富山きのこクラブ

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平成17年度きのこ合宿(菅平高原)

2005年09月18日 | きのこ
平成17年度のきのこ合宿(栗林きのこ合宿)は長野県戸隠高原⇒菅平高原である。
「北陸のきのこ図鑑」の著者、池田良幸氏をはじめ石川・福井・富山のきのこ会、総勢20人の老若男女が参加した。この会は「肩の凝らないきのこ会」をモットーに栗林義弘氏が企画された合宿だそうだが、氏の定年と共に、今回が最終回である。

9月17日(土)
DSCN0581このところ、富山きのこクラブの観察会は雨に祟られているのだが、今日は快晴! 午前10時に妙高SAに集合後、戸隠森林公園で採取を行った。ここは戸隠神社の奥社につながっている大きな公園になっており、トウヒ・ウラジロモミ…等、丁寧に名前が掲げられているので、浅学な私にはありがたい。

DSCN0580DSCN0589鑑定会は昼食後、場所を「一の鳥居」に移して行われた。手入れの行き届いたコナラ・松林が広がっており、ショウゲンジ等を採りに地元の方も入っているようだ。
アラゲコベニチャワンタケ[Scutellinia scutellata (L.) Lambotte]は初見参。

DSCN0612今日の宿は峰の原高原にある「ペンションきのこ」…(Since)1976年と書いてある。宿主の小宮山勝司氏はきのこの世界では超有名!きのこ画家の小林路子氏(昨日まで投宿されていたそうだ)の著作にも登場する。一見やさしいがとても気の強い「ボリボリ(♂)」という名の番犬が居る。

DSCN0608マイタケ入りのきのこ鍋やきのこ天婦羅(カラカサタケとササクレヒトヨタケ)など、宿主心づくしの夕食を堪能した後、各自が持ち寄った画像を使って「幻燈」学習会が催された。
写真は「ミズナラ・コナラの枯死木の周辺にカエンタケ[Podostroma cornu-damae (Pat.) Boedijn ]が発生する」旨の報告(能勢氏@石川きのこ会)。

DSCN0611一方、食用きのこ以外には興味の無い奥さん方は、女主人の(厳しい!)指導を受けながらの「フリースきのこ作り」に挑戦!2時間でハナイグチモドキ・アイタケモドキ等の新種きのこが誕生した。

9月18日(日)
DSCN0615さすがに「きのこ」と称するペンションだ…朝食前に鑑定会が始まってしまった。アカアザタケ・ヤマブシタケ・ヤマドリタケモドキ等々次々と持ち込まれる、カラハツタケの賞味…未来の菌学者はルーペの使い方を教わった。

DSCN0623DSCN06252日目は菅平牧場での観察会。牧場の風に吹かれてとても爽快!
オオウスムラサキフウセンタケ・オオツガタケ・ハナイグチ・マクキヌガサタケ……カバノアナタケ[Syn. Fuscoporia obliqua (Pers.:Fr.) Aoshima]は初見参。知る人ぞ知る「チャーガ」。
 
鑑定会が終わってPM1:30頃自由解散。福井きのこ会は戻ってから飲み会を企画している由。
満足度200%の合宿であった。


秋のドコモダケ

2005年09月12日 | きのこ
やっと携帯の機種を替えた。おまけにアクセサリーのドコモダケを貰うことができた。

DSCN0567焼き芋を手にした秋バージョンだ。(夏バージョンは浮き輪を持っている) 傘は栗褐色で粘性は無い、柄にツバは無くお尻が液晶のクリーナーになっている。
どうやらイグチの仲間のようだが、良く判らん!

「おねえさん、浮き輪を持ったドコモダケも欲しいのだけど…」
「ございません!」
「スピードくじに当たると大中小が貰えるのネ」
「お二人とも3等は…ドコモダケ柄箱のティッシュペーパーです!」

なんともつれないドコモ姉さんだった。


オオツガタケ/ツガタケ/日和田高原

2005年09月10日 | きのこ
くさびら日記いわく
「「北陸のきのこ図鑑」に載っている「ツガタケ」は川村図鑑のもの(=富士山のもの)とは明らかに異なり、例えば柄の形状が違う。「北陸」の柄は「円柱形~下方やや細まり」で、オオツガタケのような柄である。一方、川村図鑑では「下端部は膨れて」とあり、棍棒状である。」

これは先のスライド学習会でも取り上げた話題だ。
DSCN0092 「北陸のきのこ図鑑」に載っている絵は、昨年、日和田高原できのこ合宿を行ったときに採取したものだ。
「きのこのパラダイス!」と橋屋さんにそそのかされて、北陸三県の合宿に参加させていただいたが…ほんとにパラダイス!
 
 
DSCN0091DSCN0102オオツガタケ-ツガタケの区別はどうもはっきりとしていないようだが、これはオオツガタケでしょ?地元のきのこ人(?)が「襞が紫がかっている…」とか言っていたが良く判らなかった。

DSCN0099オオカシワギタケもでてきたが、良く判らん!
とにかく昨年はCortinariusに悩まされた年だった!…が、来年(2006年9月16、17日)も日和田でのきのこ合宿が計画されている。名前が決まらなくても、美味いものは美味いし…(^^)


きのこにハマッテから学習したこと⇒図鑑は信用するな!(でも…正誤表ぐらい出しても良いのではないの?)



第17回きのこ観察会

2005年09月04日 | きのこ
 今日の観察会は、上市町眼目/眼目山 立山寺(かみいちまちさっか/がんもくざん りゅうせんじ)…きのこの名前も判らんが、富山の地名も判らん!場所も良く判らないのでインターネットで調べたら、何だ、よく早月川に遊びに行くときに通る道筋に有るではないか。
 モミの並木はすばらしいが、なんにもでていない。寺の裏山の松林を一周したが、めぼしい収穫なし。
「おじさん、ここにはどんなきのこが出るの?」
「昔は、松茸もネズミタケもいろいろ沢山でたけど、今は山がワヤクになってだめだネ。行くなら大観峰が良いんじゃないの…」
 それでも40種類ぐらいは集まっただろう。「ニセクロハツ」を見ることが出来たが…今一はっきりしない。
 帰りは「ハートピア剣」で温泉に浸かって…とても気持ちの良い一日だった。

DSCN0564◆頬紅白足猪口の鮑風、生生姜添え
観察会で話が出た、ホオベニシロアシイグチを始末した(嘉例沢で採取したやつ)。茹でると茎がまるでアワビのようで、思わずスライスして刺身にしたが…「酸っぱ~い!(++)」ので、サラダに入れると良いかも?(春雄)

DSCN0566◆松大父のスープカリー
嘉例沢で採取したツバマツオウジ(仮)と今日、武田先生から頂いたマツオウジをスープカリーにいれた。本当はもっと沢山のきのこを放り込みたかったのに…今日はがっかり。しっかりした歯応えで味は……カレー味(恵子)。



第17回きのこ観察会(2005.9.4)

2005年09月04日 | きのこ
今回の、中央植物園/きのこ部会の観察会は、上市町眼目/眼目山 立山寺(かみいちまちさっか/がんもくざん りゅうせんじ)

DSCN0562DSCN0559参道にはきれいなモミの並木が続いている。大きなスダジイには「幹の上方にはアイカワタケ、下の穴にはカンゾウタケが生える」という。
いつもの通り、橋屋さんから当地の植生と発生するきのこの説明があった。今日のターゲットはモミの菌根菌。

DSCN0543DSCN0545DSCN0548 
 
 
 
寺の裏山(昔は松茸やネズミタケが沢山発生したとのことだが、今は草ぼうぼうで荒れ果てている)を一回りして昼食後、橋屋さん、栗林さんによる同定と解説があった。今回もきのこの量は多くない。それでもホオベニシロアシイグチやニガイグチモドキを味わって、チョット変わった体験ができた。

DSCN0539DSCN0552DSCN0554
 
 
 
変形菌(サビホコリ[Stemonitis axifera]?)、うわさのニセクロハツ[Russula subnigricans Hongo]、アズマタケ[Onnia vallata (Berk.) Aoshima]等、初めてお目に掛かったきのこも沢山有った。

DSCN0555モミの木に半寄生している「マツグミ」は珍しい。絶滅危惧種に指定されているそうだ。