富山きのこクラブの皆様
恒例の栗林きのこ合宿が日和田高原で行われました。天気は晴朗、爽やかな高原の秋の風情が漂う中、総勢19名に信州きのこ会も合流しての観察会となりました。
11:30過ぎに日和田高原ロッジに集合、昼食もそこそこに採取が始まりました。種山さんご夫妻もフル出場!
クリタケ
[Hypholoma sublateritium (Fr.) Quel.)] 美しい姿に早くもお目にかかりました。
サンゴハリタケ
[Hericium ramosum (Merat) Letellier] 初めての出会い…モミ(?)の立ち枯れに鈴なりに発生しておりました。
オオツガタケ
[Cortinarius claricolor var.turmalis]
最近出版された「東北きのこ図鑑」では「ツガタケ」となっています…。とにかく、このきのこは色々と物議を醸しているようです。
ベニテングタケ
[Amanita muscaria (L.:Fr.) Pers.] オイオイ!石川の!そいつはヤラセって奴だろ?!
ウスフジフウセンタケ
[Cortinarius alboviolaceus (~Pers.:Fr.) Fr.]
コツブノオオワライタケ(仮)[Cortinarius sp.]
スミゾメシメジ
[Lyophyllum semitale (Fr.) Kuhn.]
ウスカワホウキタケ
[Ramaria ephemeroderma] このホウキタケは柄が管のように中空になっており、一昨年の採取会で安藤さんが同定されました。下はその時の写真です。
ヤミイロタケ
[Lactarius glyciosmus (Fr.: Fr.) Fr.] 「何故、ヤミイロなの?」と橋屋さんに質問したら「三子に聞いてちょうだい」との返答あり。
ゴヨウイグチ
[Suillus placidus (Bonorden) Sing.] 有峰でも採取されていて、何度も見ているはずなのに…憶えられないきのこの一つです。
ヌメリアカチチタケ
[Lactarius hysginus (Fr:Fr.) Fr.]
アカアシナガタケ
[ Phaeocollybia ligubris [Fr.] Heim ] これも一昨年採取され、カワムラジンガサタケとされましたが、井口さんが後に訂正されました。そのときのコメントです。
「日和田高原で採集された Phaeocollybiaは、真正の「カワムラジンガサタケ」ではなかったようです。
かさにかなり強い粘性がある(顕著なゼラチン層がある)ことや、胞子が小型(大きさ 6.3-8.8×3.8-4.6マイクロメートル)であることなどからすると、本郷博士が、その生涯最後の論文で日本新産種として記述した「アカアシナガタケ(P. ligubris [Fr.] Heim)」ではないかと考えられます。
ちなみに、本郷博士は、この論文の供試標本を日和田高原で採集されたとのことです。」
観察会の様子はこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/sola1one/d/20071012
「池田先生!お刺身を鍋に入れて…なにするの!?」 「北陸ではこのような(鮮度の落ちた)お魚は刺身では食べないのです」「おおっ~!」
食事を終えると、間髪を入れずに懇親スライド勉強会に突入しました。
栗林さん・種山さん・(広島の方)・名部さん・橋屋さん・飯島さんからの発表があり、それぞれに興味深い内容でした。
これは、名部♀さんの発表された「ちょっと気になるイグチ」
松の材上に発生する黄色いイグチは一期一会の(仮称)マツノキイロイグチ。観察メモが素晴らしい。
どうもこれはオオキイロイグチ(青木仮称)だそうです。
22:00過ぎにはお開きとなりましたが、私のコテージでは延々ときのこ談義が続きました。
_/_/_/_/_/ Sola 1 one 明日に続く _/_/_/_/_/