昨日の稽古でのことです。
茶杓の銘を聞いた時、お点前をされた方が「冬霞です」と答えられました。
銘はその季節にちなんだものを自分で考えて言うことにしていて、季節の感覚を養うようにしています。
私は「春は霞、秋は霧とかいうけど・・・」と、冬霞という言葉を初めて聞いたので思わず言ってしまいました。
その方は「何か冬霞という言葉を聞いたことがあったので」とおっしゃいます。
私は俳句をしているわけでもなく、気象用語に詳しいわけでもないのでそのままにしました。
でも気になったので夜、母の持っていた俳句歳時記を見てみました。
冬・天文の欄に、《冬靄》《冬霧》・・そして《冬霞》ありました。冬の暖かい日に起き、うっすらとたなびく靄(もや)で、春の近さを表すと書いてありました。
ちなみに《冬霧》は寒々としてどこか重い感じがする、都市に多いと書かれていました。
生徒さんの茶杓の銘で思いがけない勉強ができました。
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