茶碗の場合は模様がないことや、あってもちょっと分かり難いことが多いので、印の手触りは助かります。
正面が分かり難いお茶碗(総模様など)は、裏の印の位置を見れば作者が決めた正面が分かります。

印はお茶碗の正面左に押されています。
黒楽茶碗で客に出す時、印が中指に触れたときちょっと嬉しいです。



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5 コメント

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茶碗の正面 (sofo妙淑庵)
2021-02-09 12:36:57
一入の黒楽茶碗をお持ちとは素晴らしいですね。
楽本家のお茶碗は一生持てないと諦めています。

作陶指導をお願いしている帰山窯の井高通先生は
印(線彫で名を書く)をしておくと、
印が正面の左にくるような景色に焼いて下さいます。
高台中いっぱいに保と彫りましたら文字の向きに正面でした。

東京淡交会青年部の作陶指導もなさっていたのですが、今はどうかなのでしょう?
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茶碗 (そうこう)
2021-02-09 18:48:40
この茶碗は主人の実家の蔵にあったものです。主人の祖父がお茶をちょっとだけ たしなまれたよう聞いています。仕覆に入っていて木箱は古びています。
作陶されたことおありなのですね。高台内に名を彫るときは字の向きで正面が決まる・・・なるほど。教えていただき有難うございました。
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 (tyako)
2021-02-09 21:15:24
こんばんは。
作陶印は下座になるように捺してある、と教えられました。
そうした事は、中々教えていただけませんので、勉強になりました。
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訂正 (そうこう)
2021-02-10 08:14:21
一入ではなく了入の茶碗でした。
申し訳ありません。訂正いたします。
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 (そうこう)
2021-02-10 08:38:12
tyako様、確かにお客様からみると作陶印は下座にありますね。ちゃんと考えての場所に印があるのですね。

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