富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

第9回 定点観察会

2008年12月06日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様

とうとう師走になりましたネ。皆さん年賀状の図案は出来上がりましたか?
今年最後の定点観察会です。今までは奇跡的に好天に恵まれていましたが、今日はみぞれ~雪の荒れた天気…にも拘わらず9人のメンバーが集まりました。

木々はすっかり葉を落としてしまって、薬勝寺池の見通しが良くなりました。
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ヒラタケ
(Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer)
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エノキタケ
(Flammulina velutipes (Curt.:Fr.) Sing.)
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今日はカッパに傘スタイル。
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チウロコタケ
(Stereum gausapatum Fr.:Fr.)
Dscn0875 傷を付けると血が出る!

ムキタケ
(Panellus serotinus (Pers.:Fr.) Kuhn.)
Dscn0876 美味しそうですね!

今日は、植物園の実習室での標本撮影となりました。
Dscn0878 全部で40種弱のきのこが観察されました。やはり硬質菌の割合が多かったように思いますが…冬のおいしいキノコもいろいろ出てました。

来年は、早々にスライド学習会が催されます。
 日時:2009年1月24日(土) 13:00 ~ 15:00
 場所:富山県中央植物園 実習室
 参加:誰でもOK
終了後、恒例の新年会が企画されていますので、こちらの準備もお忘れなく!

_/_/_/_/_/ 伊藤 春雄 _/_/_/_/_/


Re: ロクショウグサレキン?

2008年12月03日 | インポート

武田先生
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。

写真のきのこは確かにロクショウグサレキンのようですね。
(ロクショウグサレキンは小さな青い茶碗の中央下に柄があり、ロクショウグサレキンモドキはこの柄が偏ってつきますし、またヒメロクショウグサレキンの場合は茶碗が非常に小さいです)

きのこはこの幹の傷部に発生しているのですね。
枝でしたら、付け根の生きている部分から切り落として、断面が青緑になっていないことを確かめ、ここにトップジンのような殺菌剤を含んだパテを塗れば良いのですが、幹ではこうは行きません。
きのこ(ロクショウグサレキンだけでなく、他のサルノコシカケの仲間でも)が幹から発生した場合は、その樹木の芯材がきのこによって腐っている可能性があります。この場合、やがて幹の中が空洞化して、やがて強い風が吹いた場合はポキンと折れる可能性があります。

やってどうなるものではありませんが、小刀などできのこの発生している部分(木材)を削ってみてください。(削られたきのこの着いている部分は、紙袋に入れて乾燥保存し今度植物園へ来られる時に橋屋にお渡しください。標本にしたいと思います。)
スポンジ状になった腐植部分がいつまでも湿っているとより菌類の発育を促進します。

人間の手術でしたら病巣はすべて取り除くのですが、植物はそれが難しいので手術によっての防除は不可能だと考えます(枝先などの病気は可能)。
この場合は、できるだけ早くに接木などで子孫をつくられることをお勧めします。
ただ、ロクショウグサレキンの場合は菌類の中でもさほど菌糸の成長が早い訳でもありませんので、今日明日にに倒れるということもないかと思います。
(ベッコウタケやコフキサルノコシカケ、またナラタケなどは木材部分への腐植が早いかと思います)

答えになっていませんが、これでよろしいでしょうか?

富山県中央植物園       橋屋 誠


ロクショウグサレキン?

2008年12月03日 | インポート
富山県中央植物園 橋屋 誠 様
kinoko-toyama の皆さん

橋屋 誠 様  早速のメール有難うございます。
この桜について多少気になることがあります。
太い幹の地上1メートル位の後ろ側に大きな傷がついていて、そこに写真のようなロクショウグサレキンの仲間(種までは判りません)が出ていました。 (昨年、きのこ染めに使った?)
1
 
2
どなたか、このきのこが発生した場合の対処方法を教えて下さい。
_/_/_/_/_/ 上市 武田宏 _/_/_/_/_/

武田先生、おめでとうございます

2008年12月03日 | ニュース

武田先生
富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
本日朝の北日本新聞の2面にきのこ部会代表の武田先生が出ておられます。
武田先生、おめでとうございます。
内容は先生が上市町で見つけられ、先日の学会で発表されたキクザクラの新品種についてでした。

また、同じメールで失礼ですが、今週末の12月6日(土)は薬勝寺池公園の観察会です。
天気予報では寒くなることが予想されますので、参加される方は充分に暖かくしてお集まりください。
先月の観察会では、普通ブナ林で見かけるアカツブフウセンタケが採れましたし、またあまり記録のないヤブアカゲシメジ?がモウソウチク林で採れています。
12月の観察会ではきのこの種類は多くないと思われますが、また変わった種類が採れるのではないかと楽しみにしています。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/

北日本新聞の記事です(伊藤)

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12月のきのこ

2008年12月02日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
昨日、今日と暖かな天気でしたので、植物園へきのこ相談が相次ぎました。

今日は2件もカキシメジの持込みがありました。
カキシメジは秋にも発生しますが、晩秋のマツ林にも発生します。
はっと見には地面から生えたシイタケの感じがあって、いかにも美味しそうです。
このため3大毒きのこの一つに上げられており、中毒者が多く出ます。
同定のポイント?はいかにも美味しそうであり、また傘の縁部にぼんやりした条線のような筋が出たり、ひだが傷つくと茶色がかったりすることですが、なかなか言葉でいうのが難しいきのこです。
以前、カキシメジは鬢つけ油のにおいがすると言ったことがありますがこれは大先生から聞いたことで、何となくそのようなにおいのする個体にも出会いますので、このことを言われたんだろうと解釈しています。
またヒラタケやエノキタケは次々と出ているようです。

_/_/_/_/_/  富山県中央植物園  橋屋 誠 _/_/_/_/_/