富山きのこクラブの皆様
石川きのこ会の創立20周年記念の祝賀パーティと、キゴ山で行われている展示会に行って来ました。
9月18日(土)18:30~金沢KKRホテルで祝賀会が行われました。
冒頭、池田会長のご挨拶から、何の手違いか表彰式にいきなり移行してしまいました。
細矢さんから来賓のご挨拶がありました。司会から今回の展示の評価を依頼され「松茸級の展示」と絶賛?されました。
今回のイベントを牽引された宮田ご夫妻に感謝の花束が贈呈されました。
ホントにご苦労様でした。
9月19日(日) 石川きのこ展と採取会に参加してきました。
きのこ展はとても内容が充実しており、20年間の研究の成果が満載でした。
昨日は130人程の入場者があったそうで、会員はお客さんへの説明で大忙しの様子でした。
Amanita sp.
カラカサタケのようなスタイルのテングタケ属の珍しいきのこが採取されました。「大分と九州のきのこ」P10 「テングタケ属?(疑問種)」に載っている不明種に酷似しています。胞子は丸型でメルツァー試薬に速やかに染まりました。
細矢さん、熊本の佐藤さんと共に採取会に出かけました。快調に歩を進めておりましたが、ホットスポットでピタリと止まってしまいました。
結局、ここで引き返すこととなり「日進10m」の子嚢菌の研究世界を体験いたしました。
ドクカラカサタケ[Macrolepiota neomastoidea (Hongo) Hongo]
クヌギの殻に発生していた子嚢菌。
外側と内側で異なる種が発生しています。
こちらのチャワンタケ?は子実体の周辺が白くぼんやりと見えます。
先端がメルツァーで染まる胞子嚢と楕円型の子嚢胞子が観察され、菌糸が子実体の周辺に広がって生息域を確保しているようです。細矢先生の見立てでは、属は不明ながら、スイス図鑑Ⅰ:#240 Hyaloscypha hyalinaの付近ではないかとの事でした。
きのこ展では笠原先生が出版された「図解きのこ鑑別法」が販売されておりました。
この本は「HOW TO IDENTIFY MUSHROOMS TO GENUS」のⅠ:Macroscopic FeaturesとⅢ:Microspopic Featuresを著者の許諾を得て翻訳・出版されたそうです。
監訳:井口 潔、訳:河原 栄、本体価格3800円で西村書店から出されています。私も第Ⅲ巻の翻訳を試みましたが、途中で挫折してしまいました。(^^;
顕微鏡での同定を志す人にとって、とても価値ある一冊となると思います。
是非、手にとってご覧ください。
(この文章は、天野氏のご指摘により、一部見直しを致しました。天野さん、有難うございました。)
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