富山きのこクラブの皆さんへ
植物園の橋屋です。
本日、筑波大学の糟谷さんからメールが届きました。以下に抜粋してあげさせていただきます。
(糟谷メール文 ここから)
先日は,北陸産のカヤネダケの標本をありがとうございました.
検討が終了しましたので,本日,標本4点を返送いたしました.
標本内部にも同定結果は同封しましたが,4点とも, Marasmiellus mesosporus Sing.という菌でした,日本新産種です.
5月の菌学会でこの結果を発表させて頂く予定です.
(糟谷メール文 ここまで)
この北陸の標本は、富山県が3点(岩瀬浜、四方浜、国分浜)、石川県徳光PAが1点(これが「北陸のきのこ図鑑」に載っているもの)です。富山県では黒部川の河口や氷見の海岸でもきっと発生しているものと思います。またカヤネダケを見つけられたらぜひ標本を採ってください。
カヤネダケの学名はこれまでCrinipellis caulicinalis Reaを使ってきましたが、Marasmiellus mesosporus Singが正しいようです。
これについては糟谷君の「ささやき」また高橋春樹さんのHPに詳しいことが載っておりますので、ぜひご覧ください。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/