個性
俳句は作るべきものではない。心境に生まれてくるものが自らの俳句でなくてはならぬ。
作り得るもの、それは人形の首のように、同型のものを幾つでも製造し得る、又作るものが
上手であれば上手同士、下手であれば下手同士の間違に暗合の俳句も出来てくる。
生まれて来るもの、それは如何に類似にしても、似たる兄弟の實は大いに似ていない、
それのように、どれ一つとして内面的に同じものでは在り得ないが、坐れるといふ方の偉大なる表現である。
生れる俳句には個性があるからである。
近詠
蒲公英や松の籟にさそはるゝ
つまゝれてふるふ花なる菫かな
土筆摘み海見て波のやはらかし
人の踏む艸を蓬と知りにけり
花薊くツしやみすれば谺かな
俳句は作るべきものではない。心境に生まれてくるものが自らの俳句でなくてはならぬ。
作り得るもの、それは人形の首のように、同型のものを幾つでも製造し得る、又作るものが
上手であれば上手同士、下手であれば下手同士の間違に暗合の俳句も出来てくる。
生まれて来るもの、それは如何に類似にしても、似たる兄弟の實は大いに似ていない、
それのように、どれ一つとして内面的に同じものでは在り得ないが、坐れるといふ方の偉大なる表現である。
生れる俳句には個性があるからである。
近詠
蒲公英や松の籟にさそはるゝ
つまゝれてふるふ花なる菫かな
土筆摘み海見て波のやはらかし
人の踏む艸を蓬と知りにけり
花薊くツしやみすれば谺かな
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