宋斤の俳句「早春」昭和六年六月 第十巻六号 芳山若葉吟行
ー第五回楠公ー 五月十七日南朝の昔を偲ぶにもっとも由縁深き吉野山に吟行
吉野駅より竹林院へ
若葉風峯入衆にうちまぜり
山雲の風にかろさや桐の花
竹の上蝶の吹かれて五月山
竹林院樻上句會
葉桜の吉野は寒し乙鳥
きざはしに蝶拂ひ若葉晴れ
如意輪寺への途上
くちなはや茶店の脚の草深に
如意輪寺 幽香楼にて
青嵐こみあげて来る史興かな
南朝や峯はざくらにもの寒う
欄や浮いて来る蜂谷若葉
山寺や颯立光る梅若葉
塔微御陵
この陵の京に北面夏曇る
楠公忌
芳山の若葉に入るや楠公忌
眼病
眼を病めばくらがり楽な百合匂ふ
セル心地読むこと書くこと許されず
若竹や墨濃き眼鏡かけ馴れる
冬鶯子氏にまねかれ飛騨にあそべかりしも
飛騨の奥に往けで夜に聞く夏梟
ー第五回楠公ー 五月十七日南朝の昔を偲ぶにもっとも由縁深き吉野山に吟行
吉野駅より竹林院へ
若葉風峯入衆にうちまぜり
山雲の風にかろさや桐の花
竹の上蝶の吹かれて五月山
竹林院樻上句會
葉桜の吉野は寒し乙鳥
きざはしに蝶拂ひ若葉晴れ
如意輪寺への途上
くちなはや茶店の脚の草深に
如意輪寺 幽香楼にて
青嵐こみあげて来る史興かな
南朝や峯はざくらにもの寒う
欄や浮いて来る蜂谷若葉
山寺や颯立光る梅若葉
塔微御陵
この陵の京に北面夏曇る
楠公忌
芳山の若葉に入るや楠公忌
眼病
眼を病めばくらがり楽な百合匂ふ
セル心地読むこと書くこと許されず
若竹や墨濃き眼鏡かけ馴れる
冬鶯子氏にまねかれ飛騨にあそべかりしも
飛騨の奥に往けで夜に聞く夏梟
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